ゴールデンウィーク最終日にきくのは、ルドルフ・マウエルスベルガー指揮によるロ短調ミサ曲(Berlin Classics × TOWER RECORDS 0302062BC)です。このアルバムの録音は1958年。発売の経緯については「ルドルフ・マウエルスベルガー/J.S.バッハ: ロ短調ミサ<タワーレコード限定>」は参照してもらうとして、「LP時代には西側で発売されなかった幻の名盤」だということです。管弦楽と合唱は、シュターツカペレ・ドレスデンとドレスデン聖十字架合唱団。独唱者には、マリア・シュターダー、ジークリンデ・ヴァーグナー、エルンスト・ヘフリガー、テオ・アダム(もと聖十字架合唱団員)という名歌手がそろっています。じつに真摯な演奏と歌唱は、同時代のカール・リヒター(もと聖十字架合唱団員)のロ短調ミサ曲と通ずるものがあります。