先日の朝日新聞の記事のタイトルです。文化庁が26日に発表した「国語に関する世論調査」の結果を受けての記事で、あなたは「お」を付けすぎていませんか。と問いかけています。朝日以外の新聞を購読されている方のために簡単に調査結果を記します。
「お」を付ける人が多かった単語は、調査対象の15単語のうち、菓子、酒、米、皿、弁当、茶わんで、“付けることも、付けないこともある”を含めると約6割でした。
逆に、9割以上の人が「お」をつけない単語は、靴下(98%)、ビール、かばん、ソース、紅茶の順です。
そして、「お」は、尊敬語、謙譲語、丁寧語に続く第4の敬語とされる「美化語」の一つで、物言いを丁寧にする働きがある。と解説されています。
「美化語」が何時の間にか第4の敬語の位置を与えられています。私の日ごろ使用している日本文法大辞典や、広辞苑(1版)には、まだ「美化語」の項はありません。「お」は丁寧の意味の接頭語と教わったような気がしていますが・・・・・。
そうでなくても煩わし敬語を、さらに分割し複雑にしないでほしいと願うのですが。
時代とともに動くのが言葉であってみれば、平等が優先される現代社会で、敬語が簡略化されてゆくのは当然の流れです。それでも、自分の言葉遣いの品位を保つための、「お」をつける人は絶えることはないでしょう。そして、そのほうが豊かで、滑らかな会話が成立することもあります。ただし、「お」を見境なく濫用するのは、見苦しく、かえって、人格を疑われますし、場合によっては、皮肉か、揶揄と受け取られます。
「お」の使用は伝統的な文化のもたらしたものですし、文化庁の「お」指図で、付けたり、付けなかったりするものとはちがいます。ジェンダーフリーの世の中とはいえ、大人の世界の言語では、おのずと言葉のユニセックスとはゆかないでしょう。当然、女性の「お」の使用が多いのも、宮中に仕える女房言葉以来の伝統です。
人それぞれ、その場に相応しい、気持ちのこもった言葉遣いがいちばん美しいと思うのですが。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。『お疲れ様でした』
「お」の他、慣用句の誤用や、意味の重複する言い方の調査もなされたようです。来年2月までに、これらの調査結果を反映して文化審議会国語分科会の指針が答申されるそうです。
ラグタイムさんが早々に「つけません」でこの記事を取り上げておられます。
「お」を付ける人が多かった単語は、調査対象の15単語のうち、菓子、酒、米、皿、弁当、茶わんで、“付けることも、付けないこともある”を含めると約6割でした。
逆に、9割以上の人が「お」をつけない単語は、靴下(98%)、ビール、かばん、ソース、紅茶の順です。
そして、「お」は、尊敬語、謙譲語、丁寧語に続く第4の敬語とされる「美化語」の一つで、物言いを丁寧にする働きがある。と解説されています。
「美化語」が何時の間にか第4の敬語の位置を与えられています。私の日ごろ使用している日本文法大辞典や、広辞苑(1版)には、まだ「美化語」の項はありません。「お」は丁寧の意味の接頭語と教わったような気がしていますが・・・・・。
そうでなくても煩わし敬語を、さらに分割し複雑にしないでほしいと願うのですが。
時代とともに動くのが言葉であってみれば、平等が優先される現代社会で、敬語が簡略化されてゆくのは当然の流れです。それでも、自分の言葉遣いの品位を保つための、「お」をつける人は絶えることはないでしょう。そして、そのほうが豊かで、滑らかな会話が成立することもあります。ただし、「お」を見境なく濫用するのは、見苦しく、かえって、人格を疑われますし、場合によっては、皮肉か、揶揄と受け取られます。
「お」の使用は伝統的な文化のもたらしたものですし、文化庁の「お」指図で、付けたり、付けなかったりするものとはちがいます。ジェンダーフリーの世の中とはいえ、大人の世界の言語では、おのずと言葉のユニセックスとはゆかないでしょう。当然、女性の「お」の使用が多いのも、宮中に仕える女房言葉以来の伝統です。
人それぞれ、その場に相応しい、気持ちのこもった言葉遣いがいちばん美しいと思うのですが。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。『お疲れ様でした』
「お」の他、慣用句の誤用や、意味の重複する言い方の調査もなされたようです。来年2月までに、これらの調査結果を反映して文化審議会国語分科会の指針が答申されるそうです。
ラグタイムさんが早々に「つけません」でこの記事を取り上げておられます。