老化は足からくる。
昼近く、階下からの突然の悲鳴で階段をおりてみると我が家の超高齢者が転倒して顔から血を流している。自室からトイレに行こうとしてバランスを崩したらしい。
落ち着かせて椅子に座らせ顔を見ると、眉間が縦に切れたところから血が出ている。幸い頭を打ってはいないようだ。湯で顔を拭い、割けた傷をアルコールで消毒してから軟膏とガーゼで押さえて止血を試みた。年寄のせいか血が止まるまでしばらく時 . . . 本文を読む
日を追うごとに世界中がコロナパニックの状態を見せてきている。NY株が連日大きく下げ、トランプ大統領は「大丈夫だ」と虚勢を張り、カリフォルニア知事は検査キットが無いと怒り、第七艦隊は艦船内で兵隊の検疫をすることに決めるなどのアメリカの慌て方が目立つ。
日本政府も混乱ぶりはアメリカ以上だ。昨日唐突に公立学校の3月休校を一方的に宣った総理大臣のスタンドプレイに日本中が振り回されることになった今日、夕方 . . . 本文を読む
今日は週日だが、家の前の市道を通り抜ける車の量が減っている。帰りの電車もいつもに比べて乗客の数が少ない気がした。なぜだろうかと考えて、これも「コロナ効果か」と思い至った。
マスコミ報道もSNSも大半がコロナ関連ニュースばかり。日本人の全体がいまや漠とした罹患への不安を抱えて暮らす毎日となった。営業マンたちの御用聞きやアポなしの飛び込みなどは「コロナを持ってきそうだ」と却って相手から嫌われるのだろ . . . 本文を読む
日本穀物検定協会が全国で生産されるコメの品質を、味、香、食感などから審査する「食味ランキング」が今日発表され、全国155品種の評価が決まった。
北陸のコメでは、福井の「いちほまれ」が3年連続の「特A」を得たのに対して、富山の「コシヒカリ」と「てんこもり」はどちらも評価を落として2番目の「A」評価となったという。NHKの福井局と富山局のニュースから情報を拾った。
福井の「いちほまれ」は新しいブラ . . . 本文を読む
今日もニュースはコロナの話題ばかり。世の中がパニックになりかけている様相だ。ブログの話題は何にしようと考えてぱらりとめくった大岡新の「折々のうた」に、昨日の「ンメ」の話題に繋がる蕪村の句があるのを見つけた。
「梅咲ぬどれがむめやらうめじゃやら」
金田一先生は「ウメ」は「ンメ」だったとおっしゃるが、大岡先生は「ムメ」とも書くぞとおっしゃる。そして、蕪村の〈前書き〉を紹介するのだか、これがいい。
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金田一春彦先生の「ことばの歳時記」の2月23日の項は「薄氷」、24日は「冴えかえる」である。
新聞コラム用にこれらの短文が書かれたのは昭和40年(1965)だが、どうやらこの年はけっこう寒い二月だったようだ。それから55年後の今年の二月は「薄氷」も張らず「冴えかえる」ような寒波にも逢っていない。そのかわりに何やら得体のしれないコロナウイルスの猛威に寒気を感じている。感染症が増えているのも急激に進 . . . 本文を読む
今朝のタイムラインに「今日は富士山の日」というツイートが現れた。223をフジサンと読ませる単なる語呂合わせ。富士山に因んだ何かの記念日というわけではなさそうだ。もっとも令和の今年から、今日は天皇さんの誕生日だから、日本の象徴が二つ並んだ縁起の良い日ということになる。
今日の富士山周辺は青空が広がり、神奈川の松田からはきれいに咲きそろった河津桜と、雪煙を上げる富士山の様子を同時に見ることが出来たと . . . 本文を読む
中日朝刊のひとこま時事漫画。作者は佐藤正明氏。そのブラックユーモアにはいつも「そうだそうだ」とニヤリとされる。
今朝は「イベント自粛、縮小相次ぐ」というタイトル。近づく雛祭りにちなんで段飾りのシーンだが、お内裏さまを筆頭に、三人官女も、五人囃子も、右近も左近も、皆が小柄、しかも全員がマスクをしている。菱餅や甘酒の代りは消毒アルコールのディスペンサーが彼らの間に置かれている。「今年はがまんしてね」 . . . 本文を読む
「日系人強制収容を謝罪」という今日の中日夕刊、総合面の見出しを読んで「マンザナール」という地名を頭に浮かべた。カリフォルニアの中部、ネバダとの州境にも近いシェラネバダ山脈の麓にある場所だ。いったことはないのだが、その名前を憶えているのは、山崎豊子の小説、はたまた山田太一のテレビドラマからだろうか。
第二次大戦で急性の日本人忌避症を患ったアメリカという国が、同国民である日系アメリカ人を隔離収容した . . . 本文を読む
2月9日にのこのブログに「渋谿はしぶたに」というリードで大伴家持の赴任地だった越中の風景を詠んだ歌について書いたが、今日のNHK富山局は「富山の宝」という県の自然や文化を紹介する短いプログラムの動画をそのまま公開している。
家持の歌も雨晴海岸も出て来るから面白いと思い、ナレーション部分を書き起こしてみた。少し長いが備忘用にブログアップをしておきたい。
今日のテーマは「海越しの立山連峰」
富山 . . . 本文を読む
春告げ魚の呼び名でもしられるメバルを食した。シンプルな煮つけだが、鮮度がよかったらしく、身がほろりとはずれて、口に含むとちょっと甘いような感覚。これぞ春の味ということだろうか。
魚屋のデリバリーで買う魚もいろいろあるが最近は近海ものが美味くなくなってきた。これも海水温の上昇の所為かもしれない。亭主は名古屋の卸売り市場に買い付けに行くらしいが、安くて美味い魚が減ったと嘆く。
昔は三河湾に面した漁 . . . 本文を読む
県図書館に行ったついでに名古屋城の周りを廻って帰ろうと歩いた。前に来たのはもう3年ほど前になるから、様子が変わったろうと思ったのだが、案外変化がない。堀川の西側に新しいビルが数件立っているのが目につく程度。昔からの住宅地だから世代が変わっても住み続けている住民たちが多いのだろうか。
この辺りを樋ノ口町というのは、城の堀の水量を調整する施設があったことに由来するというとウイキにはある。江戸時代には . . . 本文を読む
ダイアモンド・プリンセスという名前は、下手をすると悪名高い船名として疫学の歴史に記録されていくのかもしれない。最新のNHKニュースによれば、17日に新たに船内感染が確認されたのは乗客・乗員あわせて99人で、うち日本人は43人。これまでの累計罹患者は454人、うち19人が重症だという。
船内感染が明らかになった今でも「船内で感染防止の対策を進めているが、感染管理がうまくいっていないケースもありうる . . . 本文を読む
宇部の教会の神父さんの今日のツイートにこうあった。
合格祝いや就職祝いなど、お祝いは誰かが何かを成し遂げたときにするものですが、誕生日は例外。誕生日に祝うのは、ただその人が生まれてきてくれたということだけ。誕生日は、その人の存在そのものをよろこぶ、純粋は愛の祝日なのです。
最近は誕生日を祝うことをしていないなあといささか反省をしながら読んだ彼のツイートには画面いっぱいの菜の花が添付写真になって . . . 本文を読む
今年はウイルスの跳梁跋扈が盛んである。コロナウイルスも最早パンデミックの様相だが、暖冬の日本列島とは違って厳しい寒さの続く北アメリカではインフルエンザの流行の方が緊急性の高い社会問題になっているようだ。
一般的なA型ウイルスのほかに新しいB型が猛威を奮っているらしく、死者12000という目を疑うような数字もニュースで読める。B型ウイルスは前回の流行が1993年ということで免疫のない子供たちに特に . . . 本文を読む