「本の町プロジェクト」ブログ

日本にも「ヘイ・オン・ワイ」のような本の町があったらいいな、から始まった物語。高遠での活動を経て次のステップを準備中。

ブックマークナゴヤ(旅する書店)

2010-04-12 10:46:26 | Weblog
今日の高遠は朝から雨です。
満開の桜、大丈夫かな。


今回から先週行ってきましたブックマークナゴヤの模様を何回かに分けてご紹介します。






4月3日は覚王山という名古屋市東部の町で一箱古本市が開催されました。
その商店街になかほどにあるフリースペース「ZOsan」(ぞーさん、って読む?)では「旅する書店」という面白い企画をやっていました。



なんでもいいから自分の好きな本を一冊、旅する書店が用意した封筒になるブックカバーで
包みます。それに、本の感想とか、その本を手にする見知らぬ誰かへのメッセージを書いておきます。返事が欲しいひとは住所と名前も。
あとは、その本を店に託すことになります。

本を店に預けた人は、すでに店にあるメッセージ入りの本からどれか一冊を選んで持っていくことができる仕組み。

持っていった本は会ったこともない誰かのメッセージをかみしめながら、新しく手に入れた本を読むことになります。そこで何かを思い、その本に相手の連絡先が書かれていたら直接その相手に返事を出すことができるわけです。

本の交換、ということでは高遠ブックフェスティバルで行ったブッククロッシングに通じる部分がありますが、本を置いていった人と手に入れた人が直接コミュニケートする可能性がある、という点が大きく違います。

興味深い企画でしたが、このときは実際に本を持って行った人に会うことができず感想を聞けなかったのが残念。

実は、第二回のブックフェスでも「手紙」というキーワードでいろいろ企画が出ているので、これはそうしたことにもつながりそうな気がしてちょっと気になったものです。

この「旅する書店」があるのが商店街が運営しているフリースペースというのも象徴的でした。こうしたニュートラルで恒久的な情報基地は絶対に必要だと思うのですが、高遠にはまだありません。
実現できるように引き続き頑張っていきたいと思います。







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