「本の町プロジェクト」ブログ

日本にも「ヘイ・オン・ワイ」のような本の町があったらいいな、から始まった物語。高遠での活動を経て次のステップを準備中。

今回は写真無し

2007-10-25 00:04:33 | Weblog
他所の「本の町」のことばかり書いていて、自分たちの本の町はどうなんだよって話ですが・・・。

来週の火曜日に、久しぶりにスタッフ(といっても今のところ6人しかいないけど)全員集合してミーティングをやることにしました。

現在の「高遠 本の家」は7月の開店から3ヶ月が過ぎました。一シーズンを乗り切ったわけで、この四半期の総括と今後の展開について再確認しようじゃないか、という趣旨です。
「本の家」と「本の町」は別のものとして考えているのですが、そのあたりの展開のやり方をはじめとして、戦術/戦略両方を詰めておく時期になりました。

今関わっているメンバは6人しかいませんが、それぞれが自分のやり方で店を持っていたり、それなりに一人で仕事をしていたりするので皆結構頑固。全員が納得する結論になるには長い話し合いが必要と思います。

どんな話になるのか今から楽しみです。

その前に、今週末は高遠に行く当番日なので、ずっと先延ばしになっていた2階の障子の張替えをやっておくつもり。
晴れるといいなぁ。

シネマ・ブックショップ

2007-10-14 12:14:07 | Weblog
もと映画館の建物をそのまま使用したhay cinema bookshop。
屋号は違いますがロンドンの老舗古書店の支店とのこと。

外観はほぼ映画館時代のままのようですが、内部は客席を全部取り払って本棚がびっしり。天井には映画館だった頃に描かれたという星空の天井画がそのまま残されています。
階段を少し上がった中二階の旧映写室にはディケンズやバニヤンといった正統派イギリス文学の貴重な本が大切に保管されていました。
ここは砂利を敷き詰めたきれいな前庭が印象的でした。

実はここも以前はブース氏経営の古書店だったそうで、現在の店長さんはブース氏の時代から引き続きこの店を守っているのです。


映画ってファンが多いわりにはあんまり儲からないのでしょうか?日本でも小さな映画館はどんどん無くなっていきましたね。ヘイでも、唯一の映画館がこうして古本屋になってしまい今は映画館はありません。

「本の町」では映画館はそのまま残して面白そうな映画を定期的に上映したらどうかと思うのですが、どなたかいかがでしょう?
私自身は映画はちょっと苦手なのであんまり興味ないんですけど・・・。

街の風景

2007-10-11 01:04:24 | Weblog
ヘイの町の風景。

イギリスの多くの街と同じように、古い建物がそのまま現役で活躍中。古本屋だけではなくて、カフェやパブやみやげ物店なども歴史のある建物。
全くの新築物件は駐車場脇の観光案内所か個人宅ぐらいしか見当たらなかったと記憶しています。
そのことは、ヘイの後で訪れたベルギーの古本村「ルデュ」との大きな違いでした。我々も「高遠 本の家」では古い建物を使わせてもらっています。面倒なことも多いですが、それを補って余りある装置としてのクオリティの高さからは様々な恩恵を得ているのです。






ヘイ城から町並みを見る

2007-10-07 21:57:09 | Weblog
お城の前のテラスから中庭をみたところです。
前回写真でブース氏が立っているあたりから眺めると、こんな感じ。

城は現在ブース氏が経営するCATSLE BOOKSTOREになっていて、芝生の中庭は日本でいう均一棚が広場を取り囲んでいます。無人の24時間営業で、お客さんは本棚のところどころにある料金箱にコインをいれ、セルフサービスで本を買っていくようになっています。田舎の国道端にある無人の野菜販売所のノリ。

向こう側の家のスキマを通して町の周りの丘陵地が見えます。町の四方がこうした自然に囲まれているのです。



王様

2007-10-03 23:33:15 | Weblog
町の中心にあるお城の前でポーズをとる「ヘイ王国国王」リチャード・ブース氏。

およそ40年ほど前、彼が始めた一軒の古本屋が今日の「本の町ヘイ・オン・ワイ」の起源です。今でもこのお城の中の古本屋をはじめとして数軒の店を経営。また、他の店のいくつかは、以前彼のもとで働いていた人が独立して始めたもの。あらゆる面からこの町の象徴となる人物です。

もちろん、彼が勝手に国王を名乗っているのはジョークです。
それが単なる冗談には終わらず「独立国家ヘイ王国」や「ブース国王」など自らが道化になることで国の内外への大きな宣伝になっているのです。

ヘイ・オン・ワイ全景

2007-10-02 01:03:40 | Weblog
このところ急に寒くなってまいりました。皆様風邪などひいてませんか?
それにしても9月は結局更新無しというていたらく。アクセス数も着実に減ってきて当然の報いだと思います。


先日の三省堂のイベントには、「本を購入した方のみ」という敷居の高さにも関わらず、たくさんの皆様にご来場いただきましてありがとうございました。当日のお客さまの中には、早速「高遠 本の家」までおいでいただいた方もいらしたようです。ありがとうございます。

実はそのときいらした方に「店のほうは大塚さんが毎日ブログ(ふみぐら日誌)を書いてるからいいんだけど、こっちのほうは目立つ進展が無いからなかなか更新できないのです。」というような話をしたところ、「今日の写真でもUPすればいいじゃん」というご意見をいただきました。
というわけで、今回の三省堂とそれから昨年5月にジュンク堂池袋店での「新世紀書店」出版記念イベント、この二つで使用した写真のなかから一部を少しづつご覧いただくことにしました。どちらかのイベントにご参加いただいた方には同じネタで恐縮ですが、しばらくお付き合いください。


今日は元祖「本の町」ウェールズにあるヘイ・オン・ワイの風景をご覧ください。
左右ちょっと切れてますが、大体このくらいの範囲が町の大きさになります。このうちの3・40軒が古本屋という古本のメッカ。中央の背の高い石造りの建物がお城です。ここも現在は古本屋になっています。周囲は小高い丘と河に囲まれてのどかな景色。

ロンドンから車で約4時間。鉄道は廃止され、車でしか行くことができない不便な場所ですが、平日でも多くの観光客で賑わっています。周囲の山、というか丘は格好のトレッキングコースになっていて、そちら目当てのハイカーも帰りには本を眺めてブラブラ散歩に立ち寄っていきます。

幹線道路からは枝道を入っていくことになるので、街中はヘイ・オン・ワイに用の無い通り抜けるだけの車は乗り入れてきません。そのことも町に落ち着きをもたらす要因になっています。遠くからのお客さんは町のやや外れにある町営の駐車場(有料ですが安価)に車を置いて歩いて古本屋めぐりを楽しんでいくのです。