5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

紙つぶての行方

2021-06-30 21:22:54 |  ニュース

53人(延51093人)の感染と1人(累962人)の死亡が報告されている。

感染力が強いといわれるデルタ変異株、アメリカでは全感染者の4分のⅠがすでにデルタ株に入れ替わっており、一旦緩めた規制を改めるべきかが喫緊の問題となっているという。東京都内では今日までに349人の感染が確認されたという報道だ。最初に確認された4月20日から72日とアルファ変異株の場合よりも1週間早い。オリンピックを土俵にして、足の速いデルタ株の拡大VS政府事情で失速しそうなワクチン接種という取り組みが始まっているようだ。

中日夕刊のコラム「紙つぶて」は66年の長きにわたって続いたが今日で最終回になるのだという。突然の終了にはどんな意味が含まれているのだろうか。

寄稿者のひとり、キャスターの松原耕二がアンカー役に当てられたようで、その思いを書いている。その文章を抜き書きさせてもらおう。

曰く「〈紙つぶて〉というタイトルには名付け親の強い思いが込められているのだろう。国家権力の強大さはメディアの持つ力の比ではない。先ごろ亡くなった立花隆氏の追及など少数の例外はあるにせよ、記者たちがおかしいことはおかしいと紙つぶてを投げても権力側は大抵の場合びくともしない。コロナの感染拡大を懸念する国民への十分な説明もないままの五輪開催がそのいい例だろう」

「それでも記者たちが紙つぶてを投げるのを止めないのは何故か。それが自分たちの仕事であり、正しいことだと信じているからだ。サグラダ・ファミリアを造る職人たちが、自分の生きている間に完成を見ることは叶わぬと分っているのに、着工から139年が経過した今も、一つ一つ煉瓦を摘み続けてきているようにだ」

「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する。〈紙つぶて〉が終わろうと、込められた思いは引き継がれていくだろう」

 


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