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雑草の日:荒れる庭

2024-05-14 06:29:59 | 日記
3つのポイント

 毎週火曜日は植物にまつわる話題を取り上げています。
今週は植物好きなら知っていて当たり前の基本知識である「交配」についてです。
 4月23日に地元紙の地方面にあった記事。
<サクラソウを45年程前から育てている。
約500品種あるが、100品種は自分で交配して生み出した>(信濃毎日新聞 より)
 文中に出て来た「交配」の文字、オシベとメシベをくっつける作業とは
分かるけれど、庭にある花で試せと言われたら多分私は失敗。
今週は「初心者の正しい交配」のお勉強です。

 新しい魅力を持った品種を作るために、目的の形質に優れた母親と父親を
選び、母のメシベに父の花粉を付けるのが人工授粉。
 <パンジーやビオラやマーガレットなどは自家受粉しにくく、生育スピード
が速いので結果が早く得られて初心者向き。>
 株を選んだら次の3つのポイントで作業を進めます。
<①生きている新鮮な花粉を使う。
例外も多くあるが一般的に新鮮な花粉は黄色い>
花粉選びが作業の肝。
 <②株による個体差があるので数株用意して交配を行う>
失敗を前提にしての安全策です。
 <③一度の失敗で諦めない>(みんなの趣味の園芸 より)
大抵の場合、一世代目では良い結果が得られず、次世代以降になって初めて
目指す形質が現れることが多いのだか。
飽きっぽい私にはこりゃ大きな試練です。

クレマチスの交配

 多くの植物の本音は、自分の花粉を自分のメシベに付けて種子を作る
ことは望まない。
それでは自分と同じ性質の子供ができるだけ。
他の株の花粉を優先して求め、それが叶わぬ場合に自分の花粉を甘んじて
受け入れるのだそうで。
 <自身の花粉で受粉する自殖は全体の10~15%。
他の個体と交配する他殖が40%以上。
残りは両方を行っている>(植物の繁殖 より)

 それでは多くの植物が望む他殖を人工で行うテクニックの勉強です。
<2~3日後に開花しそうな蕾を選び1枚を残して花弁を切り、全ての
オシベも切る。
風などによる偶発的な受粉が無いように袋を被せる。
残した花弁が開花位置まで来たら冷凍しておいた花粉をこよりなどで
メシベの先端に付着させる。
2週ほどしてメシベが太く生長していれば交配成功>(名古屋クレマチス会 より)
 新しい魅力を作り出すなんてまるで神の領域。
挑戦しがいのある試みです。
紙面で知ったのも何かの縁なのでやる気になりました。
 でも飽きやすい自分。
すぐに交配を投げ出して庭が荒廃するのがお約束です。


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