acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

南会津・実川硫黄沢

2003年06月08日 14時59分20秒 | 山行速報(沢)

2003/6上旬 南会津・実川硫黄沢

目指すは

心配していた天気も上々、晴れ渡る青空のもと駐車場を出発。 
目指すは南会津のとある沢。 
沢登りはもちろん、釣りあり山菜あり、夜は焚火、上部には湿原と、 とてもゼイタクな計画なのであります。 
日帰りも可能ですが、そこを一泊にするというところが楽しみを 倍化してくれているはずです。

しばらくは気持ちの良い沢歩きとなりますが、程なくゴルジュ帯となると中小の滝が出てきます。 
おおむねヘツリと水流の脇を登って行くことが出来ます。

緊迫感

 明るく開けた場所に出ると、饅頭か鏡餅かと思わせる ナメ滝が。 
ヒタヒタと足を濡らすも良し、乾いた岩上で涼を楽しむも良し。 
 夏の盛りならば滑り台にするのも気持ちがよさそうです。

この気持ちの良い場所でのんびり休憩といいたいところですが、 下腹部に緊迫感を感じていた私はキジ場を探しに薮の中へと消えて行くのでありました。


 おさかなと山人

ココからだんだん滝の高低差もグンと高くなり、 高巻きを交えながら越えて行くのですが、 沢の瑞々しい風に癒されながらの遡行はピ-カンの尾根歩きでは 到底得られない快感なのであります。

しかし、こんな滝の数々を越えてやってくるおさかなは偉いなあと 関心しきりでしたが、古き山人たちの放流から上部にも生息しているのでは ないかという説に納得。 
 昔の山人も偉いなあと唸るのでした。


 現地調達 
 

2段滝上段10mは唯一ロ-プを出す登りです。 
フィックスがありますのでそれに頼って登る事も出来ますがすこし緊張する 場面です。

そこ超えると、さあそこから”おさかな釣り”と相成ります。 
スレてない岩魚が続々と・・・。なんて情報に胸躍らせながら竿をスラリ と取り出すまではカッコ良かった(と思う)。 
しかし、しかしです。優雅に、しなやかに振り出すはずの毛鉤は繁みに掛かり、水面に着ける事すらままなりません。 
かくなる上はと、提灯釣りです。 
 見てくれはともかく確実に針を流すことが出来ます。 
なんと言ってもこの度の山行。おかずは現地調達。 背に腹は替えられません。

 今夜は醤油ご飯かそれとも味噌ご飯か・・・。 なんとなく沈滞ム-ドのなか、何か確信めいたヒラメキが! 
あのポイントかなあ。 
あきらめかけた頃の一匹。うれしいのうれしくないのって。やっぱりうれしいのでございます。 
そのあと、何匹あげたかはヒミツなのです。 断じてヒミツ主義に徹するのです。(笑) 
ともかく今夜の宴は焚き火を囲んでの豪華なディナ-となるはずです。 
 

たきびすと

 それはそれは夢のようなディナ-でございました。 
 岩魚に山菜。炊き立てのご飯。 
 傍らには冷えた麦酒。 
 思い出すだけで垂涎のメニュ-です。

シェフ直伝のメニュ-とは・・・。 
やっぱりヒミツなのでございます。

 

 翌朝も何とか青空がのぞき、なんとか持ってくれそうです。 
 謹製・岩魚ラ―メンを頂き、撤収です。

この後、流れは平凡となり、ジャブジャブと気持ちよく足を濡らしながら歩いて行きます。 最後に大きな釜のハングした滝は左から巻きます。 
 沢床へ戻ると水量はグッと減り、沢幅も心持ち狭くなります。 うねうねと蛇行する流れを遡ると、沢底が赤茶け、硫黄臭がするところがありました。

ほどなく、小さな湿原を見つけます。 
 水芭蕉がイイ感じです。

ヨロコビ 

大きな湿原を発見。思わず笑みがこぼれる瞬間です。 
ココにはもちろん木道はありません。ふかふかの湿原をそのまま歩いてしまいます。 見る人が見たならば「自然環境保護」を強く訴えられることでしょう。 
でも、そのまま歩いてしまうんだもんね-。へへへ。

バス道まで一投足となったところで今度は山菜採りに興じます。 
 狙うは「コシアブラ」チャン。 
 天ぷらや炒めにすると絶品の一品です。 
しばらくは夢中で時間のたつのも忘れます。まるで子供なのでございます。 
まあ、それだけ楽しいわけです。 
 獲物をザックに仕舞いこんだら大した藪を漕ぐ事無く車道に出ます。 
あとはコロコロと登山道を下って行くと見覚えのある沢出合です。

 一言に山といっても一言で語ることは難しいものです。 
 山へ行けばヨロコビが待っています。 
けっして一つだけではありません。 
いろんなカタチのヨロコビはそれを知っている人たちを魅了します。 
また一歩、深い深い山の懐へと入り込んでしまったようでございます。

sak