黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

「枕営業」が横行する法科大学院?

2013-07-05 14:08:32 | 法科大学院関係
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 今日の記事はメールで頂いた情報を基にしたものですが,あまりにもひどい内容なので,黒猫も記事にしてよいかどうかずいぶん悩みました。しかし,誤って法科大学院に入学しようとする人に警鐘を鳴らすという意味では必要な情報と考えられるため,批判を覚悟の上で書くことにします。


 内容は記事のタイトルから概ね想像が付くとは思いますが,一部の法科大学院(おそらく学生数の少ない下位校)では,女性の法科大学院生が教授相手の枕営業をしている,つまり教授の恋人や愛人となる代わりに単位認定で便宜を図ってもらうといった行為が横行しているというのです。
 もちろん,黒猫自身がそのような現場を見たわけではないので,実際に「枕営業」が横行していると確信を持って言うことはできませんし,事案の性質上この種の行為が公にされることはあまりないでしょう。
 ただし,弁護士業界はあの橋下市長を出した業界でもあり,もともと性の問題に関しクリーンな業界であるということはできませんし,死んだ黒猫の元ボスもセクハラ魔神のような人でした。エロ親父の弁護士が事務員にセクハラしたなんて話は,多すぎてニュースにもならないくらいです。そして法科大学院,特に下位ローの成績評価が公正に行われていると信じている人は業界内部にもほとんどいませんから,下位ローの教授が女子院生との肉体関係と引換えに単位認定で便宜を図っているとしても別段驚くには当たらない,という気がします。
 普通の学校や大学なら,教員がそんなことをすれば懲戒解雇になって当然でしょうが,崖っぷちに立たされている法科大学院,特に下位ローは「どうやって大学の名前に傷を付けずに撤退するか」,言い換えれば「どうやって制度廃止まで生き残るか」ということしか考えておらず,大学当局も教員もごく一部を除き完全にやる気を無くしています。
 そして,下位ローの教授に欠員が出ても,今時潰れかかった下位ローの教員などやりたがる人はほとんどおらず,欠員を埋められないと法科大学院の設置基準を満たせなくなるおそれがあるので,不良教員,8流教員などと呼ばれる評判の極めて悪い教授でも,よほどのことがない限りは大目に見られてしまいます。こうして下位ローは不良教員がやりたい放題,ありとあらゆる不正と悪徳のはびこる魔界のようになってしまっているのです。

 ただ,教授側の行動はそれで説明できるとしても,「枕営業」をやる女性側の行動には,いろいろと不可解な点があります。教授を相手に「枕営業」をするような女性は,おそらくまともに試験を受けたら高成績は取れないと自覚しているケースが大半だと思いますが,法科大学院では卒業までに,少なくとも十数人の教員から授業を受けることになり,教員の一人と寝てその教員から最高評価をもらったとしても,大した意味は無いのです。まさか,教員の全員と寝るわけにもいかないでしょうし。
 頂いたメールでは,その枕営業をやっている女性が他の科目で落とされ,たぶんその愛人になっている教授が同僚の教員に頼み込んで,落とされた科目の再試験をこっそりやり直させてもらっているところを見たという話もありましたが,「枕営業」で乗り切れるのはそのくらいが限度でしょう。
 また,仮にそのようなやり方で法科大学院を何とか卒業できたとして,そのような女性は司法試験に合格できるのでしょうか。最近の司法試験は誘導問題が多くなり,旧試験時代より全体的な難易度は明らかに低下していますが,それでも下位ロー出身者の合格率は10%台かそれ以下にとどまっていることが多く,しかもそのローすら「枕営業」で何とか卒業したというのでは,とても司法試験に合格できるとは思えません。いくら何でも,司法試験で「枕営業」をする余地はありませんからね。
 もっとも,このまま法科大学院の入学者数激減が続きながら制度自体は維持され,司法試験の合格者数もなかなか減らされず,ほとんど全員合格というとんでもない事態に陥ってしまった場合には,そのような「枕営業」の女性も合格してしまう可能性があります。必死に司法試験の合格者数増員や維持を訴えているローの教授たちは,ひょっとしたら自分の愛人を司法試験に合格させたいと考えているのでしょうか。
 そして,司法試験を何とか乗り切ったとしても,弁護士としての就職は大変な難関です。ローの教授相手に「枕営業」をするような女性であれば,あるいは就職も「枕営業」で乗り切るつもりかも知れませんが,たとえ「枕営業」に手を染めたとしても,今の弁護士業界で職を見つけるのは難しいのです。
 考えて見て下さい。恋人や愛人を作りたい金持ちのエロ親父弁護士は今でも相当数いると思いますが,彼らにしてみれば,相手が女性弁護士(修習生)である必要は全くないのです。弁護士が恋人や愛人を作る場合,お相手として伝統的に多いのは事務員か水商売の女性あたりだと思います(弁護士の多くは異性を口説くのを苦手としているので,手近な相手しか落とせないのです)が,女性の修習生が枕営業で職を得るには,それらの女性と「女としての魅力」で対等に勝負しなければなりません。
 ロー卒の女性であれば司法試験にストレート合格したとしても年齢は最も若くて20代半ば,下位ロー出身のストレート合格者なんてほとんどいませんから,実際には30歳前後になっている人が多いでしょう。特に資格を要せず若い女性が入ってくる事務員などに比べると,年齢面でのハンデは否めません。
 それに,事務員なら基本的に雑用をさせるだけですから,自分の好みで雇っても特に問題はありませんが,弁護士としては使い物にならないレベルの修習生を弁護士として雇い弁護士の仕事をさせるのは,大切な事務所の信用を毀損してしまうおそれがあり,弁護士としては非常にリスクの高い行為です。通常,その修習生を自分の愛人にしたくらいでは元が取れません。しかも女性修習生は法科大学院等で多額の借金を抱え,弁護士になれなければ他に就職できる当てもなく,通常の女性と比べても崖っぷちに立たされており,雇い主となる弁護士と交渉するにあたっても非常に弱い立場にあります。弁護士会では一応セクハラ相談を受け付けているようですが,たぶん焼け石に水でしょう。
 こういうご時世ですから,自分の身体を引換えに職を得ている女性修習生がいないとまでは断言できませんが,仮にいたとしても,実際には弁護士登録すらさせてもらえず低賃金の事務員扱いとか,ものすごい「安値」で買い叩かれているのではないかという気がします。下位ローの単位は身体で買えても,同じように弁護士の職を身体で買えると思ったら大間違いです。両者は価格が全く違うのです。
 結論として,ローの教授を相手に「枕営業」をするというのは,将来弁護士になろうとするのではなく,ローの教授と結婚して「永久就職」しようと考えている女性あたりでなければ,経済的な合理性は無いように思われます。実際に「枕営業」をやっている女性がどのように考えているのか,情報量が少ないため黒猫にはよく分かりませんが,このあたりの事情に詳しい方はメールなどで教えて頂けると有り難いです。

 本人の動機はさて措き,このような「枕営業」をする女性の存在には,他のロー生も注意を払う必要があります。
 まず男性の場合。法科大学院には相当数の女性も入学しており,その中には学内で評判になるほどの美人もいるようですが,下位ローに入学している女性(特に美人)については,既に教授の恋人または愛人になっている可能性があるということを念頭に置く必要があります。
 なぜこんなことを書くかというと,黒猫が頂いたメールには,とある法科大学院でロー生が同じクラスの女性と関係を持ったところ,実はその女性が教授の愛人で,関係が発覚するとその女性は自己保身のためそのロー生に強姦されたと主張し,女性が自分の部屋にそのロー生を招き入れたという事案であるにもかかわらず法科大学院では女性側の主張が一方的に認められ,哀れなそのロー生は無実の強姦事件により強制退学させられた(という噂が流れている)という話も書かれてあったからです。
 上記の噂が真実であるかどうかは黒猫にも分かりませんが,単位のために親子ほども年齢の離れた老人と寝るというのは,女性にとっても相当ストレスの貯まる「お仕事」でしょうから,「枕営業」をしている女性が手近な若い男性のクラスメイトで憂さ晴らしをしようというのも,まあ理解できなくはありません。そんなことは,人類社会では古代から繰り返されてきた営みの一環に過ぎず,仮にあったとしても驚くには値しません。
 ただし,そういう女性の「間男」になる男性は,自分はいざとなったら切り捨てられる存在だということを自覚しておかなければなりません。ロー生でも美人女性であれば当然相手を選ぶでしょうから,将来性のない男性のクラスメイトを将来の結婚相手に選ぶ可能性は極めて低いです。美女のクラスメイトが自分から誘ってくるようなことがあったら,それは何か裏があると考えた方が良いと思います。
 それでも「美女と寝られるのならいいや」という考え方もあり得るかも知れませんが,その危険度は人妻と関係を持つのと大差ありません。秘密は厳守するとともに,万一裏切られた場合の対策もしっかり考えておきましょう。

 次に女性の場合。自ら「枕営業」をやろうとする女性に対して何も言うことはありませんが,そうでない女性については,下位ローに入学すると「枕営業」希望者と間違えられるリスクがある,ということを念頭に置く必要があります。
 この問題に関し黒猫にメールを頂いた方は,授業料全額免除でとある下位ローに入学したところ,授業内容のひどさもさることながらロー教授たちのセクハラに耐えられず,中退して上位ローに入り直されたそうです。いくら下位ローでも授業料全免の入学者なら大切に扱うだろうと思ったら大間違いです。
 あと,女性は弁護士への就職も厳しいです。裁判官や検察官への任官を狙えるくらいの上位合格者なら話は別ですが,ぱっとしないレベルだと全然就職先を見つけられないようです。他の業種と比べても弁護士業界で女性が冷遇されている原因については別の機会に書こうと思いますが,「枕営業」をしても就職が難しい以上,泣き落としなんて何の効果もありません。


 今回は,何とも下品でおぞましい話になってしまいましたが,残念ながらこれが法科大学院及び今の法曹界の現実です。特に潰れかけの下位ローなどに入学しようものなら,その人の人権は無いも同然なのです。

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-07-06 09:46:21
黒猫先生

 スパム対策有難うございます。
さっそく登録して書き込みさせて頂きます。

 昨日の記事にあるようなハナシ。
この世に男と女がいる限り不可避の問題。
古今東西問わずよくある話ですね。
なんで知性や自制を備えたいい大人が
ことこれに関して理性を失ってしまうのか。

 卑近なところでは噂のスケート選手など、
恋は盲目としかいえませんね。

 そういえば、民法の意思表示の授業で
昔教授がこんなこと言ってましたよ。
「恋愛は美しき錯誤である」って。

 色仕掛けで司法試験の合否を左右した
なんてことであればそれこそ一大事ですが、
採点は公正に行われているはずですから
きちんと歯止めはあるはずです。

当事者の自由な意思のもとでなされる限り
すいたはれたは世の習い。
そう目くじらたてるほどのことではないのでは?


 ところで、今朝の日経の記事によると
龍谷大学法科大学院が15年度から募集停止
を検討との報道。
14年度は予定通り募集するとのことですが、
なくなる予定のローなんかに一体
誰が行くかって話ですよね。
無責任極まる話。

 次はあそことあそこかな?
秒読みのローは両手じゃ収まらないでしょう。
いよいよ地滑り的な募集停止ラッシュの様相
を呈してきました。