5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

志賀のみやこ

2019-03-31 21:46:08 | 歴史
ニ十四節気の今は「春分」。世界は春の訪れを告げるが、七十二候がそれを見事に解説している。まず、初侯は「雀始巣」で、雀が巣を作り始める候。次候は「桜始開」で、桜が花開く候。そして末候は「雷乃発声」、雷が声を発する候。鳥も花も雷鳴も春が来たことを喜ぶかのごとくだ。ニュースにもSNSにも日本各地はもとより世界の桜情報が載るようになった。30日に始まった皇居乾通りの「桜の通りぬけ」には平成最後ということで . . . 本文を読む

サイとチンパンジー

2019-03-30 21:52:09 |  経済・政治・国際
英国のメイ首相は「ライノ」だという言い方を英国人たちはするらしい。「犀」とはどういうことだろうとWEBを探ると、LINO とは Leader in Name Only の略で、意味は「名目上のリーダー」、首相というのは名前だけだということになる。なんとも辛辣だ。犀の rhinoとはちがったのだが、硬い殻を纏っていても根は臆病で、絶滅の危機にあるというのだから、まさしくメイ首相だなあと思った。首相が . . . 本文を読む

改選すべきもの

2019-03-29 21:31:37 |  経済・政治・国際
名古屋の街路を街宣カーが駆け回る。統一地方選挙の今日は告示日。東海地方では愛三岐の県議会議員と名古屋市会議員の選挙で投票日は4月9日である。自宅のポストにも投票確認票が配られた。NHKの調べによると立候補者は、愛知県会が138人(定員102人)、岐阜県会が58人(同46人)、三重県会が65人(同51人)、そして名古屋市会が99人(68人)となった。競争倍率は選挙区定員によって違うが、単純平均で計算 . . . 本文を読む

島の宝

2019-03-28 21:34:30 | くらし
今日の新聞投稿にこんなものがあった。「通夜の席を和ませた小さな紳士」というリードだ。 「義母の通夜の席に近所の三歳の男の子が姿を見せてくれた。両親に連れられて正装をした小さな紳士だ。ところが青い長靴を履いている。きっと愛用の靴なのだろう。通夜特有のちょっと緊張した空気がこれで一気に和やかなものに変わってほっとした、、、」と投稿者は書いている。大人ばかりの中に入って緊張気味の男の子とその青い長靴の . . . 本文を読む

ハシュの季節

2019-03-27 21:40:13 | ことば
今日の英国ガーディアン紙のWEB版に「松阪ビーフは美味いぞ」という寄稿記事が載っているのを見つけた。旅行ジャーナリストとでもいうのだろうか、松阪から鳥羽周辺を旅したらしい記者が、マーブルの入った高級牛肉(すでにWagyuという表記で英語圏では通じるようだ)を食して感激するといった定型記事だ。彼は旅の途中で抹茶を出す茶房にも立ち寄ったらしい。Shinryaku Sabo とあったので、自分の頭は一瞬 . . . 本文を読む

DCの理髪師

2019-03-26 21:10:08 | くらし
途中駅となりの商業ビルの1K理髪店が閉店しているのに気が付いた。便利な場所なので退職後の10年近く使ってきたから「ありゃ困ったな」と思い、次はどこへいこうかと考えている。散髪だけに特化して安売りチェーンとしてスタートしたこの理髪店、聞くところによると創業者はやはりアメリカの理髪店を参考にしているようだ。一人の客に10分程度しかかからないのは、電子バリカンを使ったり、切られた髪をクリーナーで吸い取る . . . 本文を読む

沈丁花

2019-03-25 21:23:43 | ことば
路地を抜けると咲いている白い花、その特徴である香りはまだなさそうだ。栄光や不滅といった力の入った花言葉をもつ。「丁字草花甘さうに咲きにけり」 食いしん坊の子規もこう詠った丁子草とは沈丁花のことである。丁子は、英語でクローヴ、インドネシアで採れる香辛料の材料でもある。丁子屋という蕎麦屋が以前あったが、クローヴを練り込んだという意味ではなかろう。丁子の香りも沈香の香りもするというので沈丁花という呼び名 . . . 本文を読む

トンボロ

2019-03-24 21:41:25 | 自然
春分の日から今日までは満月と大潮のサイクルである。関連したイベントも多かったようだ。「西伊豆の海の道トンボロ歩き」というNHK静岡局のニュースもそのひとつだ。伊豆半島西部にある西伊豆町の堂ヶ島では、大潮による干潮で海の沖合200米に浮かぶ三四郎島が陸続きになる珍しい「トンボロ」という自然現象が有名だ。春の観光シーズンを前に、陸続きの島まで観光客や町民が歩いて渡る「海の道開き」が今日開かれたとのこと . . . 本文を読む

平成最後の

2019-03-23 21:33:30 |  文化・芸術
「平成最後の」という形容詞をマスコミは喜んで使う。今日の中日夕刊の一面トップは「平成最後の甲子園開幕」とあって、地元からの選抜校、三重の津田学園と愛知の東邦の整列入場する場面を写真で載せている。コラムの〈夕歩道〉はイチローの引退に触れて「同じ時代の空気を吸ったよろこび、平成最後に味わった」とセンチメンタルである。朝のNHKラジオは大相撲の勝者を予想した解説の舞の海がやはり「平成最後の場所に気持ちの . . . 本文を読む

HOF

2019-03-22 21:21:42 | スポーツ
「アメリカに来て外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が顕れた。この体験というのは、体験しないと自分の中からは生まれない」野球引退を宣言したイチローが昨夜の記者会見で語ったことばだとツイートにあった。MLB暮らしの方が日本のプロ野球よりも倍近く長くなった彼だが、この「外国人になる」というコトバの向こう側には、TVの画面を通じて見る彼の見事なプレーとはまるで違 . . . 本文を読む

ちうくらい

2019-03-21 21:31:48 |  経済・政治・国際
「めでたさもちうくらいなりおらが春」よく知られた一茶の句だが、これを「しあわせもちうくらいなりおらが春」と詠みかえたらどうだろうと思ったのは、今日のNHKが「幸福度、日本は58位に後退」というニュースを発信していたからである。一茶の句には「俗世の塵にまみれて生きる自分には、正月の祝い事もどこか厄払いの呪いみたいに思えてしまい、陋屋には、門松もたてず、大掃除もせず、曲がったまま、今年も阿弥陀さん任せ . . . 本文を読む