オリオン村(跡地)

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南国放浪記 キャンプ篇 石垣島の巻 二日目の章

2012-03-08 23:37:30 | 千葉ロッテ

 

石垣島の三日目はキャンプ見学の二日目でしたが、この日も残念ながら天気には恵まれませんでした。
前日の夜にそれなりの雨量だったことでグラウンドコンディションが心配ながらも、朝にホテルを出るときには雨は降っていませんでしたし、また昼過ぎからは晴れ間も見られるとの天気予報に期待もしたのですが、その願いも虚しいままにお日様とは縁遠いままの石垣島キャンプです。
それならそれなりの楽しみ方は当日のレポートでリアルに記事にはしましたが、思い返してみればやはり悔しさが蘇ってきます。

この日も貼り出されたのは晴れの日モードの練習メニューでしたが、結局は早出特打を除けばメイン球場での練習は無いままに終わりました。
せっかくのキャンプですので躍動感のある写真を撮りたかったのですが、どうしても雨や曇り空であれば光が足りずにシャッタースピードが遅めになりますのでポートレートのような動きのないものになってしまったのが残念ですし、選手たちのプレーにかける目線が追えなかったことが来年への課題です。
伊藤と大谷が別メニューとなっていることに気がついたのは写真の整理中でしたが、その伊藤は先日に投げましたが結果が散々でチームとは離れて帰京となってしまったようですし、そうなれば同じような心配のある大谷にもそろそろ実戦登板でファンを安心させて欲しいところです。

今回の石垣島キャンプで私が唯一にメイン球場で遭遇をした練習が、この早出特打です。
手前から工藤、小池、青野、早坂ですが、まずはトスバッティングからのスタートです。
いずれもレギュラーには手が届かず、また一軍ベンチも安泰ではない選手ですので、その表情に余裕は感じられません。

青野には今江への刺激剤として頑張ってもらいたいのですが、上よりも下を気にする心配の方が強くありそうです。
細谷が伸びきらないことでベンチからかつての活躍を期待されているのでしょうが、先日のオープン戦での打席を見る限りでは今季もあまり多くは期待できそうにもありません。
小池はキャンプ後に二軍に合流をして教育リーグでマスクを被っているようですが、試合経験を積ませることと一軍のレベルを肌で感じさせることのどちらが今の小池にとってプラスになるのか、とにかく捕手は経験が第一ですから悩ましいところです。

この早出特打を仕切っていたのが大塚コーチで、手帳を片手にすっかりと指導者の後ろ姿です。
打撃投手もこなしますのでキャッチボールを始めましたが、その顔つきは若々しく、選手時代よりも活き活きとしている感じすらあります。
選手とも積極的にコミュニケーションを取っていましたし、意外に指導者としての資質があるのかもしれません。

大塚コーチの前に打撃投手を務めていたのは、久しぶりに見た榎です。
広報担当らしいのですが最近は梶原広報が目立っているために、ここのところは球場で見かけることは少なくなりました。
しかし古いファンからすれば懐かしい顔ですし、思わず榎のテーマを口ずさんでいた自分がいます。

工藤はその力量からして一軍でばりばりとやってもらわなければ困るのですが、赤丸急上昇中の角中ですらなかなか出番をもらえない外野戦争の厳しさもあり、やはり先日のオープン戦で魅せた俊足を武器にしてスーパーサブの立ち位置をしっかりと手にすることこそが第一でしょう。
伊志嶺や岡田は実績からすれば一年でしかありませんし、清田の現状を考えれば工藤にもまだまだニーズはあるはずです。
今季から背番号25を背負っての辛い立場もありますので、応援をしたくなる選手の一人です。

暫くすると西村監督と、打撃担当の長嶋コーチの登場です。
前日のウォーミングアップに西村監督が不在だった理由が、これで分かりました。
ただ選手と時折に会話はしていましたが特段の指導をしているようには見えず、これは長嶋コーチも同様で、選手の状態を確認するのが目的だったのかもしれませんが、外野守備走塁担当の大塚コーチの方が選手と多くのやり取りをやっていたのが意外と言いますか、かなりの違和感です。

早出特打とウォーミングアップは時間が被っているために迷ったのですが、より多くの選手を見られる第二球場に移動をしました。
しかしそのウォーミングアップが始まって早々に強い雨が降り出してしまい、選手たちとファンは慌てて室内練習場への逃避行です。
この日は極秘練習もなくシャッターが最初から開いていたために見学に不自由はありませんでしたが、やはりネットが邪魔ですし選手があまりに遠いです。

サインをもらったときの藤岡はトレーニングウェア姿でしたので、ユニフォーム姿のナマ藤岡はこれが初めてです。
成瀬の隣でキャッチボールをしていましたが、その成瀬との立ち位置や距離感は現時点ではこんな感じなのでしょう。
これがシーズンに入ってからどう変わるのか、成瀬も昨年が昨年でしたので今季に期すところがあるでしょうから、両左腕の火花が散るような競い合いが待ち遠しいです。

選手の遠い室内練習場よりは間近で見ることができるブルペンに足が向いてしまうのは自然の摂理で、またしてもブルペンにかじりつきです。
初めて見たロッテのユニフォームを着ているグライシンガーはかなりの男前で、これで活躍をすれば人気が出るだろうなというのがファーストインプレッションではありましたが、腕はしっかりと振れていたものの先日の実戦登板ではストレートにスピードが足りていませんでしたので、復活にはまだまだ一山も二山も越えなければならないでしょう。
マーフィーの代わりですからグライシンガーには先発で結果を残してもらわなければなりませんので、その巻き返しに期待をしています。

連日のブルペンの小林と中郷は熱の入ったピッチングをしていましたが、一軍の当落線上であることに変わりはありません。
僅か数ヶ月でロッテな投手になってしまった小林はストレートのスピードを取り戻さなければ苦しいのですが、中郷の方がスピードが感じられましたので前途多難です。
その中郷は2グループ分を居座っての100球以上のピッチングに今季に賭ける気合いを感じましたが、とにかく期待をしている投手ですので頑張ってもらいたいです。

ブルペンは近くていいのですが見学場所が一箇所しかありませんので、どうしても左腕は背中越しになります。
前日にブルペンを回避した藤岡は奥の方でのピッチングでしたので記憶には残りましたが記録には残せず、木村もこんな感じです。
その長身をしなやかにくねらせてのピッチングには大きな期待を寄せているのですが、可愛らしい顔つきには似合わず厳しい表情で投げ込んでいましたので、木村にもプロ初登板を果たした昨年の勢いをそのまま今季に活かしたいとの思いが強くあるのでしょう。
この木村には思いっきりな贔屓目ですが先発ローテーションを勝ち取るぐらいの力は充分にあると思いますので、ベンチにも腹を据えての起用を願いたいです。

同じく期待をしている山本徹も連日のブルペンで西本コーチの指導を受けていましたが、残念なことに紅白戦で結果が出ずにキャンプ終了後に二軍に合流となってしまいました。
しかしそのストレートの伸びには魅力たっぷりですので、一日も早い一軍の復帰を願っています。
また益田はコントロールのばらつきに苦労をしていましたがストレートの威力は抜群で、ブルペン捕手の誉め言葉が心地よかったです。
受け方がいいのかミット音が響き渡っており、シーズンに入ってからも里崎のミットを共鳴させてくれることでしょう。

一通りのブルペン練習が終わった後に登場をしたのが藪田で、ブルペンを独り占めです。
受けていた捕手と一球毎に言葉を交わしながら投げ込んでおり、ただ投げるだけではなく内容を重視する姿勢を感じさせられました。
納得がいくまで終えなかったところは先日に書きましたが、ベテランだけに時間の大切さを知っているのでしょう。
今季も守護神としての重責を担うであろう藪田の、その老藪田ぶりから目が離せません。

打撃練習場では分かりづらいかもしれませんが塀内、鈴木、根元が高橋コーチの指導を受けながらの打撃練習です。
左打者が過多気味の内野陣を象徴するかのようなシーンではあります。
最後まで残って練習をしていたのが根元で、それがオープン戦での好調に繋がっているというほどの単純さでもないでしょうが、流した汗は報われるといったところでしょう。

室内練習場では小池が前日に続いて山中コーチと特守をしており、捕球をしてからのボールの拾い出しを念入りに教わっていました。
田中と金澤がもう一つ伸びきらないだけに小池にかかる期待は大きいですから、しっかりと基礎から鍛え上げてもらいましょう。
また鈴木はせわしなく今度は連日の特守に移動をしており、この二日間で一番の練習量ではないかと思います。
根元の活躍でショートのレギュラーの座は遠のきつつありますが、これまた練習は嘘をつきませんのでひたむきに頑張ってもらいたいです。

打撃練習場に戻ってみれば、今度は伊志嶺に渡辺正、そして清田がマシン打撃をしていました。
清田と伊志嶺はオープン戦でなかなかヒットが出ずに歯がゆさを感じていますが、この両選手が結果を残せなければチームも活気づきません。
サブローを実力で外野から排除できるよう、伊志嶺はもちろんのこと清田もレギュラー確保を目指して邁進あるのみです。

ブルペンでは小野と服部がシャドーピッチングをしており、地味ではありますがこういった練習が大切なのでしょう。
小野はフィニッシュの形を、そして服部は鏡を見ながら振りかぶった形を気にしながらの数十分です。
オープン戦では今ひとつですし、後がないところまで追い詰められつつある両投手ではあるのですが、チームの底上げのためにも奮起を願いたいです。

雨が上がったので気分転換に第二球場を覗きに行ったのですが、これが正解でした。
吉見に上野、山本徹にルーキー3人がダッシュの練習をしており、吉見と上野は自分が来てから早々に引き上げたのですが、始めたばかりだったのか山本徹とルーキー3人の和気あいあいの練習を長々と見ることができたのがこのキャンプ見学での最大の喜びです。
トップの写真を見ていただければ分かるとおりに藤岡と中後は仲が良いようで、その会話が聞こえなかったのが残念なぐらいです。
肉付きがよくしっかりと体の出来ているように見える藤岡と益田、一方でしなやかに鍛えられてはいるもののやや線の細さが気になる中後と対照的ではありましたが、この3人がチームに新しい風を吹き込み、そして激しい競争をもたらしてくれることを願ってやみません。

この藤岡の笑顔をシーズン中に多く見たいですし、サインをもらうときも写真を撮るときもファンを相手に喋り倒していた中後のキャラクターもQVCマリンで是非とも見てみたいです。
ルーキーだからということもあるでしょうが、群がるファンにイヤな顔もせずにファンサービスに徹していたところなどは頭が下がる思いです。
軽くファンをスルーしていた某エースのようにはならないことを願いますし、きっと藤岡や中後であれば大丈夫でしょう。

最後はまたサインでの締めくくりです。
第二球場に行かなければ坊主だったでしょうからラッキーだったとしか言いようがなく、その第二球場では練習を終えた吉見、上野、益田、山本徹、中後、藤岡に、また第二球場から室内練習場に戻るところで逆に室内練習場から出てきた中郷、小林にサインをもらうことができました。
夕方の便で鹿児島に飛ぶ時間が迫っていたところで踏ん切りをつけてくれたのが藪田で、しっかりとチーム名まで書いてくれたことに感激です。
天気にこそ恵まれませんでしたが15年ぶりのキャンプ見学としてはまずまずでしたし、これで晴れればどれだけ楽しめるのだろうかと来年に思いを馳せる今日この頃です。


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2 コメント

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恨みの雨 ()
2012-03-09 23:45:41
来年のキャンプ訪問は、晴れ男・オリオン伝説復活と行きましょう。
中後は、フレンドリーでいいキャラしていますね。
もし、開幕2軍スタートだったら、浦和で1番人気を集めるかも。
そのときは私も浦和に中後のサインをもらいに行きます(笑)
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お返事 (オリオン)
2012-03-10 00:30:34
まさに恨みの雨です。
ただ本降りにならなかっただけで時節柄からすれば御の字だったのかもしれません。
中後には是非とも一軍で活躍をしてもらいたく、浦和では調整で訪れたときにでもサインをしてもらいましょう(笑)
それにしても写真の多い記事が多いせいか全体の半数以上の携帯からのアクセスが減ってしまっているのは本末転倒で、何とも悩ましいです・・・
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