思い出のノーサイド

カメラがつなぐパス ラグビーを撮り続けて

セバスチャン・サルガド写真展 「アフリカ」

2009-11-12 01:50:00 | ラグビー・思い出話

展示の進路   東京都写真美術館

 

ラグビーの撮影かたがた鑑賞した写真展の感想です。

10月24日東京都写真美術館、セバスチャン・サルガド「アフリカ」。

所属している日本写真協会から封書が届き、講演会のお知らせも

あったのですが、試合時間と重なるため作品鑑賞のみにしました。

2002年に渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された時よりも

規模が小さくなっていましたが、楽しめました。(当時300点、今回100点)

1974年から2006年までの作品です。

 

アフリカが抱える難民、干ばつなどの問題に対し、群集、生活、親子、

動物、自然を構成して命を表現しようとしている展示でした。

モノクロームの奥行きを感じさせる絵画的な作品もあり、

インクジェットプリントとは思えない仕上がり。出展目録を見て驚きました。

たくさん並ぶ中、要所要所に出てくる水と光がある作品。私見ですが、

乾いて暗い大地に存在してほしいものを、サルガドさんは伝えたかったのかも。

 

日中シマウマが一直線に並び集団で水を飲む光景と

暗闇の中、チーターが一匹で飲む光景の対比については

力あるものが水辺を支配する「掟(おきて)」が感じられました。

難民の群集に木もれ日が差し込むような作品は「民に対する愛情」。

12月13日まで開催されていますので、皆さんも是非ご覧下さい。

 

前回見たのは7年前。東京JCIIクラブ25の個展を終えてからだったので

後片付け疲れもあり、流してみる部分もありました。

でも今回は場内を何度も歩いて、ゆっくり鑑賞できました。

会場作品は響き方が違います。1度見るだけで像が記憶に残るようです。

写真展の素晴らしさを再認識しました。


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