ホース

2017年02月25日 23時55分31秒 | 黒猫のひとりごと

              ボチャ

                                              ァァァァァ  ・・・・・・・

                           バサン  ・・・

ホースが伸びてる・・・

家トラックと家トレーラーをつないでる。

「排水を送ってるの?」

「うん・・・こっちに処理装置があるからね」

「ふぅん」

お昼ごはんを食べた僕は、チワワを連れて散歩。

「・・・」

パトロールも兼ねていたのだ。

「キュゥ」

子クマが回ってる。

ゴムさんとフワリさんと一緒に、大タープの下に出て来た。

                  チャポ

                                               ァァァァァ  ・・・・・・

最初の勢いはないけど、雨はずっと降ってる。

「♪」

「キキ」

フワリさんが撫でたから、チワワのシッポがほうきになる。

その隙に、リスが腕を伝ってフワリさんの肩に移動してる。

髪を引っ張るつもりかもしれない。

フワリさんの髪はフワリとしてるから、中に隠れるのかも。

                 ジャリ

「ごちそうさま」

「・・・うん」

男が戻って来た。

通路タープでごはんを食べていたのだ。

マーボ丼に焼き餃子。

「あとで、輪を改良してほしいんだけど」

「・・・杖の?」

「うん」

「いいよ」

       ジャリ

何か言って、男は去った。

                  

シャープさんも後ろにいる。

「俺のもつくってくれ」

「いいよ」

そして去った。

「・・・いそがしいね」

「あれ、便利だからね」

                         パタン

「ミャ~」

ノロマさんが出てきた。

トラネコとしまネコを抱えてる。

「ごちそうさま」

「あ・・・マロックさん、このこたち荷台で世話しますから」

「・・・うん」

               

「ネコたち分けるの?」

「たくさんいるからね」

「・・・私がトレーラーに泊まることになったので、鳥たちは広い方がいいでしょうし」

「そうですか」

              

僕は歩く。

ノロマさんを追うのだ。

「クゥ」

チワワもくる。

リスは戻ってこない。

でも、心配はいらないのだ。

リスはすばやくて、自分で逃げてこれる。

チワワは捕まると、僕が助けに行く必要があるのである。

上からぼんやりした灯り。

ランタンライトがいくつもある。

たき火もあるし、動くと点くのもある。

周りをみれば、いくつも僕の影。

色も薄め・・・・

                パチン  ・・・

                                         ザァァァァァァ  ・・・・・・・・

        ニャ~