acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

旭岳東稜

2019年01月12日 05時08分15秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/1/8.9

八ヶ岳東面 旭岳東稜

メンバー:sakさん、koz(きくりん)

 

昨年8月に会に入会させてもらい、冬季シーズンを迎えた。

12月から朝日岳東南稜、阿弥陀南稜、赤岳主稜、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳キャンプと経験を積ませてもらった。今回は私の希望もあり、全装備担いでのアルパインスタイルで。

sakさんからのメールで軽量化していく事を確認しこの日に臨んだ。

道の駅南きよさとで一泊。6:00美しの森駐車場出発。

林道は途中で行き止まり。テープが張られていた。ここを左へ行き地獄谷へ降りる。

堰堤をいくつか超えていく。この岩、なにかに見える?

8:30 出合い小屋

使わせて貰い、装備を付ける。雪が少なそうので、わかんストックは置いていく。

ツルネ東稜の印に沿って沢沿いを歩いていき、途中から旭岳の尾根に上がった。

尾根は雪は少なくて、足首から脛がたまに埋まる程度。

遥か先に今日の幕営予定地付近&このルートの核心部、五段の宮が見える。

緊張する、リッジを降りて

急な雪壁を上がる。

14:00 つきました五段の宮。

この付近にテントを設営。

冬季はテント場以外に幕営した経験がなく、設営や水作りまで全て教えて頂きました。

コーヒーを飲み軽いつまみと少量の酒、簡単な食事で18:00就寝。

予報では、明日に掛けて冬型が強まり、八ヶ岳でも夜間若干の積雪があるよう。

夜はたまに強風が吹き付け目を覚ます。

5:00起床し、7時登攀開始

昨晩、予報通り5センチ位降ったようだ。一晩すると五段の宮も全然様子が違う。

風がかなり強く寒い。

実は昨日見たとき意外と行けるなこれは、なんて思ってた。

しかし今日は、、、霜が降りて、抜け口に雪が乗っている、、。記録で見てきたきのこ雪が乗っている2月3月よりは状態はいいと思いますが、、

まだ始めたばかりだし、無理なら敗退しましょう。条件も良く無いし、恥ずかしい事じゃないからと、自分にとっては保険となるお言葉を頂きリードで行かせてもらう。取りついてすぐ、一箇所ハーケンにお助け紐がぶら下がっていて躊躇なく使うけどその上が越せない。あっという間に手の感覚が無くなり一旦降りる。うん。昨日の行けるなんて思ったはきのせいだった。無理だ。。。弱気になる。

ここで必殺100均で見つけた分厚いウールの手袋に変えてみる。

そしてsakさんから、選択肢をいただく。

1、空荷で行き、懸垂で降りて再度ザックを背負いユマーリングで登り返す。

2、記録であるように左を巻く。ただ雪がクラストしてなくて、巻くのも厳しそう。

3、敗退

うろ覚えだが確かこの三つ。

心では敗退でいいやなんて思ってたけど、1で行きますと言っていた。

必死すぎてあんまり覚えてないけど、アックス使いながらむりやりパワーで登った。

100均分厚い手袋も調子がいい気もする。抜け口の雪を払いながら登る。除雪作業した雪が手首にかけていたオーバー手袋の中にたくさん落ちていく、、、、。

1段目を上り2段目は私は左から登り灌木でランニングを取る。ここも難しかった。この灌木がなければ登れなかった、、

3段目はクラックになっていて、カムで2か所支点を取りながら登った。

3段目終了地点にビレイポイントがあったので、1P目をここで区切る。カム・スリングを回収しながら懸垂で降りて行く。

基部に到着して、クライムハイストを結び付けて登り返そうとするが、スリングが細すぎて上手く滑らずそうこうしている内に、腕がパンプして疲れ切ってしまった。この日は軽量化の為、タイブロックやマイクロトラクションのようなアッセンダーも装備から削ってきた。

sakさんに交代してもらって、登ってもらった。sakさん1P終了点到着後、ロープを引き上げてもらい、末端の八の字の上にプルージックで手掛かりを作成して登っていく。

この辺で2時間以上は経過していたと思う。強風に全身冷え切ってしまった。sakさーん、そこから懸垂で降りてきて下さ―――い、、、今日の所は、敗退で、、、全身震えてるし、、ジムでは11台なんかもまだまだ登れないし、、今日の所はなんて言い訳しまくって自分を守ろうとするしょーもない、、、、

もう一人の自分がいましたが、なんとか登りました。弱い自分、、、

ドラゴンボールのサイヤ人は、死にかけて復活すると覚醒する描写がありました。そう、そんな気持ちになって気合いで無理やり復活です。(意味がわからない??)

アルパインクライミングとは?なんて色んな解釈があるようだし、自分がやっている事はそのはしくれですが、やっぱり自然や自己と対峙して乗り越えていくことが楽しい、他人の評価ではない、自分が納得出来る事を山では出来る、素晴らしいことだ(もっと難しいルートに行きたきゃフリーのレベルも上げなければだけど、、、)

その後4段目、5段目はsakさんリード。5段目終了点で2P目終了。

 

その後3~5P目は両側がすっぱり切り落ちたリッジを行く。

 

6P目はこの写真のバンドを左上していき、右に折り返して雪壁を上がっていき旭岳山頂。

15:00

凄い時間がかかってしまった。

昼を回ってからは、太陽も完全に出てきましたが、強風吹き荒れていたので

早々にツルネ東稜に向かって下山開始。

美しの森駐車場には、20:30到着。

帰りは双葉SAで丼ものを食べてつくばには、0時半。

sakさん、帰りの運転ありがとうございました。

 

冬季の厳しさに触れて、記憶に残る山行になりました。

まだまだおんぶにだっこの山行ばかりですが、徐々に成長していけてるはずです。

今回もありがとうございました。

冬の本番はまだまだこれから。。魂燃やして。。

ACC-J茨城は新人会員さんを募集中です(^^♪

是非一緒に山に行きましょう!

新人会員 koz(きくりん)

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした (sak)
2019-01-15 12:11:12
五段の宮はKozさんのモチベ-ションの高さが勝因でした。

気魄のリ-ド、そして登り返し。
sakには眩しすぎて正視できませんでしたよ(笑)

おかげでオモシロい山行となりました。
ありがとうございました&お疲れ様でした。

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