高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ジロボウエンゴサク

2009-04-03 07:48:17 | 山野草
政界での自民党党首の太郎に対応するのは、民主党の一郎で、二人の関係はどちらも長男に付ける名前であることだろう。
兄弟なら太郎には次郎であり、ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)があればタロウボウエンゴサクもありそうである。
ところが次郎坊に対応する太郎坊は、なんとスミレ(菫)というから面白い。
兄貴格に相当するのはヤマエンゴサク(山延胡索)で、両者の違いは、花の咲く時期が少し長男が早いこともあるが、似たもの同志を見分けるには、首の下にあるお守りである。苞葉と呼ばれる小さな葉で、長男は山形、次男は楕円形である。
高尾山にはこの2つと似ている、ミヤマキケマン(深山黄華鬘)ムラサキケマン(紫華鬘)がある。この4つの違いを覚えて高尾を訪れるハイカーに、主役になれない花をとうとうと説明すれば、高尾の天狗さまも「お主、なかなかやるのう」と誉めてもらえるかも知れない。

 

次郎坊延胡索/ケシ科/キケマン属。
平地から山麓にかけて生える多年草。
葉は楕円形で何枚かが集まり1枚の大きな葉になる。茎の頂部に紅紫色の長い距を持つ花を数個付ける。
名前の由来:スミレの太郎坊に対し、次郎坊の名が付いたエンゴサク(延胡索)である。
花期3~5月。
(裏高尾)
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6 コメント

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違いが…。 (hanatetsu)
2009-04-03 16:27:24
ジロボウとヤマの違いの解説有難うございます。
また一つ目から鱗が落ちたようです。
ところで、新カメラの撮影は「絞り優先」で撮ったものですか?
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太郎と一郎の違いは忘れない (デコウォーカ)
2009-04-03 21:39:47
ジロウボウエンゴサク、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン、ミヤマケマンと違いが解りましたが、直ぐに忘れそうです。
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植物界 (信徳)
2009-04-04 09:22:05
ミヤマキケマンとムラサキケマンの中間の中性土壌に育つ草花ですね。この関係を知った人はケマン博士になれます。牧野富太郎も分からなかった世界です。
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初歩の自動の撮影 (寅太)
2009-04-07 10:21:12
hanatetsuさん、おはようございます。
まだぜんぜん高度?な技術は使っていません。
いまは自動の撮影だけで、これから背景をボカシ始めたいと思います。
これから、これから
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太郎と一郎 (寅太)
2009-04-07 10:24:32
デコウォーカさん、おはようございます。
「ケマン博士」にはなれませんが、太郎と一郎の違いがわかれば十分かと思います。
太郎と一郎ならどちらが兄貴
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ドジョッコなら知っている (寅太)
2009-04-07 10:28:04
信徳さん、おはようございます。
中性土壌とは難しいことをご存知ですね。
「ケマン博士」も遠くなりそうです。
ドジョッコなら
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