acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

谷川岳 熊穴沢 山スキー

2019年03月27日 22時13分55秒 | 山行速報(山スキ-)

日程:2019年3月17日

メンバー:sasa

コースタイム
17日:谷川岳ロープウェイ8:20-天神平8:45-熊穴避難小屋9:40-西黒沢10:00-道路10:15


今回はお手軽に山スキーをするために谷川岳の熊穴沢を選んだ。
朝はゆっくり準備をして8時過ぎにロープウェイ乗場へ移動。始発は8時30分だと思っていたら、すでに運転が開始されていた。

周りの尾根には雪が少なく、今年も雪解けが早いみたい。
天神平からはアイゼンを付け、ひと登りしてからトラバースして行く。昨夜から新雪が少し積もったようだ。

やがて、煙突のみが出ている熊穴避難小屋に到着。
熊穴沢の斜面を見るとは先ほど滑ったと思われる2~3本のシュプールが残っていた。
右の尾根では、ボーダーの人達が準備をしている。

ボーダーの人達が尾根を滑り降りていったのを見て、こちらも熊穴沢へ滑り込むが、表面の重い新雪が滑りにくくさせる。
滑り始めてすぐに、スキー靴のバックルをもっと閉めておけば良かったと後悔した。
沢筋には小さなデブリや、周りから落ちてきた雪の硬い塊が新雪の下に隠れていて、板へ衝撃があり怖い。
西黒沢に合流すると硬い雪面が続き板が暴れだす。

ロープをくぐりスキー場のコースに合流してロープウェイ乗場へ。
熊穴沢は上から見下ろしたら快適そうな斜面だが、実際に滑ると難しい雪の状態であまり楽しく滑れなかった。

 

 天神平

 

 天神平の上部からトラバース

 

 煙突だけ出ている熊穴避難小屋

 

 熊穴避難小屋から熊穴沢

 

 熊穴沢を見上げる

 

 熊穴沢 下部


 道路まで滑り降りて終了

 

 


中央アルプス・木曽駒ヶ岳

2019年03月26日 19時19分03秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/3/22 中央アルプス・木曽駒ヶ岳


すでに2612m。
千畳敷カ-ルと宝剣岳の素晴らしい景観が目前に広がります。

加えてこの好天。
気分が上がらないわけがないよね。

「イヤッホ-!!!!」と言いたいとこだけど、
「はぁぁ。」と、ただただこの景色に見惚れてしまいます。

そんな素晴らしい、ごほうび山旅。
たまにはいかがですか?

YUKAさんはお初の雪山アルプス。
11月に入会してからというもの、今年シ-ズンは単独含めて9度目の雪山。
モチベ-ションが違います。

千畳敷きからしっかりしたトレ-スを追っていく。
アイゼンはいらないかと思ったけど、この先雪崩の可能性もある不安定な場所での休憩はリスクでもあるので、最初からつけていく。

だんだん傾斜も立ってくるけど、トレ-スはバケツの如し。
ノ-トレ-スなら緊張する場所だけど、本日のうららかな日和もあってストックでも十分だった。

浄土乗越に出ると、風が強まる。
ここで、アウタ-を着る。
宝剣岳や空木岳への稜線が美しい。

ここからYUKAさん先行。

あれ、ちょっと。。。
YUKAさん、歩くの早い、、、ですっ。
sakは、、、ついていけそうもないです。(汗)

最後のひと登りで山頂。
木曽駒ヶ岳、100名山ゲットです。

ついでに、タヌキもゲットです。
ん?タヌキ?

山頂には、アルパインタヌキが彷徨してました。
うん、きっとこれは山神だ。そうにちがいない。

風も強いので、早々に山頂を後にする。
少し下ったあたりで、もぐもぐタイム。

真正面には南アルプスとうっすらと富士山。
YUKAさんは富士山に登った時がない、という。

「富士山は登った方がいいですよ。」

一般的に、山登りをする人は「富士山登ったときあるの?」と聞かれることが多くって、
「まだ登ってないんですよね」などと言おうものなら、「あぁ、そうなんだぁ」と少しガッカリしたような微妙な空気が後に残るので、

「富士山は登った方がいいですよ。」

素晴らしい景観の中、そんな下世話な話題に花が咲く。(いや、咲いてないか。。。)

浄土乗越からは、少し先に見える和合山がなかなか尖がっているので、立ち寄ってみる。
転んだら止まらないであろうトラバ-スを歩くのも良きスパイスだ。

千畳敷までの下りは急傾斜。
雪はグズグズで足元が不安定なので一歩一歩慎重に。


「あっ!!!」

不意に後方でYUKAさんの叫び声。
振り向くと、足を滑らせ滑落してきたのは、、、、
私達の後ろを歩いていた、おじさん。

sakもなんとか止めようと試みたけど、つかみ損ねてしまう。
「大丈夫、大丈夫」といいながら、頭が下で仰向けに滑り落ちていくおじさん。

「いや、大丈夫じゃないでしょ。」

というツッコミを入れる間もなく、10m位下で止まった。
頭が下なので起き上がれないため、足を谷側に引っ張ってどうにか起き上がる。
どうやら怪我はないみたい。
雪がゆるかったから良かったね。

そんな一幕もありつつ一投足で、ロ-プウェイ駅に到着。
心配していた雪崩もなく、まさに癒しの王道のような山行なのでした。

この感動をもっとたくさんの人と共有できたらいいね。
山好きな人とつながりたい!

ACC-J茨城は山が好きな人達を待っています。


sak


八ヶ岳 大同心南稜

2019年03月24日 22時54分44秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019年2月24日

メンバー:sasa,S田

コースタイム
24日:美濃戸口7:20-赤岳鉱泉11:00~12:10-大同心南稜14:40-ドーム基部16:30-大同心の頭18:00-硫黄岳19:50-赤岳鉱泉21:00


振り返ってみると八ヶ岳の東壁、西壁いろいろ登ったが、今まで大同心へ行ったことがなかった。
やっと取れた1ヶ月ぶりの休みに、大同心南稜へ行くことにした。

美濃戸口の駐車場で出発の準備をしながら、となりに駐車した単独の人と八ヶ岳の状況など情報交換をした。
毎年来てるんですか?と質問されたので、戸惑いながら思わず年に1回くらいと答えてしまった。
実際には前回が2年前の赤岳主稜で、前々回が14年前の権現岳東稜だったので、14年ぶりに復帰したが正解だったかな。

美濃戸山荘から北沢の車道歩きでは、一面が氷の道になったので堪らずアイゼンを出す。
晴れの日が続いたせいか赤岳鉱泉から見る大同心の壁には、ほとんど雪が無い状態で黒々としている。
さっそく赤岳鉱泉にテントを張って大同心へ向かう。

赤岳鉱泉からすぐの大同心沢にはしっかりとしたトレースが出来あがていた。
大同心沢に入り、途中から大同心稜へ続くトレースの分岐になる。
藪っぽい樹林帯の大同心稜を登って行き、周りが開けてくると大同心の正面フェースが目の前に現れる。
大同心基部の辺りはガレ場になってルンゼへ切れ落ちているので緊張する。
となりの小同心クラックを見ると、取り付きに1パーティ見えた。
大同心基部を回り込んだ所にボルトがあり、大同心南稜の取り付きに到着。

出だしはどこでも歩ける易しい岩場が広がっている。
ロープの流れが悪くなるので、岩を抱え込みながら左上トラバースした所でピッチを切る。
トラバースした所からは直上して行くと、傾斜が急になり緊張感が出てきた。この辺りは一面に丸く飛び出た岩を掴んで登って行く。
リッジに出た所からはトラバースになり、しっかりした踏み跡が続いている。草付きを歩いてドームの基部に到着。


ドームのピッチは垂直から薄かぶりのルートになり、前半はしっかりした支点がある。
ドームを登り始めてすぐに腕力もなくなってきて、アブミを出してホッと一息。風があるのでアブミに乗るのも一苦労する。
6~7m登るとカラビナが2枚残地してあった。
次の支点が離れているのでアブミからフリーになるのが難しい。
支点は豊富だが貧弱になってくる。ハーケンが窪みに打ち込まれていてカラビナ通らない、3枚重ね打ちされていてカラビナが通らないなど問題が出てくる。
右に回り込み薄かぶりの登りになると、ハンガーボルトのボルトだけや、浅打ちのハーケンなどの支点を使い、大同心の頭に出て終了。

暗くなったので大同心稜の下降はあきらめて、稜線から硫黄岳経由で赤岳鉱泉へ戻った。

 

 林道がスケートリンクのような氷

 

 アイスキャンディーとアイスクライミング


 大同心稜から大同心

 

 大同心南稜  スタート

 

 大同心南稜

 

 大同心南稜 草付き

 

 大同心南稜 ドームを登る

 

 夕焼けの稜線

 

 


雪上訓練 とある場所にて,,

2019年03月24日 20時56分00秒 | 会員日記

2019.3.23(土) 天気:曇り

メンバー:Nkj(CL),szt,りりぃ,a夫妻

 

実は最近,当会は入会者ラッシュ.直近半年で数えてみると,片手の指では収まらない程.新しい仲間が増えるのは喜ばしい限りなのだが,雪山には一人で行くことが多かった身としてはもう少し本腰を入れて雪上でのロープワークを身につけたいな~と思っていた.そこでNkjさんに雪上訓練開催のお伺いをたてたところ快諾を得る.

向かった先は新潟の某所.ごく初歩的な雪山での歩き方や滑落停止にはじまり,ロープを使った基本的な技術を確認し合う.

まずは基本的な雪の斜面の登り降りから,,

いままでどうにもピンとこなかったコンテのロープの結び方やスタンディングアックスビレイをなどが,ようやく肚に収まった感じ.タイミングってあるのかね?

Nkjさんから伝授その1

Nkjさんから伝授その2

ピッケルを支点にして懸垂下降をし,支点にしたピッケルの回収する方法まで実践してもらう.言葉を聞いたときは「へっ?」って感じだったけど,目の当りにすると「おおっ~~!」って感じ.さすが会長.

じっと話を聞いてるだけでは寒くなってくるから,わかんを履いて体を動かして暖をとってみたりして,,,

わかんデビューはいかがでしたでしょう?

そんなこんなで雪訓は昼過ぎには終わり.アプローチも近くよい場所を紹介して頂き,Nkjさんありがとうございました.

兵どもが夢のあと?遠くから見たら,何やってたと思われるんでしょうね~??

あとは各人がこの日の内容を忘れないように復習するだけ.こんなことを書いているわたくしも,実はこれから家で練習したりして...皆さん,忘れないようにしましょうね~~.

szt


高川山

2019年03月21日 17時29分20秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2019.3.17(日):kei2

天気:薄曇りのち晴れ

 

【コース】 初狩駅~男坂~高川山~むすび山~大月駅

 

大月駅付近のコイン駐車場500円利用
大月駅5:53発の電車に乗り初狩駅へ(1区間) 

高川山は複数コースがあり、富士山の展望が楽しまる山。
今回は、電車を利用する人気のコース。

駅を出ると標識があるので、従って進んで行きます。

駅から徒歩20分程で到着。
駐車場は5~6台止められますが、道幅が狭いので注意が必要です。
トイレは清掃が行き届いて、きれいでした。(ペーパーあり)

登山口から平坦な道を進んいくと、すぐに分岐。
今回は男坂・女坂コースを選択。

ジグサグに登って行くが、意外に急登。

男坂・女坂の分岐
男坂では更に勾配が増します。長い距離ではないのでファイトビックリマーク

初狩駅から1時間で到着。(7:00)
短時間で素晴らしい眺望が堪能できるのは最高音譜音譜  気温は-2度でちょっぴり寒いです。

富士山を眺めながら桜もちで春を感じる。 誰もいない贅沢なひととき。

1時間待っても富士山にかかる雲が取れず・・・。  悔しいあせる

大月駅に向けて下山

むすび山

むすび山 山頂付近はカタクリの群生地。 まだ蕾がチラホラ。
開花までもう少し。

大月駅に戻ってきました。
富士山を眺めるお手軽ハイキングでした。


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


今倉山~二十六夜山

2019年03月21日 17時03分54秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2019.3/2(土):kei2

天気:晴れ

 

【コース】 道坂トンネルP~今倉山~赤岩(松山)~二十六夜山~~道坂トンネルP


「二十六夜山ってなんか素敵な名前。・・・てな訳でぶらりと行ってみることに。

道坂トンネルPに着くも、誰もまだいない。
予報では、日中暖かいと言っていたが・・・朝の空気はキンキンに冷えている。

深夜に雪が降ったようだ。

今倉山までのんびり歩いても1時間と簡単に登ることができる。
しかし樹林帯に囲まれ展望がない。

 

この縦走路一番の絶景ポイント赤岩(松山)は、ほぼ360度の展望。
視界を遮るものがなく、真っ青な青空の展望が最高。
山頂からの展望は富士山、南アルプス、三つ峠山、八ヶ岳、奥秩父の山々、都心の高層ビル、相模湾

遠く筑波山っぽい山も薄っすらですが確認できました音譜

二十六夜山

ぐるりと周回して戻ってきました。

富士山を眺めるお手軽ハイキングでした。


 

おつかれさまでした。

 

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


九鬼山

2019年03月21日 16時36分16秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2019.2/24(日):kei2

 

【コース】 禾生駅~九鬼山~馬立山~御前山~~猿橋駅

 

九鬼山は大月市 秀麗富嶽十二景に選定されている。
気になりだしてから数年経つがなかなか達成しない。特に今年は計画倒れが多い。
それに今年は富士山の雪が少ないので、景観としてはいかがなものか。ちょっと心配である。

禾生駅を出発。
道標に従い進むと、愛宕神社コースと杉山新道コースの2つに分かれる。
今回は愛宕神社コースを選択。

愛宕神社横の道から九鬼山へ向かう。
駅を出発して40分程で池の山コースからの尾根と合流。少し進むと・・・

低山は気軽に登れるが意外と急勾配の山が多い。

1時間30分ほどで山頂です。(8時40分)
後方は奥秩父方面。 貸し切り状態です。

山頂からの見る富士山

ズームイン


猿倉駅方面に向かう縦走路の山頂直下は岩がちの急降下。巻道は細く崩れやすい箇所あり。
馬立山、沢井沢ノ頭を経て、御前山に到着。

 

九鬼山の縦走路と富士山。
今回のルート上では富士山から遠いにも関わらず、開放感があり気持ちの良い展望でオススメです。


富士山を眺めるお手軽ハイキングでした。


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


谷川岳一ノ倉沢、一・二ノ沢中間稜

2019年03月02日 18時30分17秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/2/25-26 谷川岳一ノ倉沢、一・二ノ沢中間稜


一ノ倉は独特な場所。
山ヤなら、誰でもそう思うのではないだろうか。

その険しさ、
その登攀史、
谷川岳という評判、
そして数あるエピソ-ド。

佐瀬稔氏による、登山家・森田勝氏と長谷川恒男氏を追った物語に私自身、唸らされたものだ。
山を舞台にした人間模様。
その歴史、人間模様の一端に触れたような気がして昂るのだ。

ココロして臨まなければなるまい。
「都合の良いこと」は考えない。
kozくん。覚悟はいいかい?


2019/2/25

3:10発。
なんとか1時間半ほどは寝れた。
眠い筈だが、sakもkozくんも速やかな出発準備。

登山指導センタ-で計画書を出したら、センタ-脇の雪壁を一段登って一ノ倉へ。
この先の急斜面トラバ-スを意識して、早めにアイゼンを装着。

4:36、一ノ倉出合。
ぼんやりと小さな明かりが本谷に見える。
先行のヘッドライトだ。
姿見ぬ者同士だが、同日ここに入るというだけで連帯感を感じる。

出合で装備を付けたら月光に導かれ、一ノ沢を少し登った所から中間稜を目指す。
ヘッドライトの明かりに照らされたデブリの陰影が少し不気味だ。

6:20
尾根に乗ると、末端からのトレ-スがあった。
正直に告白するなら、大いに安堵した。

淡々と薮尾根を詰め、緩傾斜の雪壁を詰めると次第に傾斜が増してくる。
時にお助けスリングを利用する。
本谷に入ったパ-ティ-は3ルンゼに入って行くように見えた。

8:07
枯れ木のピ-クから小コルまでは10mほど懸垂下降。
小コルからロ-プを出す。

概ね薮尾根を縫うように進む。
薮が多いので、手がかりや支点は豊富だが太陽が昇ってきたためか、雪の踏み抜きに苦慮する。

だんだん小岩壁が混じるようになり、左からの岩峰と合流する。
小コルから7ピッチ位だったと思う。

13:30
一・二中間稜のハイライト、ピナクル群に到達する。

「いやぁ、これですか。」
と言いながら、二人してニヤニヤ。

踏み跡もあり、心理的な不安もなくsak先行。
「怖えぇ---」とかいいながら、笑顔。
振り返ればピナクルに立つkozくんも、たぶん笑顔だ。

ピナクルをいくつか越え、ビバ-ク予定地で休憩。
行く先の雪壁も結構な傾斜に見えるので、スタカットで雪壁上まで。

ここからはロ-プを解いて雪壁と雪稜を行く。
しかし、このころからガスに覆われ、風が出てくる。
雪稜切れ目の判別も怪しいが、幸いトレ-スが明確なので、不安はなかった。

15:49
東尾根に合流し、雪稜をカニ歩き&直上で進む。
一カ所、表層がピキピキ鳴りながら亀裂進行中の場所があって、肝を冷やす。

16:23
第一岩峰は右巻き。
抜け口はホ-ルドとなる岩にベルグラが張っていて、ちょっと怖かった。

午前中は雪もゆるむ暖かさで、今は手袋も凍るほど。そして、この強風。
濡れた後の凍結は命取りになりかねない。
第一岩峰あたりはビバ-ク適地でもあるが、二人とも疲労度は低いのでこのまま肩の小屋まで行くことにした。

淡々と行くと、トレ-スは小雪庇に向かっていく。
それをダブルアックスで越えると国境稜線。

17:02
オキノ耳山頂。

国境稜線はこれまで以上の烈風となっており、記念撮影だけしたらトマノ耳へ。
ガスと烈風に巻かれながらもクラストした雪面にトレ-スが明瞭だったため、難なく肩の小屋も見いだせた。

肩の小屋は冬季小屋のみ解放となっているのだが、入口を入って右側の客室がそのまま「冬季小屋」として使える。
とても清潔、かつ快適。
強風下のテント生活を思えば、天国のような空間だ。

タップリの水を作り、食事はキムチ鍋(軽量化ver.)
ささやかながら、祝杯を挙げる。

「都合の良いことは考えない」
その思いで臨んだ山行であったが、トレ-スといい、天候といい、泊場といい、「都合の良いこと」に助けられた。
寝袋に入り、そんなことを考えながらあっという間に眠りに落ちる。


2019/2/26

6:30起床

強風は止まない。
視界も良くない。

そんな中、いつもの起床時間に目が覚める。

今日は下山だけなので、気も楽だ。
強風とガスが止まないので天神尾根への下山とする。
ゆっくり朝食を取り、ゆったりと準備。

8:46発
天神平まで一時間半、ロ-プウェイで駐車場まで。

 

最後の最後。

「都合の良いことは考えない」
そう誓っておりましたが駐車場出口に、まさかの「本日駐車料金無料!」の文字。

なんという、好都合!!!
こういう日がたまにはあっても、いいよね。

 

sak


妙義・金鶏山~筆頭岩

2019年03月01日 20時31分19秒 | 山行速報(薮・岩)

2019/2/23 妙義・金鶏山~筆頭岩


ポカンと空いた休日。

2日後の谷川行を鑑みて「完全休日もアリかな」とは思ったものの、せっかくジョイントできるパ-トナ-がいるとなれば、答えはGO→だ。
軽く岩登りとル-ファイが楽しめればいいなぁ。ということで、記憶もかすかに残る金鶏山~筆頭岩(薮尾根縦走&クライミング)にした。

メンバ-はkim会長、isiさん、新入会のatさん。そしてsak。
sakにとってはリバイバルな一本です。

パラグライダ-飛行場の路側帯から中ノ岳神社方向へ少し進む。
「金鶏山は岩が脆く大変危険ですから入山しないでください」
と、記された階段のところから尾根を目指す。
みなさん、決して油断なきよう。

しばらくは落ち葉の急登。
これがなかなか歩きにくいので、その辺の枝を杖代わりにする。

しばらく行くと、岩場。
妙義らしいアバタ岩だ。

凹角状になっていて溝を行ったり、リッジに乗ったりを繰り返す。
ホ-ルド豊富で解放感もあるので、とても楽しい。
本格的な岩登りは初めてのatさんもしっかりついてきている。
まだまだ、これからが楽しいところですからね。

ほどなく金鶏山の山頂。
ここで一休み。

atさんはsakのチョットした軽口にも余裕のコメント。
この先も問題なさそう。
isiさんは安定した登り。不安はないので後半はトレ-ニングでル-ファイを頼んでみようと思う。
kim会長は金鶏山は初めてらしく、とても気に入っていただけた。

それぞれの背景に合わせて楽しめる山。
そう思うとなかなかグッドなチョイスだったかなぁとsakも安堵。

金鶏山から先はいわゆる薮山。
赤布や踏み跡もあるが、時に不明慮。
あちこちにある踏み跡に惑わされたりもする。

そんな中、皆で協力しながら筆頭岩を目指す。
登山は「全体最適」を目指す冒険ミッション。
登頂という結果のみを目指すものではない。
それでこそパ-ティ-(パ-トナ-)というものだ。

筆頭岩を目前に岩尾根の乗越。
降り口は断崖。

筆頭岩側から見れば、ここは懸垂下降が「吉」だったのだが、この時は岩尾根基部を回り込むように下降する。
県道が見えた頃、岩尾根基部。
そこから登り返しで、筆頭岩の取付に到着。

ロ-プをつけたら、登山靴での登攀。
isi-at、kim会長-sakのオ-ダ-でクライムオン。

とにかく、快適。
うららかな陽気に程よいクライミング。
そして、切れ落ちているリッジはスリリング。
いわゆる「インスタ映え」する場面。

全5ピッチで山頂。
4ピッチ目が一番美味しいピッチです。
(怖い人にはクサリもあります)

少し、風も出てきたので記念写真を撮ったら下ることにする。
10m、40mと二回の懸垂下降で基部に至る。
atさんは初めての懸垂下降。慌てず慎重に降下完了。

自由闊達にフィ-ルドを駆け巡る。
いい大人が、子供のころを思い出すような時間。
もちろん技術や知識を学ぶ場としても、こういう山は必要だ。

この山が次の登攀につながる。
そう思う。


sak