「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

K君の車

2009年03月16日 | 遊びと楽しみ
 朝の散歩から帰る時間に、決まって車を駐車場から出しているK君と挨拶を交すようになって、3ヶ月ぐらいになります。
私がいつも足を止めて彼の車を眺めているのがきっかけでした。それは見事に3箇所、イラストが描き込まれています。

 1月の終わりごろ、YAHOOのトップページに「イタ車」なる記事が小さく写真つきで出ていました。あ、これだ。K君の車も”イタ車“と呼ぶのだと知りました。痛車とも表記されていました。
 なんでも、イタリア車のデザインの派手なのと、痛々しい車とをかけたネーミングのようですが、異論もあるようです。
 Wikipediaによると、「痛車(いたしゃ)とは漫画・アニメやゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行った車。ネーミングは、2002年頃、当時最大規模のチーム(解散)内での「外見が痛々しい車だから痛車じゃないか?」という発言が基になっている。当初は愛好家同士のみで通じる隠語のようなものであったが、雑誌等への投稿により広く認知されるようになった。また、イタリア車を示す「イタ車」にかけたとする説もあるが誤りである[要出典]。ちなみに同様の改造を施した原付やバイクは「痛単車(いたんしゃ)」と呼ばれ、自転車の場合は「痛チャリ(いたチャリ)」と呼ばれる。」とあります。
 ラリーの車もかなり派手にデコレーションされていますが、企業のネームが書かれている車を痛車とは呼ばないのでしょう。幼稚園の送迎バスもかなり眼を引くキャラクターが描いてありますが、こちらもイタ車とは呼ばないと思います。

 こんな派手な車のオーナーなら、どんな若者かと思われるでしょうが、むしろ平均的な“今時の若者”より、きちんと挨拶のできる、服装も、髪形も至極普通の、好感の持てる青年です。内装関係の仕事をしているのだそうです。これだけのペイントをやれば、相当な金額になるでしょうと尋ねると、友達が描かせて欲しいといって描いたので、それ程掛かりませんでした。といって笑っていました。写真に撮らせて欲しいというと、私が気付いていなかった天井を、僕が撮ってあげます。と3箇所のペイントを撮影してくれました。

 何にお金を掛けるか人それぞれですが、見事な徹底ぶりです。いくら私が派手ずきでも、こんな車に乗って走ることはできませんが。   画像はクリックで3枚です。

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2 コメント

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痛チャリ ()
2009-03-18 16:44:49
 キャンバスを貸した清々しい青年とboa!さんの交流がほほえましいですね。驚きながらいつも足を止めて… 
 ひとは 話してみないと分からないことが多いです。意外性に感動することもあります。

 ランタンを至るところに吊したり、怒濤のペインティングはトラックでよく見かけます。  痛チャリにすれば、盗難もないでしょうね。考えてみます。

 

 

 
楽しい空想 (boa !)
2009-03-18 22:03:05
そうなのです。初め私はきっと金髪に染めただぶだぶズボンの虚無感を漂わせた青年がオーナーだろうと駐車してあった時にはと思いこんでいました。
K君と車が結びつかないで戸惑いを感じたものです。
自分勝手な思い込みを反省させられもしました。4月から転勤だそうでもう直ぐこの車も見られなくなります。

蛙さんが痛チャリ。想像するだけでも楽しくなります。鳥羽僧正でいきますか。それとも酒井抱一ですか。ペイントはお手の物でしょうから、空想の世界だけでも嬉しくなりますね。