acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

筑波山の風景<30> 駅

2018年12月31日 15時20分43秒 | 筑波山の風景

<筑波山の風景・30>

抒情的に言うなれば、出発点であったり、終着点であったり。
人生の岐路に重ね合わせて流行歌や映画にも様々な駅のシ-ンが思い浮かぶ。
交通としてのそれと「人生交差」を重ね合わせ、ドラマが始まる。
まさに玄関口だ。

かつて、ここ筑波山にも駅があった。
土浦駅と岩瀬駅とを結んでいた筑波鉄道だ。
筑波山をバックに田園を走る光景はかれこれ30年前の風景となってしまった。

筑波山を登る仲間と旧筑波駅(現筑波山口バス停)で待ち合わせ。
すこし、早めに来て筑波駅の痕跡を探してみたりする。
ふと、高校の時に通学で筑波鉄道を利用していた友人を想い出す。
いま、どうしてるんだろうなど思いを巡らしてみる。

かつての筑波駅はバスの発着所となり、路線跡はサイクリングロ-ドとなっている。
つくばエクスプレス開業で今や筑波山は人気のハイキングスポット。
サイクリング人気も相まってか、にわかに復活の兆し。

この界隈でも新発見(これは、また次の機会に、、、)があったりする。

時代も変わって「筑波の玄関口」の有り様も変わってきた。
でも変わらないのは、ホ-ム跡から見える筑波山、なのでした。


sak


那須・茶臼岳

2018年12月27日 15時07分31秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018/12/24 那須・茶臼岳


初めての雪山に那須を選んだのは19年ほど前。
いわば、sakの冬山の原風景がそこにある。
以後、雪の季節に幾度となく訪れた。
つい、2週間前にも。

再訪率の高さの理由はシンプルだ。
いろんな雪山の要素が体験できる。
近くて手軽。
加えて、あの暴風体験は大いに価値があるはず。

メンバ-はsak、kakさん。
そして雪山初体験のYUKAさん。
雪山は、楽しいですよ-。


少雪の今シ-ズン。
それでも充分寒いはずなんだけど初めの登りで体温上昇。
体温調節はこまめにね。


峠の茶屋駐車場。
ここでこの強風なら、今日は那須日和。
ワクワクものです。

さあ、強風域。
まだまだ、風は強まります故。

峰の茶屋避難小屋。
風がないとホッとしますよね。
温かい飲み物が沁みます。

茶臼岳。
完全防備な二人。
宇宙服を着た惑星探査のよう。

惑星探査的なスナップその②

晴天の中、どうしたの?
という感じですが、暴風で前に進まないんです。
ガンバですっ!

峰の茶屋あたりで雪山講習。
アイゼン装着、アイゼン歩行、ラッセル。
それぞれの課題を次回までにクリアしましょう!

雪山。
過酷な環境ならなおさら。

この環境でも楽しめる。
なんだか自分が強くなった気がして、嬉しい&楽しい。


sak


表妙義・星穴岳と星穴めぐり

2018年12月26日 14時55分18秒 | 山行速報(薮・岩)

2018/12/22 表妙義・星穴岳と星穴めぐり


星を探しに。

妙義にはいくつもの石門、風穴がある。
それらにあって表妙義の「射抜き穴」「むすび穴」は星穴と呼び、その頂を星穴岳と呼ぶ。
風情のあるそのネ-ミングに惹かれる者は少なくない。

星を見つけに行く山旅。
表妙義、二つの星穴を巡ります。
ちょっと岩登り、ちょっと空中懸垂です。

メンバ-は、sak、kim会長、N連合艦隊長官、lilyさん。
にわかに「スタ-ツア-ズ」と洒落込みます


表妙義の中ノ岳神社境内を通って轟岩への急な階段。
いきなり息が切れる場面。

数ある岩塔を縫うように進めば、見晴台。
石門群が一望できる。
振り返れば重量感のある岩壁群が聳え立つ。

主稜のコルから中ノ岳への道を右に見送り、西岳方面へ。
「この先登山道に在らず」の標識

眺めの良い尾根の広場で装備を付けて、岩場を二つこなすと西岳山頂。
標識もないが、眺めは素晴らしく、向かう星穴岳の全貌が良く見える。

「星」つながりで言うなら、11月に行った裏妙義・西大星がある。
星穴はなかったと思うけど、山容は似てるよね。

そこから懸垂下降も交え、急下降。
支点や赤布などの痕跡は豊富なので、迷うことはないだろう。

いくつかの岩場トラバ-スは高度感もあり、画になるシ-ン。
12月とはいえ、南面の岩場なのでポカポカ陽気。

射抜き穴への懸垂支点を見送り、星穴岳直下の岩場はロ-プを出す。

星穴岳山頂

山頂を懸垂下降で後にして、今度は射抜き穴への懸垂下降。
ここは空中懸垂となるため、とても気持ちのいい下降。
それぞれにVサインなどしながら。

控えめな大きさの「射抜き穴」

すぐ脇の懸垂支点から今度は45mの懸垂下降。
アバタ岩にロ-プがスタックしないように要注意。

降り立ったところからルンゼ状を行く。
ホントは左岩基部の踏み跡を行った方がよかったみたい。
一投足で「むすび穴」

山中に輝く星。
きっと里からはそう見えることだろう。

あとは、落ち葉を踏みながら。
サクサクと昼下がりの冬山ハイキング。
軽口を叩きながら、が心地いい。

 Like a bolt out of the blue
 Fate steps in and sees you through
 When you wish upon a star
 Your dream comes true

sak


裏妙義・木戸壁右カンテ

2018年12月20日 18時30分00秒 | 山行速報(アルパイン)

2018/12/15 裏妙義・木戸壁右カンテ

事前の山行募集に呼応いただいたのはS子さん。
「S子さん、久々にクライミングどうっすか?」という目論見で木戸壁を提案。
この計画に乗ってきたのが、kakさん。
そう来なきゃ。

最終3名でのクライミング。
同年代のメンバ-だからこそ、の思いが頭をよぎる。

裏妙義木戸壁は12月でもクライミングのできる貴重な存在。
5ピッチほどのマルチクライミングではあるが、高度感はなかなかのもの。
また、岩の不安定性で慎重な行動を要するため決して気の抜けない登攀となる。

S子さんの華麗なリ-ドを拝みたかったのですが、sakがリ-ドを拝命。

「頑張らせていただきます。はい。」


予想以上に壁は立っているものの、アバタ岩がそこかしこにあるので困難さはない。
しかし、ドアノブ状には荷重負担をかけないように気を使う。
フリクションは効くし、着実に足を求めて行く。

ハンガ-ボルトはこまめにあるので、ヌンチャクの数を確認しながら登っていく。
途中、ピッチ切りを見誤る場面もあったが、順調な登攀。

松の木テラスから右カンテを行くところ(たしか4ピッチ目)は痛快です。
振り返ると裏妙義の岩塔が林立する奇景。
ほかにも登られている岩塔があるのだろうか。

5ピッチで終了し、同ル-ト下降。
ドアノブ岩への引っ掛かり対策で50mロ-プ1本での懸垂下降。

ピッチ切りはこまめに行くのが吉。
要所の懸垂支点に捨てビナがあるのでわかりやすい。
懸垂下降2本目、下に見える懸垂支点へ行くと、次が斜め懸垂になりそう。
それを嫌ってショ-トカットして松の木テラスへ向かったが、5mほど足りず不安定な場所で切る。
面倒がってはいけませんね。

無事に取付。
途中、雪がちらつく場面もあったけど、南面なのでさすがに寒さは感じなかった。
登攀終了後「もぐもぐタイム」
それぞれに想いを晴らした山行となったのではないだろうか。

S子さんとは谷川、八ヶ岳など幾つも山を越えたものだが、現在は膝の怪我もあり苦難の時期。
kakさんも、先の西大星で味わった苦渋払拭の思いがあったと聞く。
sakとて体の衰えに立ち向かう年頃。

クライミングはやっぱり楽しいですね。
そう言える、それぞれの再起を願って。


sak


那須・朝日岳東南稜

2018年12月19日 18時24分43秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018/12/8 那須・朝日岳東南稜

物事を催す前に、あらかじめ整えておくためには3つの約束があります。

ひとつは「用意」
前もって必要なものを揃え、事態に備えましょう。

ふたつ目は「支度」
具体的な行動に取り掛かれるように持ち物などを整理します。

そして三つ目は、、、


冬那須の玄関口大丸には雪がない。
登山口にも雪がない。

冬山に向けて、アイゼントレも含めて朝日岳東南稜でと計画したものの、雪がない。
仕方ないので、雪はなくてもアイゼンを装着して登攀とする。
メンバ-はsak、sztさん、kojくん、そして連合艦隊N長官。

明礬沢で装備を付ける。
登山道はそれなりに風があったけど、ここは日向のぽかぽか陽気。
なんか癒される。

視界もあるので、困難もなく東南稜の末端。
しばらくアイゼンを鳴らして歩く。

ギャップ手前はトラバ-スも可能だけど、あえて岩塔へ。
アイゼンの前歯に乗る感覚を確かめながら。

懸垂下降でギャップからの登り返し。
念の為ロ-プを出すが、中間支点がないので注意。
風雪の強い場面なら少し緊張するだろう。

あとはガレ場とリッジを歩いて山頂直下凹角スラブも困難はない。
ここで装備とアイゼンを外す。
後はうっすら積もった雪を踏んで下山する。

二手に分かれてsakとkojくんは茶臼を周遊。

耐寒訓練とまではいかなかったが、アイゼンに乗る感覚はうっすら思い出したような気がする。

「準備」
物事のみならず、態勢や環境、心を整えること。

みなさん、冬山の「準備」は整いましたか?

sak

 


北アルプス後立山連峰 鹿島槍ヶ岳赤岩尾根(敗退)

2018年12月07日 07時00分09秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018/12/1(土) 天気:曇り時々雪

メンバー:szt(単独)

装備:冬装具一式

7:00基点P→7:16大谷原P→8:24西俣出合→11:10高千穂平→13:55 2278m付近?→15:05高千穂平→16:43西俣出合→18:00頃基点P

 

 去年のシーズンは結局ほとんど冬山に入らなかった.今年はもう少し雪に氷に戯れたいと思っている.思っているならどんどん行かねばならぬところ.そこで今シーズンの冬初陣はちょっと背伸びして北アルプス.結果は,背伸びしすぎて芳しくないものに..今回の山行報告,力及ばずの敗退記となっております...

出発は前夜19時過ぎにつくばを出発.前々日木曜日のロープワーク練習は疲れなかったものの,残念ながらその夜はイマイチの眠り.そのうえ金曜日の朝に荷物をまとめ,当然のことながら金曜日はお仕事.どうやらこれで疲れが抜けきらなかったらしく道中やたらと眠気が襲ってくる.今回の山行が単独ということもあり高速代はもちろんケチりたい.すると当然下道の割合が多くなるのだが,高速に乗る前の道の駅おかべで早くも仮眠タイム.その後も高速のSAでもう一度仮眠タイム.なんとか1日未明に現地に到着すると,大谷原登山口へは冬期通行止めとなっており,そこからほど近い駐車場に車を停めてもう一度仮眠をとる.

[① 寝不足などによる体調不良]

うつらうつら窓の外を眺めると,雨.寝不足と運転の疲れもあり全くテンションが上がらない.「今日はやる気しね~」と思っていると,6時過ぎに車が止まる物音が..「せっかくここまで来たし準備するか~」とノロノロとようやく準備に取り掛かる.後から車で来たパーティは3人組.その3人パーティから遅れること15分程?の7:00に駐車場から歩き始める.

大きな駐車場に車を停める.ここはスキー場の駐車場?

15分程歩き,大谷原登山口に到着.全く雪はない.下山時にここまで車が1台入っていた.しばらくそれが可能な雰囲気だ.

雪ないっすね~

朝にちらついていた雨は落ち着いているが,山の上部はガスの中.風が強いという予報もあり,天気は悪そう.翌日は晴れの予報で回復傾向なので黙々と林道を進む.

上は天気悪そーです.

林道にも雪は全くございません.

8:30頃,西俣出合に到着.

[② 必要以上に重い荷物]

上がどんな感じかわからず,「歩荷訓練もしてしまえ~」と水を3L程汲む.ちなみにここは堰堤の下部がトンネル状になっており,渡渉の必要はない.行きではそれを全く知らず,石を飛んでつないで沢を超す.

西俣出合の堰堤.

登山道を忠実にたどると,トンネル状になっていてここを通れます.

西俣出合を過ぎるとひたすら登る.雪がちらほら見え始め,ようやく冬山の雰囲気になってくる.それでもおそらく雪の量は少ないのだろう.高千穂平までの途中多いところで足首が潜るくらい.

道標がありホッとする.

所々,こんな階段がいくつかありました.

ここまでくると冬山に来ている雰囲気に.

ここら辺で足首くらい?北アルプスはサラサラで潜る雪なのだね.

どんどん登り,高千穂平に到着.この時点で11時過ぎ.ここまでは雪が少ないこともありまずまずのペースか?

[③ 風と陽射しのない環境で体が冷える]

それでも荷物は重く,汗をいっぱいかきいつもに比べ体調は良いとは言えない.そしてこのあたりから樹林はまばらになりところによっては風が強まる.一応天気予報では明日以降は回復傾向.しかし初日は風が続きそうな予報.立ち止まると体が少し冷えてくる.

また気が疎らになってきたこともあって,多いところでは雪は膝辺りまで.サラサラ雪のためすっぽり潜ってしまう雪質も,歩いていくには消耗する.

高千穂平周辺の雪はそこそこあったかな?この日は風が強くテントを張る気がしない.

高千穂平を過ぎると樹林帯は疎らに.風が吹きつけて寒くなってきます.

何かが巻いてある木の向こうにも一張り分のスペースあり.ここもちょっと風が強そう.

ご覧の通りガスに包まれ展望は無し.

高千穂平から2~3時間で稜線に出られるかと踏んでいたが,途中ピッケルを出したり,雪に潜って足を取られたり,アイゼンを出したり,ルートがイマイチわからず脆い尾根上をトラバースしたりと予想以上に時間がかかる.

高度計で2,300m付近まで来ると少し天気が落ち着いて視界が効くようになり,ようやく稜線と思われるところまで見通せるようになる.残り標高150m,そして時間は14時..鹿島槍に初めて来ることもあってルートはさっぱりわからない.ここまで来たら上まで抜けて小屋に行く以外選択肢はなし...①~③が原因か,この日はやけに息苦しくなんだか頭も痛くなってきた.「16時までに稜線へ抜けられるかな~,,,帰るか..」

今回は最悪冷池の冬期小屋まで行きたいと思っていたが,なんだか嫌な感じがするので結構あっさり帰ることを決断する.途中にテントを張って翌日稜線までのルートを偵察するということができなくもないが,今朝起きた時の体の感じと気持ちのノリを思い出し,ここで無理をしても得るものの方が少なそうと判断して駐車場まで引き返すことにする.

当日の最高到達点より.もう少しで稜線なんですが仕方ありませんね~

印はあるもののここからのルート取りがイマイチわからず.脆く足場もなくで通過になかなか緊張した.

引き返すとなっても最高到達点付近のルート取りがイマイチわからず,来た道を戻るものの気を抜くとなかなかの高度を滑落する感じになる.この日はメットも被っていないので慎重に移動.ラッセルしたところはほとんど雪で埋まっているため,道を間違えないように下ってゆく.

下るとなると今までの息苦しさが嘘みたいになくなってしまう.「あんなに苦しかったのは北岳以来かな~?,でもあんな風に頭痛くならなかったよな~」とここまでを振り返り敗退の原因をあれこれ考え,①~③を導き出す.そしてもう一つのことが頭に浮かぶ.

[④加齢による機能の衰え]

冬山にもう少し多く挑戦していたころは,移動も含め今より日程に余裕があったのは事実.しかしあれから3年近く経っている.仮に同じような準備をしたとしても確実に体は衰えているのだ.「体を鍛えることも含め正しい準備をせず,雑な準備ではその不足を補えない年齢になっているのだなぁ」と思いつつ登山道を下ってゆく.

下山のタイミングでは少しずつ天気が少しずつ回復?

あれが鹿島槍の東尾根?正直よくわからない.

堰堤のトンネルの中から.外がのぞけるようになっています.

今シーズン最初の雪山山行は残念ながら敗退となった.敗退することには必ず原因がある.このルートで次の機会があるのかはわからないが,もしもあるのならこの経験を生かして次はうまくクリアしたいものだ.これから始まる冬の時期の山行に向けて,問題点が明らかになったよい経験だったと思えるように,修正していきたいものですなぁ...

szt


古賀志山 晩秋のロープワーク&岩トレ

2018年12月03日 07時36分53秒 | 会員日記

2018/11/29(木) 天気:晴れ時々曇り

メンバー:szt,koz→きくりん,yuka,他2名.

 

 もともとは1年生会員のkozくんがパートナーの方と企画したツアーだったものに,もう一人の1年生会員のロープワーク練習を捻じ込んでしまえ!と仕上がったこの山行.さすがに企画立案者のお邪魔にならぬよう,手練れを刺客?としてお招きし,わたしとしても約半年ぶりのフリークライミングをする運びとなりました.

諸事情により,下の無料市営駐車場からえっちらおっちら荷物を担ぎ上げ,その担ぎ上げた荷物を身につければハイ準備は完了です.

滝のそばの黄葉はとてもキレイでした.

kozくんとその相棒さんは,【水漏れ甲介】でアップとか.kozくん,【水漏れ甲介】は登っちゃったって?個人的にはそのルート,初めてやった時にはグレード以上に感じたよ.ではお手並み拝見とジィっと見ていると,残念ながらテンションがかかる.

そう,それは無我夢中でやっていると,なんだかわけわからないうちに登れてしまうという『オンサイトあるある』.でもって,「行けるっしょ」と思って触ると無残な結果に終わってしまうという,『まさかの再登ちっともできないあるある』...これらのあるあるはセット販売ともいえる鉄板あるあるである.

一方,相棒のKさんはスルスルときれいなムーブで2回RP.なんでもボルダーの【エイハブ船長】,【忍者返し】はやっつけたとか.通りでムーブがキレイなはずです.物腰の低い語り口といい英国紳士の佇まいを感じるのは私だけか?

さあ,残るは初岩場のyukaさん.トップロープを張って【クゥ】にトライ.すると,どこからともなく「足を高く!」と天の声が.振り向くとそこには刺客?いや失礼,助っ人のマダムMが後ろに立っているではないか.そういえば私も3年位前,【鼻カンテ】に初めて取付いたときに天の声の言うとおりに手足を出したよな~,と懐かしさに浸る.そんな天の声に素直に従い黙々と手足を動かす1年生会員の二人.その素直さはこれからの技量アップにきっと貢献してくれるでしょう.

華麗なる登りのマダムMと,真剣に(しているはず!)ビレイするyukaさん.

屈強な二人はそれぞれの課題に取り組むこともあり,残りの面々は簡単なルートへ移動する.そこでダブルロープを使いマルチピッチのビレイ,ロープワーク,コールの意味,ギアの回収,懸垂下降,ロープの回収などを確認.山に入り一番使用頻度が高くかつ自分の命に係わる懸垂下降はだいぶ慣れてきたみたい.これ,ミスると命とりですからね~.いつも気を抜かないように,わたしもたまに練習するんですよ~.

だいぶ慣れてきましたかな?

ロープたたみにも自主的に取り組まれる.覚えることはいっぱいです.

軽く昼食をとった後は,yukaさん右の壁に移動し今度はトップロープで【新人クラック】に取付き,クライミングの練習.

正直テンションがかかると思っていたが,「足を開く,足を開く,ブツブツブツ,,,」とつぶやきながら,yukaさんあれよあれよと登っていってしまう.クライミングの厳しさを叩き込むつもりが,もしかして楽しさに目覚めてしまったかも?こちらとしては苦しむ姿を見ようと思っていたのに,拍子抜けである. それにしても,初岩場にもかかわらずお見事な登りでした.

【新人クラック】,ノーテンで完登.

一方の屈強なる二人組はと言いますと...

ジェントルマンKさんは【羚羊ハング】を2トライ目でRP.そのままマダムMのおすすめもあって【張り付くシーマ君】に手を出したとか.

kozくんは宿題となっている【ドライアイスセンセーション】にトライ.こちらは残念ながら苦戦しているみたい.ジェントルマンKさんから,「きくりん,上の方はガバがいっぱいあるよ~」と的確なアドバイスがあるもののトップアウトできず..でも考えてみればフリーの外の岩場が今日で2日目なんだから,リードでトライしていることを考えると上出来では?...んっ??きくりん???

なんでも,クライミングなんていう力の入ることをやっているから,少し力の抜けるくらいの呼び方の方が冷静になれるのではということで,職場の先輩にあたるジェントルマンKさんにこう呼ばれているとか...実は,我が会には同じ名字が2組4人いる.kozくんはその中の一人でどう呼ぼうか迷っていたのがホントのところ.これからわたしはあなたのことを「きくりん」と呼ぶことにするよ.会のほかの人はどう呼ぶかわからないけどね.

【ドライアイスセンセーション】下部をトライ中のきくりん

 

 【ドライアイスセンセーション】の上部.この日はトップアウトできました~ 

【張り付くシーマ君】すぐに登れることでしょう.

1年生会員の二人はそれぞれ刺激になったみたい.私としても名前問題が片付き,あぁすっきり.有意義な1日となりました.

szt


乾徳山旗立岩

2018年12月01日 00時03分00秒 | 山行速報(アルパイン)

2018/11/22 乾徳山旗立岩


わすれもの。

わすれものをする、ということ
それは悲しくなること
自分に腹が立つこと

そして、それにどうにか対処しようとすること


-山行前夜の出来事-

私事。
ここの所、忘れ物が多いなぁと薄々感じてはいたが、集合場所で山服に着替えているとクライミングパンツを忘れたことに気付く。

「自分の忘れ物もとうとうここまで進化したか・・・」

もはや開き直るしかない。
とはいえ、アンダ-ウェア(下)だけで山に行くわけにもいかず、この時間でもジャ-ジが買えるは店ないだろうかと脳内検索中。
パ-トナ-のkozくんから「これでよければ」と、手にはジャ-ジが。

「神かっ! 君は、神か!」

聞けば、この日の昼に行ったフリ-クライミングで使ったものが車中にあったらしい。
所々にチョ-ク跡が生々しいが、kozくんのナイス(な放置)プレイで事なきを得た。

このご恩は忘れません。
必ずお返しします故。

 

-山行当日の出来事-

道の駅まきおかで一泊。
暗いうちに大平牧場に移動して、もうひと眠り。
すっかり明るくなった6:45に出立。

大平牧場のおばちゃんに駐車料金を払って、適当に牧場を横切り林道に出る。
本当は林道を歩くのが正解みたい。

少し歩くと牧草地帯に石畳の登山道。
登山道はしばらく林道を縫うように行く。

黙々登ると扇平。
ここは月見石が程よい展望台。
雲がかかっているが、晴れていれば富士山が良く見える。

そこからは岩場が目立つようになる。
鎖や道標もありル-トは概ね判りやすい。

ケルンのある眺望良い大テラスを左に見て、その5m先を左に入ると正面に旗立岩。
なかなか立派だね。
このあたりまで来ると急に風が強い。
強風と防寒対策に留意して身繕い。

懸垂支点から50m一杯の懸垂下降。
途中のガレ場は落石注意。
そこから徒歩で下降。
岩場を回り込む形で基部に着く。

今日のメインイベントはkozくんのリ-ド&ツルベ検定といったところか。
ということで、クライムオン。

1P(Ⅳ:25m:フォロ-)

リッジ左側を登る。
支点は豊富、岩も安定しフリクションに不安はないが、岩が冷たく指が痺れる。

リッジ左上部が、核心か。
小ハングは右から。
落ち着いて足場を拾えば問題はない。
kozくん、淀みなくナイスリ-ド。

2P(Ⅲ:35m:リ-ド)

リッジを快適に。
困難はないが、支点は少ない。
キャメで支点構築してビレイ。

3P(Ⅲ:20m:フォロ-)

リッジの突端まで。
上から見ても下から見ても、見栄えのするピッチ。
なんかお買い得。

そこからは先行し、歩いて安定したテラス(「雨乞岩」とあった)。
ボディビレイでkozくんを迎える。


乾徳山の山頂は一投足だが、山頂を回り込んで頂上岩峰直下へ移動。
ここは登山靴で1ピッチ。Ⅲ級程度。(25mフォロ-)
途中、雨がパラついてくる。
明日にかけ寒気が入るとの予報が出ていたが、その前兆か。

山頂は数組がランチタイム。
我々は寒いし、雨がミゾレっぽくなってきたしで早々に下山開始。
幸い雨は強まることなく上がった。
往路を忠実に下って大平牧場。

登攀もあっという間で少し物足りなさもあった。
しかし、kozくんのリ-ドも安心して見ていられたし、ツルベの登攀手順も問題なし。
確実に収穫はあったはずだ。あとは場数です。

そして何より、すっきりしたリッジクライミングの快適さにクライミングを始めたあの頃を想い出す。
山はやればやるほど、行きたい山やル-トは増える。
しかし、時間の制約や仕事・家庭との両立など限界があるのも事実だ。

何か言い訳にして諦めてはいまいか。
自分を納得させてはいまいか。
そして、忘れようとしてはいまいか。
帰路、「行きたい山とル-ト」を問われて、ハッとした思いだ。

わすれもの。

わすれものをする、ということ
それは自我を守ること
あなたが今を生きているということ

そして、いつか取り戻すこと

 

-山行翌日の出来事-

kozくんから連絡。
「車中に自分の財布ないでしょうか?」

探してみると、助手席の下に財布発見。
さて、どうしたものかと一考。
適当な理由を作って仕事中にkozくんに届ける。
ということで、ジャ-ジの借りは早々に返せたわけだ。


自分のわすれものは、あとひとつ。
取り戻すのは、いつになることか。


sak