今週前半きいているのは、ベンヤミン・ヨーゼフ・シュテーンスのクラヴィコード、ジャック・アントワーヌ・ブレッシュのフルートによる「Bach and Sons」(2011年録音)。収録曲7曲中からバッハの作品のみをきいていおり、今日これから楽しむのは、変ホ長調のオブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタ(BWV1031)です。
一昨日きいたト短調のソナタ(BWV1020)と同じく、バッハの真作性が疑われており、録音されることもめっきり減っているように思えます。バッハの手になるものではないにしろ、シチリアーノは美しい曲であることにはかわらないので、じつにもったいない。
二人の奏者の使用楽器は、シュテーンスがヨリス・ポトフリーゲによる2010年製クラヴィコード(ザクセン地方のフレットフリーによる)で、ブレッシュがユウジェン・クライネン(2016年死去)の1997年製フルート(カール・アウグスト・グレンザーによる)です。
CD : EPRC 011(Evil Penguin Records Classic)