弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

杉並区の道路

2006-07-28 00:07:01 | 杉並世田谷散歩
杉並区の南半分、JR中央線よりも南側で甲州街道よりも北側の地域に、どのような道路が走っているかという話です。

道路のうち、センターラインが引かれ、車道と歩道が分かれている道路を「幹線道路」と呼ぶことにします。ごく普通の道路ですよね。

杉並区の地図をまた他のサイトから借りてきます。

杉並区を南北に走る幹線道路というと、実は環七と環八しかありません。

杉並区を東西に走る幹線道路は、北から見ていくと、青梅街道、五日市街道、方南通り、井の頭通りぐらいなもので、その南は甲州街道です。

杉並区のJR中央線よりも南側というと結構広い範囲ですが、上記の道路を除いたら、あとはセンターラインが引かれていない道路のみです。

環七と環八は、東京を縦貫する環状道路がたまたま杉並区にもまたがっていると言うことです。青梅街道、五日市街道、甲州街道は江戸時代からの主要街道です。
以上を除くと、杉並区南部を貫く幹線道路として明治以降に整備された道路は、井の頭通りと方南通りしか残りません。
このうち、井の頭通りは、交通網として整備されたというより、水道道路の意味合いが強いです。杉並区の南のはし、明大前の付近に和田堀給水所という大きな水道タンクを備えた施設があります。この和田堀給水所から北西に延びる給水ラインの上にできたのが、杉並区の井の頭通りであり、ほぼ直線で町を横切っています。
ちなみに、井の頭通りは吉祥寺から渋谷の付近まで連続しているように思われますが、実は和田堀給水所のところで道路が分断され、給水場の周囲をぐるっと迂回させられるのです。井の頭通りが給水のために整備されたことがこの点からも明らかです。

もうひとつ、センターラインが引かれていないので幹線道路ではありませんが、直線で突っ切る道路があります。荒玉水道道路です。杉並区内でいうと、南は京王線の桜上水付近から、地下鉄丸ノ内線の東高円寺付近まで真っ直ぐ突っ切っています。

以上のように見ていくと、杉並区については、交通網の整備という観点では計画的な区画整備がほとんど成されていないことがわかります。
環七、環八、井の頭通り、方南通りなどが整備されたのみで、その他は明治時代から続くあぜ道がただ拡張されただけという路地で埋め尽くされています。
そのため、ウォーキングを兼ねて歩き倒そうとする向きには絶好の地域となっています。

杉並区の南に位置する世田谷区も同様ですね。
コメント (2)
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