梅の開花を待ちわびて、庭に降り立った足許で蕗の薹を見つけました。
10センチほどの若い葉の生い茂る中に、愛らしい丸っこい玉がちょこんと納まっているのを、そっと摘みとると、手に独特の香がまつわり漂います。
薄く衣をつけた天ぷらが一番好きです。次が蕗味噌、吸い物の具にも。ただし、開いた苦味の強いものは敬遠です。
ひな祭りの頃には、丈も30センチくらいに伸びて、茎も逞しくなり、先端にびっしりと管状花をつけます。画題には恰好の風情がありますが、もう食べることはできません。
冬眠から醒めたヒグマが、真っ先に口にするのが蕗の薹とか。春のエネルギーを摂りこむのでしょう。
ほんのりピンクの薄紅を根元に差して、はにかんでいるかの風情は春の使者に相応しい姿容です。
七草の日には、探すほどだった芹も、今日は存分に摘むことができました。
そういえば、早堀りの合馬の筍が、関東に向けて出荷されたとニュースが告げていました。確実に季節は進行しています。もうすぐ節分、春は先触れの使者を送っていました。
2005年の記事に”春の使者”と題して、1月27日に同じ蕗の薹を取り上げていたのを思い出し、題名を変更しました。してみると、毎年同じようなことを考え、同じようなことを繰り返しているわけです。
蕗の薹寒のむらさき切りきざむ 橋本多佳子
10センチほどの若い葉の生い茂る中に、愛らしい丸っこい玉がちょこんと納まっているのを、そっと摘みとると、手に独特の香がまつわり漂います。
薄く衣をつけた天ぷらが一番好きです。次が蕗味噌、吸い物の具にも。ただし、開いた苦味の強いものは敬遠です。
ひな祭りの頃には、丈も30センチくらいに伸びて、茎も逞しくなり、先端にびっしりと管状花をつけます。画題には恰好の風情がありますが、もう食べることはできません。
冬眠から醒めたヒグマが、真っ先に口にするのが蕗の薹とか。春のエネルギーを摂りこむのでしょう。
ほんのりピンクの薄紅を根元に差して、はにかんでいるかの風情は春の使者に相応しい姿容です。
七草の日には、探すほどだった芹も、今日は存分に摘むことができました。
そういえば、早堀りの合馬の筍が、関東に向けて出荷されたとニュースが告げていました。確実に季節は進行しています。もうすぐ節分、春は先触れの使者を送っていました。
2005年の記事に”春の使者”と題して、1月27日に同じ蕗の薹を取り上げていたのを思い出し、題名を変更しました。してみると、毎年同じようなことを考え、同じようなことを繰り返しているわけです。
蕗の薹寒のむらさき切りきざむ 橋本多佳子