5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ハロウイーンの火

2019-10-31 21:45:54 | 社会
カリフォルニア州の山火事のニュースを聞いたのは1週間ほど前になるのだろうか。それが各地に広がって今も火の勢いは衰えようとしないのだという。 ツイートの動画に現れるすざましい炎の跳梁は圧倒的だ。州北部の火事ではカリフォルニアワインの産地であるソノマが焼かれ、州南部ではレーガン大統領の記念博物館が危うく焼失を免れたという。鎮火をしていない現状では、人的物的被害がどれほどのものになるのか見当もつくまい . . . 本文を読む

月に一度の贅沢

2019-10-30 22:35:14 | たべもの
「北風が吹いて骨の髄まで凍えそうな晩はおでんが恋しくなる。白い湯気とともに立ちのぼる美味しそうな匂いをかぎながら、チクワやコンニャクの煮えるのを待つ気分は格別のものだ」とは「ことばの歳時記」の「おでん」の項の書き出しだ。母親の味だったおでんがコンビニの味となって久しい。しかも冬場だけでなく春秋もいれた長期間、ベストセラーの位置を守ってきたのだ。最近は夕方になるとおでんの具が売り切れになるそうで「お . . . 本文を読む

チウォンの活躍

2019-10-29 21:33:30 | 韓国
残すはイングランド対南アフリカによる決勝戦のみ。ラグビーは全くの門外漢の自分ですら手に汗を握りながら観戦する楽しさを感じられたRWC2019である。 日本の予選リーグ戦最後は10月13日の対スコットランド戦だった。結果は28対21で見事に勝ち抜き、悲願の八強に名乗りを上げたわけだが、このゲームで印象的だったシーンといえば、プロップの選手が負傷交代の際に見せた悔し涙だった。強い男の流す涙には、誰も . . . 本文を読む

身の丈

2019-10-28 21:40:08 | ことば
1979年(昭和54年)から始まった「国公立大学共通一次試験」、1990年(平成2年)にそれを引き継いだ「大学入試センター試験」さらに、来年度からは「大学入学共通テスト」に切り替わる日本の大学共通試験の制度だが、隣の韓国には「大学修学能力試験」略して「修能」という類似した国公私の大学共通入学試験が1994年から継続して実施されており、これがいわば秋の国民的行事、風物詩の様相を呈している。 202 . . . 本文を読む

南蛮のみち

2019-10-27 21:31:55 |  文化・芸術
バスクといえば司馬遼太郎が書いた旅行記「街道をゆく」の海外編のひとつ「南蛮のみち」のことを想い出す。1982年の旅の記録である。日本に「南蛮文化」をはじめてもたらしたのは、キリスト教イエズス会宣教師のフランシスコ・ザビエルだが、彼はスペイン・ナバラ地方出身のバスク人だった。司馬はこの宣教師の古跡を訪ねるのを目的に、パリからピレネー山麓のフランス側バスクに向かう。サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡 . . . 本文を読む

スズドリは何と鳴く

2019-10-26 21:34:20 | ことば
今日のビデオツイートに大きな奇声で鳴く白い鳥を写したものがあった。映像だけで説明テキストはなく〈WHITE BELLBIRD〉というキャプションが付いている。聴いてみておもわず笑ってしまった。始めて聞くその鳴き声を文章で表現するのは困難だが、ベルバードだからといって、チリンチリンとかリンリンといった鈴を鳴らすが如き音でもない。ウイキで WHITE BELLBIRD を調べてみる。鳥類の分類からする . . . 本文を読む

警戒レベル3

2019-10-25 21:36:49 | 天候・気候
昨夜のうちに降り出した雨は、午前中になると徐々に強さを増してきている。わが町の防災行政無線がなにかを大声で喚きだした。「・・・避難所を二か所に設けました・・・」ということはかろうじて理解できた。時計を見ると昼前になっている。ケーブルTVの天気情報画面や気象庁の大雨関連情報をPCから探ると、数時間前に洪水警報が出て、わが町を抜ける二本の河川が溢水しそうだということが判った。気象庁の雨量レーダーを見る . . . 本文を読む

恵比寿講

2019-10-24 21:56:34 | Twitter
「大根干済めば忽ち恵比寿講」 山口青邨の秋の句、季語はえびす講である。ウイキによると、神無月(旧暦十月)に出雲に赴かない留守神とされたえびす神を祀って、十月二十日または十一月二十日に催される祭礼または民間行事。一年の無事を感謝し、五穀豊穣、大漁、あるいは商売繁盛を祈願するとある。「ことばの歳時記」で金田一春彦先生は、エビスは漁神、農神、商神として幅広く信仰されている福の神。昔、江戸の商家では、エビ . . . 本文を読む

冬支度

2019-10-23 21:39:22 | 自然
10月22日、富士山が初冠雪し美しく雪化粧をした姿が麓で観測できたという。平年より22日遅く、去年と比べても26日遅かったことになる。それだけ寒さの訪れが遅いわけだ。今日、23日も名古屋地方は25.7度と夏日を観測。去年は10月10日、一昨年は10月12日まで25度以上が続いたという記録だから、地上では暑さが足踏みをしている。万歩のスピードを上げると背中に汗をかくほどだ。しかし、一方で野原には秋の . . . 本文を読む

即位礼の宣明

2019-10-22 21:30:44 |  経済・政治・国際
台風20号は温帯低気圧になって東海沖を通過していった。深夜の強い雨も朝には上がった。今日は天皇「即位礼」の当日。ゆっくりと東上した雨雲は、午前中、天皇の宮中三殿参拝の時には結構な雨を降らせていたが、午後の「即位礼正殿の儀」の頃には上がり、皇居の上には虹が立ったという。吉兆であろう。新天皇が内外に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」は国事行為。陛下は玉座「高御座」に立って令和の「宣明」を述べた。備忘のた . . . 本文を読む

ラの字も知らず

2019-10-21 21:52:58 | スポーツ
〈ラグビーのラの字も知らず歓喜する〉中日の「時事川柳」に選ばれた一句だそうだ。今日の「夕歩道」が紹介している。RWCの日本対南ア戦は、実況もビデオも見ていない。ストレスが昂じて心臓に悪いということが判っているからだ。昨夕の序盤戦結果が3対5だというツイートを読んで密かに安心したのだが、結果は至極残念な結末になった。ベスト4には残れなかったということだ。「桜戦士8強はれやか」というリードで、中日夕刊 . . . 本文を読む

りょくでんの記憶

2019-10-20 21:22:41 | 社会
毎日やっかいになる名鉄電車。最近ではステンレスの地色にアクセントラインを施した新型車両も増えてきたが、スカーレットのペンキ塗装を全体に施した車両が依然として優勢だ。今日の行き帰りもその赤い電車に乘った。鉄道ファンの間ではこの赤い電車が「あかでん」と呼ばれているということは、今日のNHK岐阜局のローカルニュースで正直初めて知った。ニュースの見出しは「名鉄“あかでん”に親しむ催 . . . 本文を読む

束帯の着付け

2019-10-19 21:28:21 |  文化・芸術
前線が降らす秋の雨が昨夜から続いている。豪雨になった地域もあるようだ。「降れば土砂降り」という諺が21世紀の今現実になって迫っている。 週明けもぐづつき気味だという昼前の天気予報を聞きながら、昼の配膳の手伝いをしていて「22日の即位礼の当日が雨だったら皇居宮殿は大変だろうな」と言ったら家人は「式典は宮殿でやるんだから大丈夫でしょう」と言う。それでも雨と晴とでは接遇をする側の面倒は大いに違ってくる . . . 本文を読む

姨捨の月

2019-10-18 22:30:39 |  文化・芸術
台風19号の豪雨で、飯山の線路が冠水し、長野の新幹線車両センターに留められた車両120両が水没した北陸新幹線。長野と上越妙高の間が不通になって北陸と首都圏を結ぶルートが途絶えてしまった。最先端の鉄道技術も水にはとんと弱かったというわけだ。東回りで東京に向かえなくなった旅客が考えたのは西回り。富山や金沢から在来線の特急(しらさぎ、つるぎ、はくたか)を使い、米原か名古屋で新幹線に乗り換える。おかげで、 . . . 本文を読む

秋は夕暮れ

2019-10-17 21:44:57 | ことば
「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び行くさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず」秋は夕暮れがいいと言ったのは清少納言だ。「枕草子」の第一段には、春は曙、夏は夜、冬は早朝がよしとされ、平安時代の日本の情景が眼前に湧き出る如しだ。今日は曇りが . . . 本文を読む