ヤブタバコ(藪煙草)は高尾山を歩けば何処でも見れる越年草だが、このブログではまだ取り上げてなかった。ガンクビソウ(雁首草)と花の形が似ているので、すでに載せたものと勘違いしたようである。
越年草は根生葉で冬を越すものが多いが、ヤブタバコの根生葉は花期には枯れてなくなる。この根生葉や下部に付く葉が、タバコ(煙草)の葉に似ていることから、タバコと命名したのであろうが、枝に直角に付く花もキセルの雁首に似ているから、これも理由の一つであろう。
高尾ではかなり大きく放射状に広がったヤブタバコを見かけるが、自宅で育てたら大変なことになりそうである。
藪地や林縁などに生える越年草。
上部の枝は放射状に横に長く分枝する。下部の葉は、広楕円形から長楕円形で、薄くて両面とも短毛が生え、上部の葉は長楕円形で、上に行くほど小さくなる。枝の葉腋に先の細くなった筒状花を1個づつ下向きに付ける。
名前の由来:やぶ地に生え根生葉や下部に付く葉が、タバコの葉に似ているのでこの名が付いた。
花期:9~10月。
(高尾山)
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似ている花にガンクビソウがありますが、カンクビもタバコも高尾の禁煙区域には生えていないのかな?
国電もホームも禁煙が多いようですが、高尾山ではまだ禁煙にはしていません。
でも煙草を吸っている人は見た記憶がありません。自然と煙草はちょっと好む人の層が違うようです。
このヤブタバコもガンクビソウも高尾では野放しです。最後の画像なんて凄いではありませんか。
高尾はタバコは野放し
早速ナンバンギセルの登場です。
昔の植物学者はキセルをくわえながら、植物を観察し、部屋に戻っても同じ格好で植物名を考えたのでしょうね。
キセルは死語
面白い、面白い。
オニヤンマに似たのでムカシトンボ(昔蜻蛉)がいますが、いまでも立派なトンボです。
ムカシトンボの名で、昔はチョウだったりするとなお面白いのですが。
でもタバコの葉を見たことがないとは、信徳さんは都会育ちのようなことをおっしゃいます。
ヒマワリのような大きな植物で、葉を1枚、1枚縄で、干し柿のように葉柄を通して、乾燥していたではありませんか。
タバコ以前はイモバタケが多いですから、信徳さんはかなり田舎だったのでしょう(寅太は都会育ち?を言いたかった)。
葉っぱを並べて乾燥させる