―― ・・・ ?
ォォォォ ・・・・・・
ガタ
「・・・」
灯り・・・
―――
体を返すと、ゆれる。
ネコハンモックで寝ていたのだ。
ゴソ
ミニ毛布から頭を出す。
―― ガサ
・・・誰かが冷凍庫を開けてる。
僕のハンモックは冷凍庫の横にあるのだ。
スル
ボン
下は布なので、ハンモックから落ちる。
―― トン
そのまま床まで下りる。
ト
ゴト
「・・・このくらいでいいかな」
バレッタさんである。
カゴに、冷凍庫から何かとってる。
「ニャ~」
「?」
僕に気付いた。
「・・・ごめんね、おこした?」
「ニャ~」
おはよう。
あいさつする。
バタン
冷凍庫が閉まった。
裏に秘密のゴミ袋はないし、安心である。
ト
「一緒に行く?」
「ニャ~」
ついて行く。
何かくれるかも。
ト
カゴに入れば楽そうだけど、冷凍庫から出て来たのが入ってるからつめたそうだからやめておく。
―― ゴト
ドアの方から音。
タッ ――
「あ」
僕は跳ねる。
箱の上に移動することで、僕は迷路を行く必要はないのだ。
トン
空気はつめたい。
外でたき火してるかな。
ダッ
積んだ箱から通路の向こうに跳ねて、箱島に向かう。
何それ ?
ォォォォ ・・・・
トン
「ボート」
「湖だって聞いてたからね」
「ふぅん」
「そしたら陸になってたから、行けるとこまで行こうって・・・」
「なんで布がついてるの?」
「ここに空気を入れるんだよ」
「浮き輪みたい」
「・・・・」
ドアの近くの箱島に、フワリさんとボートを持ったヘテロたち。
ウェーブさんとチーフさんもいる。
「ニャ~」
「?」
「・・・おはよう」
みんな僕に気付いた。
「・・・とりあえずここでいいか」
「うん」
ヘテロとグリはボートを持っていて、箱と箱の間に置いた。
すこし積んだ箱の上に両端がのっているから、床からは少し浮いてる。
フワリさん達は、野菜とかを取りに来たみたい。
「ピィ♪」
メジロも近くにいる。
「・・・」
リスも。
タ
僕は箱島に跳んで、階段になった箱を下りる。
「あんたらはいいね・・・・ピョンピョン跳んで」
「ニャ~」
「・・・どこに何があるか分かってるの?」
「マロックさんかリフに聞けば、知ってるよ」
「へぇ」
ト
バレッタさんも来た。
「お肉これだけあればいいかな?」
「・・・うん」
「持つよ」
―――
ヘテロがバレッタさんのカゴを持ってあげた。
「ありがと」
ドアは開いたまま。
ト
僕は外に出る。
ボン
「キキ」
リスが箱の上から僕の背中に落ちて来た。
パタタ
メジロも一緒に外に出る。
ヮヮヮワワ ――――
パチチ ・・・
風・・・
森の上が強く流れているみたい。
音がよく聞こえる。
大タープの中は、そんなでもない。
ト
パサ
「ピィ」
メジロが僕の耳と耳の間にのった。
まだ暗い。
ランタンがたくさん点いてる。
キュ ♪
子クマは起きてる。
「♪」
ノロマさんに撫でられて、ゴロゴロしてる。
「♪」
横にはチワワもいて、クルクル回ってる。
「子クマでも大きいね」
「うん」
エレガントさんは、ネコカートのハンドルを持って立ち止まっている。
パチン ・・・
たき火の前の箱イスには、ブラウ。
――― ・・・・
荷台から、みんな出てくる。
食材を、家トラックか家トレーラーに運ぶのである。
タ
バレッタさんが来る。
「お兄ちゃんお腹空いてるんなら、先にパンたべる?」
「・・・後でいい」
ブラウがしゃべった。
「この子みててください」
「・・・・」
ノロマさん達も立ち上がる。
「キュゥゥ」
去ろうとしたノロマさんに、子クマが体当たりした。
まだ遊びたいのだ。
「ニャ~」
僕が代わりに遊ぶよ。
ノロマさん達は、食事をつくる必要があるのだ。
「おはよう」
バシ
ネコパンチで子クマの注意を引く。
「♪」
バサ
僕に乗っかてきた。
「・・・」
重い。
「キキ」
メジロとリスは、素早く非難して子クマの上。
バシ
ゴロン
「♪」
子クマを4つの足でどかして、僕は体制を戻す。
「ニャ~」
崖にできた壁の様子を見に行くのだ。
「キュ」
散歩に行く。
パチチ ・・・
ゴロン
パタタ
僕を追って子クマが転がるから、メジロが僕の頭に戻って来た。
―――
リスは上手に子クマが回るのに合わせて移動してる。
「♪」
楽しそう。
ポォ
ピィ
大タープの端っこから木の上を見ると、暗い。
音で、風が強いのはわかる。
「クゥ」
チワワも来る。
散歩するのだ・・・・
キュゥ ♪
ザァァァァァァァ ――――
パチッ
ト