弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

Windowsを2000からXPへ

2008-10-19 11:40:34 | サイエンス・パソコン
私が事務所を開設したのは2000年3月、当時のパソコンOSはWindows98でしたから、事務所に導入したパソコンもOSはWindows98でした。自宅はまだWindows95を使っていました。
その後、Windows2000Proが発売になり、私が使っているハード・ソフトの対応を確認した上で、2000年末頃に事務所・自宅ともにWindows2000Proに変更しました。95、98の時代にはパソコンのフリーズが日常茶飯事でしたが、2000に変えたとたんにフリーズが激減し、その安定ぶりには感激したものです。
その後、WindowsXPが発売になりましたが、2000と比較したときのXPのメリットも特に感じられません。パソコンハードは何度か買い直しましたが、OSとしては現在まで2000を使い続けてきました。

ところが、こちらで紹介したとおり、私が使っているウィルスバスターが、昨年秋にリリースされた2008から、Windows2000での使用ができなくなってしまったのです。ウィルスバスター2007はいろいろ問題を抱えているので、事務所のパソコンでは未だに2006を使っています。その2006もこの12月でサポートが終了すると予測されるので、問題の多い2007をスキップして2008を使おうと思ったら、ウィンドウズを2000からXPに変更することが必須となります。

なお、ウィンドウズをビスタに変更する可能性はゼロです。私の使っている親指シフトキーボード(Rboard Pro for PC)が、すでにサポート終了でビスタに対応していないためです。

そこでとうとう、ウィンドウズを2000からXPに変更することにしました。2000プロからアップグレードしようとすると、XPホームではなくXPプロが必須です。そのため、「XPプロアップグレード」を購入しました。

まず自宅のパソコンからです。
従来の環境をそのまま引き継ぎ、アプリケーションソフト群の再インストールも不要ということで、「クイックアップグレード」を選択しました。ウィンドウズ2000で立ち上がったパソコンにCDを入れ、指示に従って作業すればXPに変わるというものです。過去に1台のパソコンで経験済みなので、安心して作業を開始しました。
順調に作業が進んでいるかに見えました。ファイルのコピーが完了してパソコンが自動で再起動となり、黒い背景に「WindowsXP」のロゴが表示された画面に切り替わって少しすると、突然またパソコンが再起動となりました。一瞬不安がよぎります。そしてその不安は的中し、パソコンは「WindowsXP」ロゴ画面表示と再起動とを繰り返し、無限ループに入ってしまったのです。
自分でできることとして、周辺機器をできるだけ取り外してトライしてみましたが、症状は同じです。サウンドもネットワークもオンボードであって取り外し不可であり、ビデオカードは必須ですから取り外すことができません。

パソコン内の重要なデータについては日々ネットワークハードディスクにバックアップを行っています。しかし、日々のバックアップから漏れているデータというのが通常は必ずあります。
今回、安易な気持ちでアップグレードを開始しているので、必要なすべてのデータがバックアップされているかどうか確認せずに来ています。従って、安直に「新規インストール」に方針を変更することができません。

こうなると、こちらでは手の施しようがありません。XPソフトに同梱された薄っぺらい説明書には、詳しいトラブル対処法は何も記載されていません。時間は夜です。調べると電話サポートは9時半~19時、翌日は土曜であり10時~17時です。翌朝まで待つことにしました。

サポートに電話をかけると、そこそこの時間で電話はつながりました。
まず指示されたのは、「パソコンを起動し、その最初からF8キーを連打してください」ということでした。そしてその指示に従うと、「拡張起動」という画面が表示されました。実はソフトに同梱された薄っぺらい説明書にも、拡張起動によるトラブルシューティングが書かれています。しかしその説明は、立ち上がったウィンドウズから拡張起動に進む説明であり、私のようにウィンドウズが立ち上がらない状況では役に立ちません。電話サポートではじめて可能となりました。

拡張起動画面にはいつくかの選択肢がありますが、その中で「システム障害時の自動的な再起動を無効にする」を選択するように指示されました。なるほど、これでエラー原因が特定できるわけですか。最初から「障害時の自動的な再起動」を止めてほしいですね。
進行させると、エラー表示画面が現れました。最後の行にエラーコードが表示されています。「0x***(0x***,0x***,0x***,0x***)」(*には英数字)といった具合です。そのコードを電話で伝えました。しかし残念なことに、これだけでは原因が特定できないことがわかりました。
次に同じ「拡張起動」から「セーフモード」を選択して立ち上げましたが、これでも立ち上がりません。

次に指示されたのはXPのCDからの立ち上げです。
途中画面での選択肢から「ウィンドウズのインストールを継続」を選択すると、ファイルのコピーから始まりました。そして自動で再起動となりましたが、結局は同じエラーに陥りました。

電話サポートで次に指示されたのは、「メモリーが2枚刺さっているのを1枚のみとし、USBを含めて必須でないすべての周辺機器を取り外し、再度CDで立ち上げる」ということでした。そして途中の選択画面で今度は「新しいウィンドウズをインストール」を選択しました。
すると、今まで気付かなかったのですが、容量320GBのハードディスクのうち、Cドライブとして使っているのは半分弱であり、残りが未使用であることが判明しました。ウィンドウズ2000で認識できる容量に限界があったためのようです。
それではと、未使用の領域を新しいパーティションとし、そこにXPをインストールすることにしました。割り当てられたのはEドライブでした。

Eドライブのフォーマットから始まり、インストールが進行します。すると幸いなことに、XPのインストールが無事に終了したのです。調べてみると、従来使っていたCドライブも普通に見ることができます。ただし新規インストールですから、アプリケーション類は一からインストールし直す必要があります。

翌日の日曜、再度サポートに電話を入れました。今後の方針についてです。
Cドライブで頓挫しているXPのクイックアップグレードを再開する可能性はないようです。選択肢としては、
(1) 今回インストールしたEドライブのXPを使い続ける。
(2) EドライブのXPを用いて、従来使ってきたファイル類をバックアップし、Cドライブでもう1回新規インストールを行う。
というものです。EドライブのXPを使い続けると、若干不安定要素が増す、という説明です。OSはまずCドライブにアクセスし、そこからEドライブのXPの起動が指示されるということで、その寄り道の分だけ追加不安定要素となる、ということです。

しかし、今から再度新規インストールを行うのは億劫です。EドライブのXPを使い続けることにしましょう。


今回のトラブルにおいて、電話サポートから最初に質問されたのは「以前使っていたウィルスバスターをアンインストールしてからアップグレードを開始しましたか? CD焼き付けソフトを使っていましたか?」というものでした。
ウィルスバスター2007については、常駐から立ち下げはしましたが、アンインストールまではしていません。CD焼き付けソフトもインストールしていたと思います。そしてこれらソフトがインストールされていると、今回私が経験したようなトラブルが発生しやすいようです。
しかしそんなことは、パッケージ添付の薄っぺらい説明書には何も記載されていません。これは不親切すぎます。クイックアップグレードのページの最初に「これこれのソフトがインストールされている場合は、それらをアンインストールしてからアップグレードを開始するように」と明確に記載しておくべきでしょう。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (黒翼猫)
2008-10-30 18:19:37
こんにちは

Windows 2000で、大容量HDDが使えないのではなくて、レジストリで大容量HDDの使用を許可しないと、使えないだけですよ。

しかし、ウィルスバスターもこれだけ問題が多いと、OS非対応を機会に別のセキュリティソフトに乗り換える人が多いような気がするのですが、実際はあまり見かけないですねぇ(^^;
Windows2000 (ボンゴレ)
2008-10-30 23:07:20
黒翼猫さん、コメントありがとうございます。

> Windows 2000で、大容量HDDが使えないのではなくて、レジストリで大容量HDDの使用を許可しないと、使えないだけですよ。

そうでしたか。知りませんでした。
そもそも、ハードディスクのドライブ容量とCドライブの容量が異なっていることに、購入して1年以上気付かなかったぐらいですから、いい加減なもんです。

ウイルスバスターを他のものに変えるかどうかですが、「問題は多いが他と比較するとそんなに悪くない」という声も聞くので、なかなか変える動機は得られません。

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