百人一首で柿本人麻呂の歌として採られている有名な歌です。
(出典は拾遺集、万葉集ではよみびとしらず)
恋人を待つ秋の夜長の、さびしさ、やるせない情感が、「の」を繰り返しながら引きずってゆく長い序詞で、いかにも眠れぬ夜の長さを感じさせ、切ない共感をよびます。
目にすることもない野鳥の映像を、折に触れてお寄せくださる方から、今回はこの”山鳥”の映像が配信されました。
「秋の夜長をいかがお過ごしですか」と記されています。数の減少も案じておられました。
この写真の山鳥をカメラに収めるために、まだ薄暗い早朝、3日間、狙いを付けた場所に出かけられたようです。箕面山麓で、重い機材を運びこんで、望遠で狙う待ちの時間は、まさしく「長々し」でしょう。それだけに撮影の瞬間の興奮と感動がこちらにも伝わります。感謝して映像のおすそ分けです。