行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

アップルの株価はバブルだった

2013-04-27 23:48:31 | Weblog

昨年の4月、このブログで「アップルの株価はバブルではないか」として、

アップルの株価は過去1年間で83%上昇した。2012年に入ってからだけでも約50%値上がりしている。アップルは現在、株式時価総額で突出した世界最大の企業で、その額は約5650億ドル約46兆円に達している。時価総額が4080億ドルにとどまる米エクソンモービルをはるかに凌ぐ。日本を代表する企業の時価総額はトヨタ1425億ドル、パナソニック213億ドル、ソニー200億ドルだから信じがたい巨額だ。と昨年書いた。

その後、アップルの株価は2012年9月までの4年で7倍上昇したが、それから株価が44%下落し、時価総額が2800億ドル減少した。やはりバブルだった。

アップルの2013年1~3月決算は純利益が前年同期比18%減の95億4700万ドル(約9490億円)となり、約10年ぶりに減益となった。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)の販売は好調だったが、iPad miniのような低価格機が増えた結果だ。アップルは四半期配当を15%(1000億ドル)上げることと自社株買いを発表しなんとか株価を維持している。昨年バブルが弾けるとこうなると予想したとおりの結果だ。新機軸の新製品が出ないと株価の維持も難しいだろう

ここでの教訓は、現在の日本の株価も4月に入り急騰しているが、企業によっては実績が無いのに2倍、3倍も株価が上昇している。株を買うなら良く企業の業績内容を吟味して果たしてこの株価はバブルではないのか充分チェックしてからでも遅くはない。証券会社に「今しかないでしょう」などと煽られてはだめだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする