高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ツタバウンラン

2011-12-09 06:40:57 | 山野草
この植物の名前がわかるまでに、かなりの図鑑を調べたがどこにも載ってなかった。多摩丘陵の昔の民家の跡であろうか、石垣らしい所に生えていた。それならシソ科のカキドオシ(垣通し)の仲間であろうとネットで調べたが該当するものはなかった。花の形はゴマノハグサ科のムラサキサギゴケ(紫鷺苔)トキワハゼ(常盤爆)に似ているが、違うところは上唇が大きくて2裂していることと、葉の形がツタのような形をしていることである。
偶然見つかったのであるが、ゴマノハグサ科のツタバウンラン(蔦葉海蘭)にたどりついた。先日もやっと名前がわかったのも、同じ科のホソバウンラン(細葉海蘭)であった。ウンランの仲間には、苦労させられている。

 
(花の後ろに距が見える)

蔦葉海蘭/ゴマノハグサ科/ツタバウンラン属。
ヨーロッパ原産で、大正時代の初めに渡来した帰化植物。別名ツタカラクサ(蔦唐草)、ウンランカヅラ(海蘭葛)。
葉には長い柄があり、円形から扁円形で掌状に5~7に浅裂する。葉腋から出る長い花柄の先に白色から淡青色の唇形花を付ける。花の中央は黄色で、上唇は2裂し先端が丸く、下唇は浅く3裂する。花冠の後部は距となって突出する。
名前の由来:ウンラン(海蘭)に似て、葉がツタの葉に似ることからこの名が付いた。
花期:4~9月。
(多摩丘陵)
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コメント (2)
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