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身近な生き物:カラス語を翻訳する

2018-11-21 06:56:05 | 日記
毒を以て毒を制す

 日常生活で鳴き声を最も頻繁に聞く鳥と言えば、スズメとカラス。
チュンチュンと控えめなスズメに対して、カラスの鳴き声はやかましくて可愛げが
ありません。
 そんなカラスの声を使ってカラス自身を撃退する話が、先日のNHKニュースで
紹介されていました。
宇都宮大学のベンチャー企業が猛禽類に襲われたカラスが発した声を採取して、
その鳴き声でごみ置き場から追い払う実証実験をしているとの内容でした。
それが可能なのは、鳴き方に一定の法則があるからなのだとか。
 身近な場所で頻繁に耳にするカラスの声に法則があるとは、気になる話です。

 研究者によると、鳴き声の強弱や声色や音程や回数を変化させることで仲間に
情報を伝えているのだそうです。(日々の覚え書き より)
そんな事が分かったのは、観察者の並外れた忍耐力と洞察力の賜物です。
私なら、やかましいゾと舌打ちしてひと睨みした後にその場を去ってしまいます。

カラスの忠告

 素人の私には「カー」の鳴き声しか思いつきませんが、実際はもっと複雑な
世界があるのだそうです。
一度鳴くのは朝の挨拶、3回鳴くのは自分の位置を教える為、4から5回は
警戒して仲間に逃げろと伝えています。
鳴き方が「ガアー」に変化すると、敵を威嚇して周囲に警戒を促します。
(カラス白書 より)

 別の研究者によると、ある個体は40種類の鳴き声を使い分ける能力がある
と言います。
「カァ~カァ~」は移動の際にはぐれない様に仲間に送る合図。
「カカカカ」と鳴いて食事を促します。
「カァーカァー」は縄張りに侵入者が近づいた時の声。
「カアァカアァ」は侵入者を威嚇し、「カァカァカァ」は恫喝し、「ガァガァガァ」
になると臨戦態勢を整えた事を知らせます。(携帯知恵袋 より)
何とも奥深い世界です。

 素人観察者の私にも、ひとつだけ判別できた鳴き声がありました。
それはゴルフ場で遭遇したカラスが発したひと鳴きです。
 珍しくパーオンしそうな距離まで運んで喜びを隠せない場面です。
旨く行けば第二打がピンに絡みそうです。
グリーンを凝視し素振りを繰り返します。
後は自分を信じて打ち抜くだけ。
 その時ふと視線を前方の樹に向けると、一羽のカラスがこちらを見下ろしていました。
まるで私の未来を知っていて、慎重にやれよと促しているかの様です。
そうでなければ憐れんでいるのかもしれません。
嫌な予感がしましたが、カラスなんかに惑わされてはいられません。
もう一度素振りをすると、思い切りクラブを振りました。
 しかし結果は力み過ぎてしまって地面を大叩き。
そのタイミングでカラスが一声発しました、「アホー」と。
この鳴き声の意味なら分かります。
それは間違いなく、「ほらね」です。



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