ムクゲで 草本から木本に入ったので、これからは 同じ日に 愛知県緑化センターで出会った木(主として木の実)を紹介します。
まずはじめは タイサンボク。葉に特徴があります。
北アメリカ原産のモクレン。
(もっと南のほうかと思ってましたが・・・)
タイサンボクを見るたびに、こんな葉を持つ木はどんな環境に生えているのだろうと考えてしまいます。日本の樹木にはタイサンボクほど硬い葉をもった木はあまりないように思います。ウバメガシの葉は硬いのですがタイサンボクのように大きくありません。タラヨウは大きくて分厚い葉をもちますがタイサンボクほどクチクラ層が発達しておらず、また葉の裏にも毛がありません。(大阪百樹「タイサンボク Magnolia grandiflora」)
自然分布域は右の地図のようにフロリダ半島を中心にしたメキシコ湾沿岸の暑い地方で、とくに、ミシシッピー河などの大河の河辺にできた崖や、松しか生えない湿地の周辺などが分布の中心だと書いてありました(同上)
年平均気温は約20度で大阪よりも4℃ほど高いようです。夏、亜熱帯なみの暑さと湿度を持つ日本にこの木が適応できたのも当然かもしれません(同上)