Minnow on the Say (Puffin Books) Puffin Books このアイテムの詳細を見る |
家の裏を流れるセイ川に洪水の後に流れ着いたカヌー。自分の物になるかと興奮したデイヴィッドでしたが、すぐに持ち主は見つかってしまいました。
そのカヌーの持ち主アダムとデイヴィッドは何百年も前に隠された宝探しを始めることになります。
カーネギー賞を受賞した「トムは真夜中の庭で」の作者、フィリパ・ピアスが子供向けに書いた最初の作品です。
「トムは真夜中の庭で」もいいけれど、これもまたいいんですよ。
時々急に読み返したくなる、そんな本です。
She had best be sent as far away as possile, where no one else
could worm the secret out of her and profit from it.
"worm"には秘密などを聞き出すという意味がありました。
ばっちもんがらさんのお勧めですから、こちらも読んでみたいと思います。
「トムは真夜中の庭で」に比べると、ファンタジー性は少ないですが、こちらもとてもイギリスらしさが楽しめる素敵な作品です。ぜひ読んで見て下さい。
剛力さんのこれだ!というお勧めの本があったらぜひ教えて下さい。
読書は一番の趣味で沢山読んでいますが、お勧めの本とは難しいですね。
ばっちもんがらさんとはイングランド系で読書の好みが近そうなのでその辺りから挙げてみますと、サトクリフの古代ブリテンのローマ軍団シリーズはいかがでしょうか。結構面白かったです。僕の利用する図書館では子供コーナーにありますが、どうしてどうして、あなどれません。ストーリィにグイグイ引きずられ、主人公に感情移入してしまいます。
またトルーキンの「指輪物語」の前史である「ホビット」も面白かったです。これは僕が英語で読み通した数少ない本の一つです。「指輪物語」はさすがに原書では読めず翻訳でしたが、あの暗い滅びのストーリィよりホビットのほうが楽しかったです。
今度ぜひ借りてみます。
この前お勧めいただいた「ハヤ号セイ川を行く」を楽しく読みました。イギリスの田園を舞台に少年たちが小さな冒険、謎解きをして一族の宝物を発見する、というイギリスの正統児童小説ですね。
もう少しハヤ号で川を探検させて田園風景を描写して欲しかったと思いましたが、古きよき時代の家族のきずな、のようなものが暖かく感じられました。
翻訳で読みましたが、宝物のありかを教える謎解きに詩の文章の切り方が重要な意味を持つ、というところでは原文が読みたくなりました。
「トムは真夜中の庭で」も凍った川をスケート滑るシーンが印象的でしたが、この作品もやはり川がもう一人の主役のような感じですよね。
50年以上前の作品ですから、イギリスの風景ももうこの頃とはだいぶ違ってきているのでしょうか。
「ハヤ号」は現在読書進行形でしたか。失礼しました。ちょっぴりネタバレになったところは申し訳ありませんでした。
物語の時代はほとんど僕が生まれた頃ですから確かに風景は日本同様、様変わりでしょう。でも日本にはないあの緩やかな河の流れはそのままではないでしょうか。
イギリスやヨーロッパの緩やかな河の流れはいくつかの素晴らしい小説を生み出していると思います。
ユーモア小説として僕が最高に好きな「ボートの中の三人男」はテムズ川を舞台に展開する抱腹絶倒の物語、また「家なき子」にもボートで旅する親切な母子が登場しますし、「静かなるドン」はまさに大河小説、遠い昔の学生時代、ヘトヘトになりながら意地で読了した思い出があります。内容は……?ほとんど忘れましたが。
それなのに、それなのに、相変わらず読むスピードが遅いんですよ。
だからネタバレの心配はないので、安心して下さい。
「ボートの中の三人男」ってタイトルだけ聞いた事がありますが、抱腹絶倒の話だったとは全然知りませんでした。