あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

日々の愚問:山を拵える

2024-05-04 06:29:29 | 日記
一貫作業の自走式機械

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問
を取り上げています。
 今週は林業の話題から。
4月23日の地元紙に<山の木一斉に伐採した後に植栽 機械で省力化>の
記事がありました。
北相木村の業者が「地拵え(じごしらえ)」に無線操縦の機械や全方位衛星
システムなどを導入して省力化の取り組みを行っている。
人力だと50人必要な作業も機械を活用すれば20人に減らすことができる、
とありました。
 テレビ番組で立ち木を掴んで伐倒する大型機械を見たことはあるけれど、
地面に埋もれた切り株を処理する機械だってあるそうで。
どんな機械なのか、探ってみました。

 林野庁が目指すのは作業の自動位階化と無人化。
そのために高性能林業機械の導入を勧めています。
昨年度の全国の登録台数は12600台、右肩上がりの普及を見せていると
いいます。
 代表的なのがハーベスト。
1台あれば伐採作業のほとんどをこなしてしまいます。
 <ハーベスト:立ち木を伐採し枝払いをした後に玉切りにし集積するまでの
一貫作業を行う自走式機械。>(林野庁 より)
 こりゃ凄い戦力、どんどん導入すればいいじゃんと素人は思います。
ですがそう簡単に手に入る物じゃありません。
一般的な高性能林業機械は中古でも最低1400万円はするのだとか。
 優れもののハーベストが幾らで買えるのか、ネットで検索したけれど正確な
金額は出てきません。
きっと公開したらバッサリと購買意欲を削ぐ程のお値段なんでしょう。

掘り起こして整地

 他にも立ち木を掴んで伐倒・集積するフェラーバンチャ、枝払いと玉切り
を行うプロセッサ、集材に特化したスキッダ、急傾斜でも簡単に集材できる様
に柱を装備したタワーヤーダ集材機、などなどいずれも自走式の機械がめじろ押し。
 そんな中で私が探しているのは切り株を処理する機械、その名も「地拵え
クラッシャー」
 <大型の油圧ショベルの先端に取り付けるアタッチメント。
歯が高速回転し切り株を跡かたなく削り取る>(ほっと9ながの より)
 写真を見ると筒型の金属の塊ですが、幾ら頑丈でもしっかりと根を張った
切り株には苦戦するのでは。
そう思いましたが。

 <元々は地雷除去機から生まれた機械なので丈夫なフレーム構造になっている。
切り株を粉砕するだけでなく地面の凹凸まで整えて地拵えを完了する>(林野庁 より)
 頼もしい戦力ですが問題はお値段。
物凄く高いからでしょう、販売価格でなく貸出料金が載っていました。
1月のレンタル料が73万5千円。
しかも5ha毎に歯の交換が必要。
 山ひとつを地拵えするのに幾らかかるのか?
凄い戦力だけれど、ひと山幾ら、で賄える相手じゃありません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昭和のプロレス:消えた揺り... | トップ | 日曜日は川柳の日 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事