5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

秋の扇

2019-09-02 21:57:50 |  文化・芸術
秋は飽きに通じるということから、平安の昔から男女の情が醒めていくことに、秋の凋落の感じをだぶらせて表現することが多かったとは、「ことばの歳時記」の9月2日の項「秋の扇」の書き出しだ。金田一先生は平安の歌をここで引用する。「萌えいずるも枯るるもおなじ野辺の草いずれか秋にあはではつべき」白拍子の祇王を寵愛していた平清盛だったが、仏御前の出現に情が移り、祇王を追放にしてしまう。その時に祇王が障子に書き残 . . . 本文を読む