毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これから楽しむのは、オリヴィエ・フォルタンとエマヌエル・フランケンブルクアンサンブル・マスクによる2台のチェンバロのための協奏曲第3番(BWV1062)。この協奏曲は、2つのヴァイオリンのための協奏曲(BWV1043)を原曲とするもので、編曲にあたり、原曲ニ短調からハ短調に移調されています。フォルタンとフランケンブルクの弾くチェンバロは、それぞれ、ヨンテ・ニフとアルノ・ペルトよるジャーマン・モデル、ブルース・ケネディによるミートケ・モデル。録音は2018年です。

CD : Alpha 572(Alpha)

Alpha 572

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昨日からききはじめた、オリヴィエ・フォルタンとエマヌエル・フランケンブルクアンサンブル・マスクによる2台のチェンバロのための協奏曲の録音。今日きくのはハ長調の第2番(BWV1061)です。この協奏曲がチェンバロの華麗さをじゅうぶんに楽しめるのは、これが編曲ではなくオリジナル(とされる。オーケストラなしの初期稿もあり)のチェンバロ協奏曲だということもあるでしょう。第1楽章の入りからして華麗そのものです。

イ短調に転じる第2楽章はオリジナルどおりチェンバロのみの二重奏で、美しい旋律をかわしていく親密なもの。フォルタンたちはこれを粘らずに、ややはやめのテンポで弾いています。使用楽器は、フォルタンがヨンテ・ニフとアルノ・ペルトよるジャーマン・モデルで、フランケンブルクがミヒャエル・ミートケにもとづくブルース・ケネディによるチェンバロ。録音は2018年です。

CD : Alpha 572(Alpha)

Alpha 572

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今日からきいていくのは、オリヴィエ・フォルタンとエマヌエル・フランケンブルクのチェンバロ、アンサンブル・マスクによる、2台のチェンバロのための協奏曲です。2018年に録音されたCDには3曲の協奏曲(BWV1060、BWV1061、BWV1062)が収録(ほかにチェンバロ2台によるBWV552も)。今日の第1番(BWV1060)から順に楽しむことにします。なお、この2台のチェンバロのための協奏曲は、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲を原曲とする編曲とみられており、原曲を復元した協奏曲のほうが人気がありますね。

CD : Alpha 572(Alpha)

Alpha 572

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先週からきいてきた、ミラ・グロデアヌフレデリク・ハースによる、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。これから楽しむのは、5楽章構成のソナタ第6番(5楽章構成はこれのみ)です。第3楽章のアレグロにはヴァイオリンはくわわらず、チェンバロの独奏曲となっています。これを弾くハースのチェンバロは、アンリ・エムシュによる1751年製のそれ。神経がこまやかにゆきとどいた、シャレた演奏です。共演するグロデアヌは、師のシギスヴァルト・クイケンと同じくややねばりのある繊細なヴァイオリンですが、色彩はより豊かに感じます。楽器はマルチン・グロビシュによる1604年製のヴァイオリン。録音は2006年です。

CD : AMY019(AMBRONAY)

AMY009

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ひさしぶりの朝の投稿(朝からセミが盛大に鳴いています)。これから楽しむのは、ミラ・グロデアヌフレデリク・ハースによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第5番です。このソナタで印象的なのはハ短調の第3楽章(アダージョ)。ヴァイオリンがほぼ重音のみを奏するなか、チェンバロはたゆたうようなアルペッジョを弾いていく、という、いつもと分担が逆転したような、バッハらしいというか、とてもおもしろい楽章です。

CD : AMY019(AMBRONAY)

AMY009

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先週後半からきいている、ミラ・グロデアヌのヴァイオリンとフレデリク・ハースのチェンバロによる、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。昨日はカンタータで休みましたが、今日からまた、のこり3曲を番号順に楽しむことにします。

これからきくのは、ソナタ第4番(BWV1017)。第4番はハ短調をとりますが、第3楽章のみは変ホ長調に転じ、おだやかな旋律をきかせます。録音は2006年。使用楽器は、マルチン・グロビシュによるヴァイオリン(1604年)と、アンリ・エムシュによるチェンバロ(1751年)です。

CD : AMY019(AMBRONAY)

AMY009

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三位一体節後第8日曜日にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「主なる神われらの側にいまさずして」です。このBWV178は、1724年7月30日に初演された、いわゆるコラール・カンタータ(全7曲)。ユストゥス・ヨーナスの全8節からなる同名コラールにもとづいており、2曲のアリアをのぞいた、第1曲(第1節)、第2曲(第2節)、第4曲(第4節)、第5曲(第5節)、第7曲(第7節と第8節)で歌われます。クイケンたちの録音は2005年。歌手は、エリザベト・ヘルマンス、ペトラ・ノスカイオヴァ、クリストフ・ゲンツ、ヤン・ファン・デル・クラッベンです。

CD : ACC 25303(ACCENT)

ACC 25303

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一昨日からききはじめた、ミラ・グロデアヌフレデリク・ハースによる、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ(CDの表題では「オブリガート・ヴァイオリンをともなうクラヴィーア・ソナタ」)。このCDから収録順でもある番号順にソナタをきいており、今日はその第3番(BWV1016)を楽しみます。昨日きいた第2番と同じく、長調のソナタで、第3楽章(アダージョ・マ・ノン・タント)のみ嬰ハ短調。ほかの楽章の明るさと対照的な暗さがあり、その対比が相互のキャラクターをひきたてています。録音は2006年です。

CD : AMY019(AMBRONAY)

AMY009

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スポーツの日に楽しむのは、ミラ・グロデアヌフレデリク・ハースによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第2番(BWV1015)。音楽は、ドルチェと示された甘美な第1楽章にはじまり、第2楽章のアレグロ、第3楽章のアンダンテ・ウン・ポーコ、第4楽章のプレストと、教会ソナタの定型どおりの急緩急緩の4楽章で構成されています。さりげなくカノンとなっている第3楽章(嬰ヘ短調)は、闊達な前後楽章をひきたたせています。録音は2006年。使用楽器は、マルチン・グロビシュによるヴァイオリン(1604年)と、アンリ・エムシュによるチェンバロ(1751年)です。

CD : AMY019(AMBRONAY)

AMY009

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今週後半から来週前半にかけてきくのは、ミラ・グロデアヌフレデリク・ハースによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタです。2006年に録音されたCDには、6曲のソナタが番号順に収録されており、今日の第1番から順に楽しむことにします。グロデアヌは1972年生まれのルーマニアのヴァイオリン奏者で、使用楽器はマルチン・グロビシュの1604年製。ハースは1969年生まれのフランスのチェンバロ奏者で、使用楽器はアンリ・エムシュの1751年製です。

CD : AMY019(AMBRONAY)

AMY009

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一昨日からきいている、ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソン(芸術監督)とブレーメン・バロックオーケストラの「BACH to the Roots!」(2019年録音)。今日これから楽しむのは、チェンバロ協奏曲第1番をもとに再構成(復元)された、ヴァイオリン協奏曲(BWV1052R)です。ヴァイオリン独奏はトモエ・バディアロヴァ(三原朋絵)で、再構成はガルソンがおこなっています。

ところで、この「BACH to the Roots!」。はじめてCDタイトルをみたときに、BachをBackと読み替えるのだなと思い、収録曲はすべて初期稿で録音されているものだと、かってに考えていました。そのため、じっさいに入手してきいたときには、「あれれ」と。演奏は初期稿によるものではなかったのです。しかし演奏じだいは、びっくりもするし、とても楽しめるものでした。

たとえば、管弦楽組曲第2番。フェリペ・マクリミリアノ・エガーニャ・ラブリンのフルートはただ美しいだけでなく、じつに華麗な装飾をきくことができます。それだけでなく、たとえばサラバンドでは、楽譜からのだいたんな逸脱も。サラバンドは前半(A)、後半(B)がそれぞれ反復するように記譜(||: A :||: B :||=AABB)されていますが、ガルソンたちはABAB(||: A | B :||)と演奏しています。しかも、はじめのABはフルートと通奏低音、あとのほうはトゥッティというくふうも。

ヴァイオリン協奏曲では、だいたんな逸脱はみられませんが、ここではガルソンの再構成の手腕と、バディアロヴァの闊達なヴァイオリンが楽しめます。ほかの2曲もふくめていえるのは、ふつうこういう放縦ともいえる演奏だと、ともすれば下品になりそうなものですが、それがまったくないということ。すべてが品よく、変な「アク」はありません。とにかく楽しめます。

CD : arc 20021(Arcantus)

arc 20021

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ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソン(芸術監督)とブレーメン・バロックオーケストラの「BACH to the Roots!」。昨日から収録曲を順番に楽しんでおり、今日きくのはブランデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)です。ここでの独奏は、フルートがフェリペ・マクリミリアノ・エガーニャ・ラブリン、ヴァイオリンがトモエ・バディアロヴァ(三原朋絵)、チェンバロがナディーヌ・レンメルト。録音は2019年です。

CD : arc 20021(Arcantus)

arc 20021

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今週前半にきいていくのは、ブレーメン・バロックオーケストラの「BACH to the Roots!」(2019年録音)です。収録曲は、管弦楽組曲第2番(BWV1067)、ブランデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)、ヴァイオリン協奏曲(BWV1052R)の3曲で、収録順どおり、管弦楽組曲第2番から楽しみます。フルート独奏はフェリペ・マクリミリアノ・エガーニャ・ラブリンです。

CD : arc 20021(Arcantus)

arc 20021

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三位一体節後第7日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる「彼らみな汝を待ち望む」(ARCHIV PRODUKTION 439 387-2)です。このカンタータは1726年8月4日の初演。第1部が3曲、第2部が4曲の2部からなるカンタータです。リヒター指揮のもと、管弦楽と合唱はいつものようにミュンヘン・バッハ管弦楽団。独唱者はエディト・マティス、ユリア・ハマリ、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウです。録音は1976年および1977年。なお、このカンタータは、レチタティーヴォとコラールをのぞき、ミサ曲ト短調に転用されています。

439 387-2

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今週きいてきたのは、ニコラ・ドートリクールとユホ・ポホヨネンによる6曲のヴァイオリン・ソナタ(オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ)です。ドートリクールは1977年生まれのフランスのヴァイオリン奏者で、ポホヨネンは1981年フィンランド生まれのピアノ奏者。「“歴史的な”アプローチによる録音」(La Dolce Volta LDV 36.7 解説書)ではなく、ストラディヴァリウス「シャトー・フォンブロージュ」(1713年製)とスタインウェイ(D-600557)による録音(2017年)です。ドートリクールの弓についての言及はありませんがモダンの弓だと思われ、親しんできた楽器でのアプローチを追求した演奏といえます。これからきくソナタ第6番をふくめ、長調の3曲が個人的には楽しめました。

LDV 36.7

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