焼いた

2017年08月08日 13時38分43秒 | マーロックの日記

                             パチチ  ・・・

                                            ヮヮヮヮヮ   ・・・・・・

                  パンッ

枝が燃える・・・

崖の近くの通路タープの横で、たき火してる。

少し縦長の穴の中で火を燃やしていて、その上に枝をかけてある。

そこにグリルを吊って、トウモロコシを焼いてる。

「・・・」

おいしそうなにおい。

こんがり焼けてきた。

「・・・5人いるね」

「はい」

ハットさんはタブレットをジッと見てる。

狩猟小屋から水上バイクがこっちに向かってくる。

ボートを引いていて、数人のせている様。

水が完全に引く前に、橋の向こうに連中がつくった壁まで戻るつもりだろう。

私たちが崩すのを妨害する気だと思われる。

まだガードさん達は休んでいる予定の時間だけど、そういう事情でもう起きてる。

土壁の内側に行って、備えてる。

まだここに来るまで、1時間以上はかかるだろう。

マッチョさんはブラウたちと崖の北側に行って、直接下の森を監視してる。

小屋のやつらの方が武装した人数が多いし、崖下から回り込んでくる可能性はある。

こっそり来るかもしれないし、目立って接近してけん制してくるかもしれない。

土壁をつくるための土は、大タープの裏から借りて来た。

そのせいで長い溝ができていて、それを塹壕に使う。

         パチチ  ・・・

「もう十分焼けているね」

ハンスさんが教えてくれたから、トウモロコシをみる。

         パシ

トウモロコシを刺した串には木の取っ手があって、そこを持つ。

「いただきます」

               ガブ

かじる。

            ムシャ   ムシャ

「ニャ~」

たき火横の石にのった黒猫が、私を見て鳴いた。

「・・・・」

おいしい。

何かのソースが塗ってある。

                  ガブ

お肉も一緒に焼けば、おいしいと思う。

     ジャリ

「おいしそうだね」

大タープに続くタープから、ポールさんが現れた。

              パチチ

「どうぞ」

グリルで焼かれていた別の焼きもろこしを、プルームさんがポールさんにあげた。

「いただきます」

                    ガブ

誰もたべないなら、私がたべようと思っていたけど。

       ムシャ   ムシャ

風はつめたいけど、たき火の側は温かい。

「・・・」

レトリバーとニャッティラも集まってる。

焼きトウモロコシがたべたいのかな。

プルームさんが、また串に刺して焼き始めた。

「おいしい」

「はい」

同意する・・・・

                 ムシャ

                                        ヮヮヮワワ   ―――

         パチン