5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

初詣と神籤

2010-01-01 22:57:51 |  文化・芸術
五十番【吉】「有達宜更変、重山利政逢、前途相偶合、財禄保享通」

『有達とは万事する程のことなり。更変すべしとは今までのことを改むべしとなり。重山は山をかさねる。字に書きては出の字なり、されば井で財宝を求むるがよしとなり、又苦労ある形とも見るべし。出で財宝を求むれば、行く先にておのずから仕合わせにあうとなり、前途とは行く先のことなり。財禄は金銀、知行のこと、享通とは滞りない態にて、思いのままに仕合わせすべしとなり。~』

2010年(平成22年)の正月が明けた。去年と同じような曇りの小寒い一日になったが、恒例の豊川稲荷に初詣に出かける。不景気だから「商売繁盛」祈願の人々で一杯かと思ったが、人出も去年と同じよう、いや却って少ないのかもしれず、商人たちが初詣にも出られないとなるとことは重大?かもしれない。

善男善女の尻についてそれでも約30分待ちで拝殿へ。昨日の熱田さん同様にポケットにある小銭を全てつかんで賽銭箱へ投げ、頭を下げた。拝殿出口には神籤受付が併設されて、参拝を終えた多くが今年の運を占っている。

豊川狐の霊験を疑うわけではないが、こちらは愛用のIPODに暮れのうちに仕込んだ「大江戸絵みくじ」という新Appで、新春の運勢にトライした。出たのが上に書いた五十番の【吉】の札。

「この神籤にあうひとは、こころの思惑をたて変え、新たにことをはじむるによし。これまで思い立ちしことは、兎角に宜しからず。急にたて変るは難儀なりしが、それを思い切りて、たて変えてよし。」という運勢なのだそうである。

どうやら、キーワードは「変える」。どこかの国の新政権みたいだが、病気は医者を変える、慶事ははじめの相談を変える、訴訟は思惑を変えると適うだし、売買は共に利があり、争いごとは勝ち、旅立ちは大いによしと良いことずくめである。

新しいことをやれといわれてもはて何をしてよいやらだが、ここは籤の神様のおだてに乗って、65歳の手習いを考えるのも精神衛生には良いのかもしれない。面白いのは道具選び。「重なるもの、蓋のあるもの」がいいらしいから、身の回りの道具を調べてみるのもたのしみである。

稲荷を出て西へ。名鉄の線路に沿って国府の駅まで、1時間半ほどで万歩をかせいだ。ここまではよかったのだが、帰りの急行電車は途中駅で突然ストップし動かない。前を行く電車が人身事故を起こしたという。事情は知るよしもないが、元日に命を断たねばならなかった人のことを思えば、初詣に出かけられて「吉」の神籤を曳ける自分はなんと幸せであろうかと、怒りの気持も湧かず1時間後の開通まで考えていた。





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2 コメント

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Unknown (ゆりえ)
2010-01-09 20:11:17
今日同じおみくじを引きました!
(紙のものです。近所のお寺で200円)
意味がわからなくて検索したらこちらに。
ポイントは自ら変える、改める、新たな方向に動くということなんですね。
大変助かりました。ありがとうございます。
良い一年になりますよう。
おみくじ (くらら)
2018-01-03 19:32:59
私もおみくじの意味を検索していたら、ここにたどり着きました。五十番【吉】「有達宜更変、重山利政逢、前途相偶合、財禄保享通」というのも、全国共通なのだと、初めて知りました。千葉県在住です。「西の愛知に東の千葉」の千葉です。
 よい1年になりますように。

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