高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ムラサキ

2009-11-02 00:25:03 | 山野草
都立野山北・六道山公園に、ムラサキ(紫)の花が咲いていた。万葉集にもその名が出るほど歴史は古く、江戸紫などの染料や暗紫色の根は生薬「シコン(紫根)」として薬用に使われ、武蔵野を代表する野草であった。
この野草も明治時代以降の合成染料の登場で、利用価値が薄れ、いまでは絶滅危惧種である。
数年前に武蔵野市の井の頭公園でこの花を見たが、武蔵野市では市の花として保護していることを聞いた。 名前のムラサキとは違って、花は真っ白である。

 紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも
 (高貴な紫の衣が似合う美しい貴女も 今では人妻ですが恋しく思います)

 

紫/ムラサキ科/ムラサキ属。
山地の草原に生える多年草。
葉は披針形で互生し、茎頂にロート状の白い花を付ける。 果実は4個の分果である。
名前の由来:根が紫で紫染めの染料になるところからこの名が付いた。
花期:6~7月。
(都立野山北・六道山公園)
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コメント (6)
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