行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

EPA交渉、バターが話題にならない不思議?

2017-07-06 18:34:01 | Weblog
ワインとチーズが焦点となったEUとの関税交渉、大筋合意との報道でマスコミは歓迎一色だ。ワイン愛好家として大歓迎だが、欧州の他の食品は豚肉以外は報道されない。ポルチーニやトリュフも自由化,関税ゼロと解釈して良いものかきちんと報道して欲しい。
 
特に、一番身近なバターはどうなったのか?バター不足で毎年大騒ぎするのに今のところマスコミの報道なし。輸入バターには特殊な関税割当制度が適用されていて、一定の輸入量までは一次税率(関税35%)が課せられ、その枠を超えると二次税率(関税29.8%+1kgあたり179円)が課せられる。ただし、一次税率の対象は600トンと極めて限られた数量で、しかも関税を払えば自由に輸入出来ると思いきや出来ない仕組みだ。バターの輸入は農水省の天下り団体「農畜産業振興機構」による輸入業務の独占と言った信じられないことが行われている。これこそ岩盤規制の典型で安倍さんが何故放置しているのか不思議だ。
 
少なくともチーズ並みの関税でフランスの塩バターが日本でも自由に買えるようこの機会に岩盤規制にドリルで穴を空けてもらいたい。
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