弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

太子堂と目青不動

2006-12-16 17:36:33 | 杉並世田谷散歩
先日、三軒茶屋方面に出かける機会があり、そのおりに太子堂と目青不動尊に参拝してきました。
東京は世田谷区三軒茶屋付近に太子堂という地名があり、世田谷線の三軒茶屋駅も太子堂四丁目に位置しています。
この太子堂という地名、太子堂3丁目30-8にある円泉寺というお寺に聖徳太子像を祀った太子堂があり、これに由来する地名なのです。
円泉寺は、1597年に建てられた真言宗のお寺ということです。
正面の本堂に向かって右側に、太子堂があります。太子堂の内部は窺い知ることができませんでした。太子堂の正面に飾られた額のみ紹介します。

    本堂
 
    太子堂                    太子堂の額

世田谷線三軒茶屋駅のすぐ北側に、目青不動尊があります。
目青不動尊は、世田谷区太子堂4ー15-1の教学院というお寺にあります。境内の説明によると、教学院は、1604年に江戸城内紅葉山に建てられ、明治41年(1908)に青山からこの地に移されました。
同じ境内の説明によると、不動堂の目青不動は東都五色不動(五眼不動)のひとつとして有名だということです。しかしその割りにはひっそりとした境内です。
左の写真の左端が本堂、右端に不動堂が見えます。不動堂の目青不動尊を拝観してきました。右の写真がそうなのですが、鎮座するお不動様は暗いので写っていません。
 
本堂         不動堂        不動堂
東都五色不動尊サイトによると、
「寛永年間の中旬、三代将軍徳川家光が天海大僧正の具申をうけ江戸の鎮護と天下泰平を祈願して、江戸市中の周囲五つの方角の不動尊を選んで割り当てた「東都五色不動【五眼不動】(目白、目赤、目黒、目青、目黄)」のひとつである。
五色とは密教の陰陽五行説由来し重んじられた青・白・赤・黒・黄でしれぞれ五色は東・西・南・北・中央を表しています。
そして、この五色不動の 位置を線で結んだ線の内側を、江戸の内府と呼ばれた。しかしながら現在の住所は、明治以降、廃寺、統合などで不動尊が移動しているので本来の結界の役を失ったといってよい。」
とあります。

上のサイトにおいて、ここ目青不動については、
「当初不動尊は港区麻布谷町(現:六本木)勧行寺にあったが廃寺となり明治15年青山南町「教学院」に移転、その後同41年この地に移り現在にいたる。」
と説明されています。

太子堂、目青不動いずれも、その近くを昔は烏山川が流れており、今は烏山川緑道になっています。ちょうど紅葉の盛りでした。
 
コメント (2)
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