毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいていくのは、リュディガー・ロッター(ヴァイオリン/指揮)とホーフカペレ・ミュンヘンによる「ブランデンブルク協奏曲集」(2013年録音)です。CDには6曲の協奏曲が番号順に収録されており、ここでもその順で楽しみます。ということで、まずきくのは第1番。独奏者は、ヴィオリーノ・ピッコロがロッター、オーボエがアンドレアス・ヘルム、ホルンがフランツ・ドラクシンガーとヴォルフラム・ジロテク(ともにバイエルン国立歌劇場のメンバー)です。

CD : 88765477882(deutsche harmonia mundi)

88765477882

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待降節第1日曜日にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「喜び勇みて羽ばたき昇れ」(BWV36)です。ヘレヴェーゲは昨年の同日曜日にも「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(BWV62)をきいており、今年も同じCDからBWV36を楽しむことにしました。このBWV36は1731年12月2日に初演。第1部が4曲、第2部も同じく4曲の、全8曲からなるカンタータです。BWV62の表題にもなっているマルティン・ルターの詩によるコラールは、第2曲の二重唱、第6曲のアリア、第8曲のコラールにあらわれます(第4曲のコラールはフィーリップ・ニコライの詩)。ヘレヴェーゲたちの録音は1996年。管弦楽と合唱はコレギウム・ヴォカーレ・ヘントで、ジビラ・ルーベンスたち4人の独唱者が参加しています。

CD : HMC 901605(harmonia mundi)

HMC 901605

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今日もきくのは、レオ・ファン・ドーセラールエルヴィン・ヴィールシンハによる「Johann Sebastian Bach a new angle」。これから楽しむのは「イタリア協奏曲」(BWV971)で、ヴィールシンハの演奏(2019年録音)です。使用楽器はフローニンゲン(オランダ)のマルティニ教会のオルガンですが、昨日までのシュニットガー・オルガン(1691/92年に再建・拡張)とはちがい、小型のル・ピカール・オルガン(1744年)です。なお、CDには「フーガの技法」から3曲のコントラプンクトゥスなども収録。ここでは未聴ですが、ル・ピカール・オルガンによるドーセラールのシャコンヌは、静謐な美しさがありききものです。

CD : MDG 906 2137-6(MDG)

MDG 906 2137-6

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昨日からききはじめた、レオ・ファン・ドーセラールエルヴィン・ヴィールシンハの「Johann Sebastian Bach a new angle」。今日きくのはドーセラールのオルガンで、ニ長調のトッカータ(BWV912)です。このBWV912は、チェンバロで演奏されることが多いのですが、オルガン用とする説もあり、オルガンで演奏されることもあります。ドーセラールの演奏もその一例で、オランダはフローニンゲンのマルティニ教会のオルガン(アルプ・シュニットガー建造)を弾いての録音(2019年)です。

CD : MDG 906 2137-6(MDG)

MDG 906 2137-6

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今日からきいていくのは、レオ・ファン・ドーセラールエルヴィン・ヴィールシンハの「Johann Sebastian Bach a new angle」。CDはドーセラールとヴィールシンハのオルガン演奏を収録したもので、ここでは作品の一部分のみ収録のものをのぞき、収録順に楽しむことにします。これからきくのはCD2曲目に収録された、4台のチェンバロのための協奏曲(ヴィールシンハの演奏)。このBWV1065はヴィヴァルディの原曲からバッハが編曲したものなので、オルガン独奏のためのさらなる編曲ということになります。使用楽器は、フローニンゲン(オランダ)のマルティニ教会のシュニットガー・オルガンです。

CD : MDG 906 2137-6(MDG)

MDG 906 2137-6

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これからきくのはジェームズ・ジョンストンによる、ニ短調のトッカータとフーガ(BWV538)。このBWV538は、有名なほうのニ短調のトッカータとフーガとの区別のため、「ドリア調」のトッカータとフーガと呼ばれています。音楽的には「ドリア調」のほうが密度が濃く、CD(2015年録音)のしめくくりにおかれるにもふさわしい曲です。ジョンストンの演奏は、力感あふれる推進力に満ちたもの(とくにトッカータ)。ロスキレ大聖堂(デンマーク)のオルガンの響きも美しくとらえられており、演奏ともども魅力的です。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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今日これからきくのはジェームズ・ジョンストンのオルガンで、ト短調のプレリュードとフーガ(BWV535)。このBWV535は同じト短調でも昨日の「小フーガ」とは雰囲気がずいぶんちがい、ほの暗さのある楽曲です。プレリュードのおわり近くには、有名なニ短調のトッカータを彷彿させる旋律もあらわれます。ジョンストンの弾くのは、デンマークのロスキレ大聖堂のオルガン。録音は2015年です。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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これからきくのはト短調のフーガ。いわゆる「小フーガ」です。演奏はイギリスのオルガン奏者、ジェームズ・ジョンストンで、使用楽器はよるデンマークのロスキレ大聖堂のオルガン。推進力のある演奏はなかなか楽しめます。ところで、すでにふれたように、ジョンストンはトン・コープマンの弟子にあたり、その躍動感のある演奏は師と同じで魅力のひとつ。その師のコープマンの近年の演奏(デン・ハーグの修道院教会のオルガンなど)はというと、まさに疾駆するようなスピードで、おもしろすぎるとしかいえません。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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三位一体節後第24日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる「おお 永遠、そは雷の言葉」(ARCHIV PRODUKTION 439 394-2)です。このBWV60は1723年11月7日に初演された、全5曲からなるカンタータ。第1曲はアリアとコラール、第2曲はレチタティーヴォ、第3曲は二重唱、第4曲はレチタティーヴォとアリオーソ、第5曲はコラール、という構成です。リヒターたちの録音は1964年。管弦楽と合唱はいつもどおり、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団で、独唱者は、ヘルタ・テッパー、エルンスト・ヘフリガー、キート・エンゲンです。

439 394-2

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今日これからきくのは、ジェームズ・ジョンストンによるロ短調のプレリュードとフーガ(BWV544)。ジョンストンは、トン・コープマンに学んでいるようなのですが、前へ前へと音楽を推進させるエネルギー、そして身振りを伴う雄弁な語り口など、そこにはコープマンの影響がみてとれます。このプレリュードとフーガではプレリュードにその傾向が強くあらわれており、じつにおもしろくきくことができます。フーガのほうはプレリュードほどのダイナミックさはなく、そのあたりの中庸さもジョンストンの持ち味といえるでしょう。なお、同曲が収録されている「J S Bach Fantasias, Preludes & Fugues」の録音は2015年。使用楽器はデンマークのロスキレ大聖堂のオルガンです。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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これからきくのは、ジェームズ・ジョンストンによるト長調のファンタジー(BWV572)。荘重なグラヴマンを、華麗なトレ・ヴィトマンとラントマンがはさむ構成で、その音楽はいかにもフランス的な味があります。トレ・ヴィトマンとラントマンでは、キラキラしたレジストレーションを選択する演奏が多いなか、ジョンストンの演奏は派手な色彩感は控えめ。そのかわりというか、グラヴマンでの力強い推進力がおもしろく、きかせどころとなっています。録音は2015年。使用楽器はロスキレ大聖堂(デンマーク)のオルガンです。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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昨日からききはじめた、ジェームズ・ジョンストン(オルガン)の「J S Bach Fantasias, Preludes & Fugues」。今日これからきくのは収録順どおり、ハ短調のファンタジーとフーガ(BWV537)です。使用楽器はロスキレ大聖堂(デンマーク)のオルガンで、録音は2015年。なお、ファンタジーの悲痛さは後世の作曲家を刺激したようで、このブログでもその成果としての、オイゲン・ダルベールのピアノ編曲、エドワード・エルガーのオーケストラ編曲を楽しみました。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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今日からきいていくのは、ジェームズ・ジョンストンが2015年に録音した「J S Bach Fantasias, Preludes & Fugues」。このCDには7曲のオルガン曲が収録されており、それらを収録順に楽しむ予定です。これからきくのは、「プレリュード、ラルゴとフーガ」(BWV545a)。ふつうきかれる新稿の「プレリュードとフーガ」(BWV545)の旧稿にあたり、プレリュードとフーガのあいだに、BWV529のラルゴが挿入されたかたちです。使用楽器は、デンマークのロスキレ大聖堂のオルガン。このオルガンは16世紀半ばに建造されたもので、いくどかの改修をへて、1980年代から建造当時の状態の修復がはじまり、1991年、マルクーセン&ソン社によって完了されています。

CD : METCD1095(Metronome Recordings)

METCD1095

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エレオノール・ビンドマンの編曲・演奏できいてきた「無伴奏チェロ組曲集」(Grand Piano GP847-48)。ピアノ独奏による6曲の組曲は「世界初録音」ということで、なかなかおもしろく、新鮮でした。ただし、原譜を左右の手に振り分けてのピアノ演奏は、なにか足らない感じもあり、ビンドマンに続く録音があらわれるかどうかは微妙なところ。もし、ビンドマンのような編曲をするなら、ミニマルなスタイルで演奏したほうが、よりおもしろく効果的だったかもしれません。ともかく、これからきくのは組曲第6番。録音は2020年録音で、ピアノはベーゼンドルファー No.48862を使用しています。

GP847-48

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先週とちゅからきいている、エレオノール・ビンドマンによる「無伴奏チェロ組曲集」(Grand Piano GP847-48)。このCD(2020年録音)には、ビンドマンがピアノ独奏のために編曲した6曲の組曲が収録されており、番号順(収録順)どおり楽しんでいます。これからきくのは第5番。これまでと同じく原譜のままの編曲で、ベーゼンドルファーとの相性は、この第5番が一番よさそうです。

GP847-48

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