赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

(2) 明日の日本築く政治家  コラム(98)

2015-12-18 00:00:00 | 政治見解



コラム(98):明日の日本築く政治家(2)

(つづき)

もう一人、正当に評価されるべき人物がいます。大阪市長を退任する橋下徹氏です。

橋下氏は独特の強い言葉で誤解を招くことがあります。とくに、一部マスコミは激しい論争を挑んでくる橋下氏を目の敵にしています。橋下氏の批判ばかりを繰り返していますが、正論を発していたのは橋下氏の方でした。

引退とはいえ、今後もおおさか維新の会に強い影響力を与えるのは間違いありません。

また、橋下氏は政治の本質をよく見抜いているので安倍政権の大局的な判断をよく理解しているようです。


大阪が地方創生の目玉になる

政府は、少子高齢化に対応し、首都圏への人口集中の是正のため「地方創生」を提唱しています。また、「一億総活躍社会」を政策の目玉に掲げ、強い経済、子育て支援、社会保障の三本の矢で活性化を図ろうとしています。

一方、おおさか維新の会はダブル選挙で大阪の副首都化を掲げて選挙戦に臨み、両選挙に勝利しました。早速、大阪府と大阪市は広域行政の一元化の協議を始めています。

政府提唱の政策と大阪維新の会の政策はそれぞれ別々と思われていますが、実は、トータルなものとして統合されれば、大阪の活性化の起爆剤になるだけでなく、地方創生や一億総活躍社会のモデルケースになるはずです。政府と大阪による調整がうまくいけば十分可能だと思います。


改憲勢力としてのおおさか維新

松井府知事は「おおさか維新の会は憲法改正に必要な3分の2の勢力に入る」と明言しました。この発言により、国民の憲法改正の機運が高まる中、参議院選挙や次期総選挙で同党が大躍進する可能性が考えられます。

一方、民主党は松野氏率いる維新の党と合流し新会派を設立していますが、政策の無い者同士の合流は、国民のさらなる不支持につながります。

また、橋下氏自身が立候補するしないにかかわらず、演説に立つ橋下氏の影響力は大きなものになると思います。したがって、次期選挙では新会派の現職議員の多くが、おおさか維新の候補者に敗れることが予想されます。


来年はいよいよ戦後の最大の懸案であった憲法改正議論が本格化する年になると思われます。

改憲に政治生命をかける安倍総理と橋下氏の動向に目が離せない1年になりそうです。

(了)



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