アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

トチノキ - 愛知県緑化センター

2019-07-29 12:09:56 | みんなの花図鑑

トチの実も高いところになってます。でも、こちらは 葉とは色がぜんぜん違うのですぐ見つかります。





でも、やはり高いところにあるので、コンデジで撮りました。





部屋が3つに仕切られているのが、遠くからでも分かります。





観葉植物「パキラ」を大きくしたような葉は、5枚~7枚が1つのセットになっているため漢字名で「七葉樹(しちようじゅ)」と表記することもある(庭木図鑑 植木ペディア > トチノキ)




タイサンボク - 愛知県緑化センター

2019-07-29 11:54:41 | みんなの花図鑑

ムクゲで 草本から木本に入ったので、これからは 同じ日に 愛知県緑化センターで出会った木(主として木の実)を紹介します。





まずはじめは タイサンボク。葉に特徴があります。
北アメリカ原産のモクレン。
(もっと南のほうかと思ってましたが・・・)

タイサンボクを見るたびに、こんな葉を持つ木はどんな環境に生えているのだろうと考えてしまいます。日本の樹木にはタイサンボクほど硬い葉をもった木はあまりないように思います。ウバメガシの葉は硬いのですがタイサンボクのように大きくありません。タラヨウは大きくて分厚い葉をもちますがタイサンボクほどクチクラ層が発達しておらず、また葉の裏にも毛がありません。(大阪百樹「タイサンボク  Magnolia grandiflora」)






自然分布域は右の地図のようにフロリダ半島を中心にしたメキシコ湾沿岸の暑い地方で、とくに、ミシシッピー河などの大河の河辺にできた崖や、松しか生えない湿地の周辺などが分布の中心だと書いてありました(同上)





年平均気温は約20度で大阪よりも4℃ほど高いようです。夏、亜熱帯なみの暑さと湿度を持つ日本にこの木が適応できたのも当然かもしれません(同上)




ムクゲ - 愛知県緑化センター

2019-07-29 11:30:40 | みんなの花図鑑

アオイ科のムクゲです。
漢字は 「木槿」。生薬名としてはモクキン(木槿)。
「槿」一字でも「むくげ」と読むが、中国語の木槿(ムーチン)と書いて「むくげ」と読むことが多い。(wiki)





学名: Hibiscus syriacus
中国、インド原産。学名に「Hibiscus syriacus」とあるように、中近東にまで自生しているとされるが、原産国がシリアとされているわけではない。(花々のよもやま話「ヤエムクゲ」)

でも syriacus って どう読んだって シリア だよね。どうしてsyriacus ってついたの?

英文ウィキペディアによると「俗称の syriacus は 最初 gardens in Syria(シリアの庭園)から採取されたため」などとなっていました。

「シリアの庭園」が具体的に ダマスカスなのか、アレッポなのか、パルミラなのかは分からないけど、原産地がシリアでなくて 残念~~!
(ちなみに ダマスカスは「ジャスミンの街」として有名、アレッポはローリエの入った石鹸とともにピスタチオが有名、パルミラはパルミラヤシ?かな)





あと、ちょっと不思議なのは これまでの3枚の写真のように、大きな花弁の内側のしべの柱の周囲に 副花冠みたいなヒラヒラがついていますが・・・





同じ 一本の株なのに このように ヒラヒラがついてない花もあります。





一重でもなく、かといって、八重 でもない?! 二重くらいのムクゲってなんて呼ぶんでしょう?(@_@)

樹名盤には
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アオイ科 フヨウ属
分布=中国 花は夏~秋に咲き 淡紅色 白色など
八重咲きもある 花は一日でしぼむ
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って 一般的なことしかかかれてませんでした。




ゲンノショウコ - 愛知県緑化センター

2019-07-29 11:21:36 | みんなの花図鑑

いや~、また失敗をしてしまいました (T△T)
こんな花が 緑化センター内のロックガーデンに咲いていたのです。





花壇の縁で、一本だけ。
てっきり雑草が、そう「何とかフウロ」という名の雑草が生えてきてるのだと思いました。





しかしそれにしては 草丈が高く(30cm近く)花も可愛いので、いちおう名前を確認しておこうと 気楽に 教えて!gooさんに尋ねました。
質問のタイトルは 『なんとかフウロ?』





返ってきた答えが「白花のゲンノショウコではないでしょうか。」
( ˊᵕˋ; ) (×_×;) (;´^_^`) ( ´△`;) ←みんな汗の顔文字

子供のころは ゲンノショウコ 普通に見ていたのだろうけど(父が採ってきてた)、最近はアメリカフウロばかりお目にかかっているものだから、葉と花の様子から 「なんとかフウロ」だろうと思ってしまいました (T_T)

フウロソウ科フウロソウ属

この草を乾燥して煎じて飲用すると、腹痛、下痢どめなどに、 すぐ薬効が現れることから!現の証拠”の名前がついたといわれています




ヤブカンゾウ - 愛知県緑化センター

2019-07-29 10:03:14 | みんなの花図鑑

ユリ科「キスゲ亜科」ワスレグサ属(Hemerocallis;ヘメロカリス)の ヤブカンゾウ。

花弁が左右からアーチを作っているのが面白くて撮りました。





葉はこんな風。





花びらは雄しべが花弁化したもののようです。(現代アートと写真が好きな薬剤師SETSUKOのブログ「ヤブカンゾウ(藪萱草)」)





「ヤブカンゾウは盛夏直前に満開を迎える。河川堤防に群生するヤブカンゾウの花が終わる頃には猛暑日が続き、開花している種も少なくなる。」(西宮の湿生・水生植物)




ワレモコウ - 愛知県緑化センター

2019-07-29 09:35:04 | みんなの花図鑑

ワレモコウは バラ科・ワレモコウ属の植物。
日本列島、朝鮮半島、中国大陸、シベリアなどに分布(wiki)





夏から秋にかけて茎の先端に小花がたくさん集まって卵形を成した花穂を付けます。花は渋い赤色、花びらに見える部分は萼(がく)で花びらは退化しています。(ヤサシイエンゲイ)






小花を穂状に付ける植物の場合、下から先端へ向かって咲き進むものが多いですが、ワレモコウの場合先端から下に向かって咲き進んでいき、このような咲き方を「有限花序(ゆうげんかじょ)」といいます。(同上)





オミナエシ - 愛知県緑化センター

2019-07-29 08:49:03 | みんなの花図鑑

秋の七草のひとつ、オミナエシ。




秋の七草の一つとして有名ですが、開花にはかなり早晩の差があり、6月から9月にかけて咲きます。花が終わっても色を保つため、かなりの期間楽しめます。(趣味の園芸「オミナエシの基本情報」)





「オミナエシのイメージは、畦でミソハギと一緒に咲く姿である。採草地などの半自然草地では少なくなっているが、岡山県の蒜山地域では、お盆の花としてオミナエシとミソハギが半ば栽培され、仏壇を彩っている。古から続いてきた風習である。」(岡山理大「オミナエシ(オミナメシ)」)




「オミナエシ科」という科がある。「オミナエシなどを含む7-17属300-400種からなる。一年草または多年草が多く、わずかに低木のものがある。葉は対生、花は小さくて左右相称、集散花序をなす。」(wiki「オミナエシ科」)




キキョウ - 愛知県緑化センター

2019-07-28 22:11:53 | みんなの花図鑑

大きなクマバチがキキョウの花に来ています。




クマバチは 単独行動するハチなので、こちらが攻撃しなければ、集団で社会生活するミツバチなどのように 戦争をしたり、針で刺したりしません。





クマバチは 花の蜜を餌にしています。花粉を食べに来るわけではありません。





この状態は 初期の状態で、雄しべが雌しべを覆っています(雄しべ活動期)。この状態のとき、ハチが、花弁の付け根(花の奥のほう)にある蜜を吸おうと雌しべの花柱に止まると足や腹に 花粉が付きます。





この花の状態は 終期で、雄しべは枯れ落ち、雌しべの柱頭が5つに開いています。この状態のとき、他の花で花粉を足に付けたハチが、雌しべに止まると 柱頭が受粉します。





でも、クマバチはちょっと キキョウには大きすぎますね (T_T)