5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ACE1

2020-08-01 21:27:05 |  ニュース

今日から8月。それを待ってか東海地方は<梅雨明け>したと報じられた。平年より11日、去年より8日遅いことになるそうだ。8月の梅雨明けは11年ぶり。梅雨明けが遅れたのは太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線が列島上に停滞し続けたためだという。

午後は暑くなるという予報だったが、時折、日差しが雲に遮られて風が立ったせいか万歩のシンドさは思いのほか少なかった。このところの週末は買い物に出る人々で各所は混雑している。

そんな中、愛知県内では今日もコロナ感染確認者が新たに181人出たという発表がされている。名古屋市で109人、岡崎市で4人、豊田市で13人、その他の市町村で55人。150人超えは4日連続だ。これで県内の感染確認数は、延べ1986人となった。

新規感染者は列島全域に及び、東京都472人、大阪府195人、福岡県121人など、全国合計で1517人に上る。政府は認めたくないようだが、これまさに<コロナ第二波>の感染拡大である。

<コロナ死者数の差は遺伝子に要因?>という記事が中日夕刊中面に載った。

欧州に比べて東アジアでのコロナ感染者や死者が少ないというのは集計データとしてのファクトだ。これは血圧の調整に関係する遺伝子の僅かな違いが原因だという可能性があるという研究を国立国際医療研究センターのウイルス学チームが行い、その結果をまとめて今日発表したのだという。

遺伝子の違いを調べることで、感染のしやすさや重症化リスクを予測できるのではないかという仮説から出発したこの研究、マスク着用などの生活習慣や医療体制の違い、免疫の関与など、これまでのさまざまな仮説とはおおきく違う。

ACE2というタンパク質はコロナウイルスが人の細胞に侵入する際に利用するものだが、これと同じグループのACE1という血圧の調整に関与するタンパク質の遺伝子に注目したセンターチームは、国内外のデータを集めて解析、ACE1遺伝子に特定の特徴がある人が多い東アジアの国々は、この特徴がある人がすくない欧州や中東と比べて、感染の報告数や百万人あたりの死者数が少ない傾向にあったという。

若し、これが事実だとすれば、日本人の我々にはきわめて喜ばしい遺伝子傾向だといえるが、第二派の状況は刻一刻と変化してウイルスの変容も目まぐるしいのだろうから、油断はできない。相対的に〈少ない傾向〉にあるということとして理解しておくのがいいのだろう。

タイムラインには、第二波に見舞われている香港では国際見本市の会場をコロナ感染者用の仮設病棟に転用したというニュースが流れている。

検査を増やせば感染確認者数は増えるから、これを一定期間隔離する必要が出て来るのは当然だ。日本の厚労省がこれまで検査に消極的だった理由のひとつが「医療システムが崩壊しかねない」という役人的小心だが、ここまできて「検査数を拡大せよ」という世論の圧力に抗せなくなった今、感染大爆発を予防するためには政策方針を変更せざるを得まい。

いまだに「ホテル借り上げ」云々といっているが、これもどこかで壁にあたる。幸い軽症患者が多いということならば、いっそNYCや香港のように大型施設に野戦病院を仮設して、軽症患者を一括して経過観察をするというやり方の方が、各病院がそれぞれに重症から軽症までを混在させて治療にあたる従来型に比べて、医療マンパワーやリソースの配分などから見て「より合理的」に思えるのだがどうだろう。

一日の感染確認が1500人ではなく15000人ということにならぬ先の〈杖〉が必要ではないのか。

 


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-08-02 12:55:03
統合失調症 意味

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