愛媛の大洲を流れる肱川の流域は水はけの良い砂地。米の生育には不向きだが、美味い里芋が取れることで知られている。折から秋の里芋収穫期。河川敷で芋煮を楽しむ「いもたき」の時期でもある。
その家庭用のパックを家人の知り合いが贈ってくれた。夕食は急遽 「いもたき」にメニュー変更だ。
大振りの里芋に、鶏肉、こんにゃく、椎茸、揚げを加えて薄口の出汁でゆっくりと煮込むだけ。 とろりとした歯ごたえの 里芋の熱 . . . 本文を読む
暑さが引いて過ごしやすくなってくると減退していた食欲の方も徐々に回復して、白飯をとても美味く感じる。ついつい食べ過ぎてここ二三日は胃がもたれる。いつまでも若いつもりでいても身体からの信号が「お前はもうジジイなんだ」と伝えている。
我が家の米ブランドは北海道美唄の「ゆめぴりか」。もっちり感の強い腹応えのある米質で家中が気に入っている。比較的安価なのも有り難いのだ。
スーパー小口販売用の2キロ袋入 . . . 本文を読む
「落ち鮎釣りのメッカ、板取川沿いの洞戸ヤナで今年も自然の恵みにあずかりました」
お仲間MTさんがこうツイートした。添付された写真には大振りのが二匹。一匹は塩焼き、もう一匹は唐揚げだ。ビールと大吟醸壜も写っているから酒盛りを愉しんだ様子がわかる。鮎ももうお終いだなと思いながら、ちょっと羨ましかった。
「落ち鮎のゆくへたづぬる猟師かな」
という為有の句を引用しているのが「ことばの歳時記」の金田一 . . . 本文を読む
小池百合子の新党「希望の党」が結党した。「しがらみのない政治、大胆な改革のため」「日本をリセットする」のだそうである。
PCをリセットすれば、活きているアクティブメモリーが瞬時にして消えてなくなるのだから「日本をリセットしたい」のは安倍首相ではないかと思う。そう勝手にリセットされても困るのは国民のはずだ。
グリーン色の小池と云えば蓮池を想い出す。蓮の花言葉は 「雄弁」だし、「蓮っ葉」なんて言い . . . 本文を読む
雑記帳を一冊買った。ずいぶん久しぶりだ。忘備のメモから手紙から簡易計算までパソコンやタブレットに頼ることにすっかり馴らされてしまい、手書きをすることがほとんどなくなってしまった。
デジタルはベンリなのだが一覧性に欠ける。時間経過とともに大事なデータが埋没し、それを捜し出すのにヒトクロウする。時に雑記帳一頁に書かれた個人的な情報の方がパソコンをするにしても便利なのだ。
そんな気持ちで買った雑記帳 . . . 本文を読む
我が家の後期高齢者に市役所から郵便が二通届いた。
一通は「インフルエンザ予防接種」の案内で予診票が入っている。アメリカではすでにインフルエンザ流行の兆しありと早々と警告ニュースが流されていた。日本もさして変わりはなかろうから、注意して早めの接種をしてもらうのがよかろう。
もう一通は、市のマスコットキャラクターの描かれたパスケースに案内文が同封されて「高齢者にはコミュニティバスが無料になる」とあ . . . 本文を読む
秋葉の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神が「秋葉権現。その誓願の一に「我を信ずれば失火と延焼と一切の大難を逃がす」とあるように火防の霊験で広く知られ、全国の秋葉神社のまつりは「秋葉の火祭り」として有名だ。
我が町の秋葉社は第九代徳川家重の宝暦四年(1745年)に遠州の秋葉神社より勧請され、火之夜芸速男神が祭神として祀られている。
「あきやさん」と町の人たちが呼ぶこの秋祭りは毎年9月中旬の日 . . . 本文を読む
「駅弁を食ひたくなりぬ秋の暮」
高浜年尾のこの句は大岡信の「新折々のうた2」に収録されている。
食欲の秋、駅弁の旨い時節である。 秋分の日の連休に鉄道を使って旅する人々も大勢いようが、信越線の横川駅といえばあの「峠の釜飯」を食べたいとすぐに連想出来てしまうだろう。我々地方在住のものにはスーパーの駅弁まつりで確保できる。
益子焼の器も釜飯の味も昔と変わらない。醤油味の飯の上には、鶏肉、牛蒡、椎 . . . 本文を読む