ベコが行く!涅槃な旅路

旅するベコのゆるみ系ブログ。

ベコのイタリア紀行17 静寂の町コルトナからオルチャ渓谷だべこ!

2019年07月14日 | ベコのイタリア紀行2019

イタリア・ウンブリアの豊かな緑と歴史ある町を楽しんだベコ。

次に向かうのは緑の大地・トスカーナです!

こちらも豊かな自然では負けていません。

さあ、トスカーナに向けて出発です!

 

ベコ 「一路、トスカーナだべこ!」

トスカーナ地方は公共交通機関がほとんどないため、レンタカー利用になります。

まずは幹線道路のRA6号線を西へ向かって走ります。

この道路、こう見えても高速道路ではないので通行料は無料です。

今日はまずコルトナという町に立ち寄り、その後オルチャ渓谷へ向かいます!

    

さて、トスカーナ州に入るとほどなくしてコルトナに到着。

ウンブリア州との州境近くにある丘の町です。

ウンブリアからトスカーナまでを一望できる好立地。

ベコ 「ついにトスカーナだべこ!」

見晴らしのいい広場です。

山の斜面に広がっているのがよく分かります。

斜面にはカラフルな建物が。

向こうにはイタリア半島で最大のトラズメール湖が小さく見えてます。

周囲は小高い山々に囲まれたコルトナ。

落ち着いたたたずまいから「静寂の町」と言われているのだとか。

そんな静寂をじっくり味わいましょう!

町に入ると、メインストリートも古い町並み。

歴史の深さを感じます。

そして町の中心部にあるレパブリカ広場に出ました。

むむむ

むむむ

むむむ!

「静寂の町」と聞いて来たものの、たくさんの人出にびっくり。

いったいどうしたのでしょうか!?

よくよく考えてみたら今日は5月1日。

なんとメーデーのお祭りで大混雑だったのです!

期待した静寂のかけらもありません…。

期待に反してガッカリのコルトナ訪問でした。

とはいえ、中世の雰囲気が至る所で感じられる町並み。

騒がしいカフェで一服した後、早々に退散しました。

いやー、やはりヨーロッパのメーデーには厳重警戒です。

    

それでは、引き続き移動しましょう。

目指すは絶景のオルチャ渓谷

再びRA6号線を進んだあと、一般道に降ります。

走るにつれて、周囲の景色が徐々に変わっていきます。

トスカーナ独特の糸杉が増えてきました。

どうやらぼちぼちでしょうか。

丘陵地に入りましたね。

そして、道の両側の木々が途切れると、そこには!

バーン!

おおーっ!

出たーっ!

これがトスカーナが世界に誇るオルチャ渓谷。

美しき緑の渓谷なのです!

しかし…

車を運転しているので脇見ができないのが残念!

チラ見しながら安全運転でまいりましょう。

とは言いながら、美しい風景が気になります。

そして、コルトナから走ることおよそ1時間。

オルチャ渓谷のホテルに到着です!

ベコ 「アグリツーリズモだべこ!」

そう、オルチャ渓谷にはアグリツーリズモと呼ばれる宿があります。

地元の農家やワイナリーが経営する宿です。

渓谷の中に建ち、なだらかな丘を眺められる感動の宿泊施設なのです。

今回宿泊するのは、そんな中でもオーベルジュタイプ。

夜は本場トスカーナ料理を楽しめる上品な宿です。

お庭にはプールもありました。

ベコ 「こりゃ、リゾートホテルだべこ」

周囲は緑に囲まれてます。

しかし、残念ながらオルチャ渓谷は見えませんでした。

ベコ 「うーん、ガックシだべこ~」

ホテルに荷物を預けたら、さっそくオルチャ渓谷巡り。

けど、それは次回以降あらためてご紹介です。

   

あちこち立ち寄って、再びホテルに戻るとすっかり夜になりました。

夜のお庭もいい雰囲気。

ほのかな明かりでワインでも味わいたいところ。

けど、かなり冷え込んできたので早々に建物に入りましょう。

建物の中はこじんまりした作りですね。

客室はトスカーナの家具を配した小綺麗なお部屋。

広くはありませんが、雰囲気のいいお部屋です。

夕食は宿のレストランでゆっくりいただきましょう。

お腹もいっぱいになったら、今日のところはぐっすりお休みです。

さあ、次回いよいよ絶景のオルチャ渓谷を巡ります!

つづく

 

<ベコたびinformation>

コルトナ Cortona

トスカーナ州とウンブリア州の州境近く、イタリア最大と言われるトラズメール湖の北側にあります。他の都市と同じく、やはり小高い丘の上に広がる町で、トスカーナの大地が一望できます。

町の起源は古くて紀元前にまで遡るのだとか。周辺からは古代エトルリアの遺跡なども発掘されており、町の博物館に展示されているそうです。

ガイドブックによると、古くて落ち着いたたたずまいから「静寂の町」と呼ばれているのだとか。ダイアン・レイン主演の映画「トスカーナの休日」の舞台としても有名。ですが、行ってみるとメーデーのお祭り騒ぎで予想外の大混雑。

なにせ小さな町に大挙して人が押し寄せるものですから、そもそも駐車場が満杯で車を停められません。細い坂道も縦列駐車の嵐で、付け入る隙なし。駐車場の順番待ちでようやく車を降りるまでになんと1時間半もかかりました。

滞在予定時間の大半を駐車に費やしてしまい、町の見学は30分ほど。ヘトヘトになってカフェでひと休みしたら時間切れとなりました。やはりヨーロッパのメーデーは厳重警戒が必要です。

 ホテル オステリア・デル・オルチャ Osteria dell'Orcia

オルチャ渓谷の西部に位置するアグリツーリズモの宿。アグリツーリズモというと農作業をさせられるのではと不安ですが、ここは4つ星でオーベルジュタイプの上品な宿。農作業もなく、陽気で気さくなご主人が印象的です。

ただ、ホテルの周囲は小高い山と木々に囲まれており、期待したオルチャ渓谷の風景は見えませんでした。おそらく2階の客室からは見えるのでしょうが、ちょっと残念。

建物は本館と別館に分かれており、本館1階はロビーやレストラン。石造りのレストランはなかなかいい雰囲気で、夕食は落ち着いて楽しめます。

宿泊した客室は別館1階にある28平米のジュニアスイート。決して広くはありませんが、トスカーナの木製家具を配した落ち着いた雰囲気の部屋でした。値段もかなりリーズナブルです。

ちなみに浴室はシャワーのみ。こればかりは仕方ありませんが、お湯はややぬるめ。時期的に気をつけないと風邪を引きそうです。また、Wi-Fiはありますが接続はかなり遅め。ネット接続には少々手こずります。

宿ご自慢の夕食は本場トスカーナ料理のコース。家庭的な味付けで美味しくいただきました。ホテル名には「オステリア」とありますが、これは気軽に入れるワインレストランを指す言葉。宿泊はせずにディナーだけのお客さんもいらっしゃいました。

宿泊客はやはりヨーロッパの方が多い印象で、日本人はいませんでした。ご主人は夕食のテーブルをひとつひとつ回りながら和やかに談笑。話し出すと止まらないご主人です。

なお、ホテルの周囲はオルチャ渓谷なので、買い出しはサンクイリコ・ドルチャか、ロッカド・オルチャの町へ。今回はサンクイリコのco-opに買い出しに行ったのですが、なんとメーデーで閉店中。ここでもメーデーの洗礼を受けました。


 


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