原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

新品の冷蔵庫が壊れちゃった… (続報)

2017年06月26日 | その他オピニオン
 家電の中でも人間の生命維持にとって一番重要な役割を果たすのは、まさに「冷蔵庫」なのではないかと、新品の冷蔵庫が故障続きの今実感させられる。

 エアコンの存在もこれ程地球の温暖化が進んだ暁には、特に夏場は人間の命を救う生命線の役割を果たしていると言えよう。 
 ただし我が家のように冬場は主に床暖房に依存している場合、特にリビングルームに於いてはエアコン使用は夏場のみだ。 それと比較しても、「冷蔵庫」の重要性を思い知らされる日々である。


 本エッセイ集に於いて2本前に公開した「新品の冷蔵庫が壊れちゃった…」の一部を再度以下に掲載させて頂こう。
 人間とは、予期せぬところで不運に見舞われるものだ。
 2017.2.5 に買替えをしたばかりの新品冷蔵庫に最初に異変が生じたのは2917.5.27 の事だった。
 2月の買い替えの際、大手家電店の売り場で聞いたのだが、現在の冷蔵庫は10年前の機種に比し格段に技術力が勝っているとのこと。 省エネ力(電気代が1/3程度)や何よりも機内のコンピュータ制御力が目を見張る程に進化しているとの説明だった。  その先端技術に支えられた冷蔵庫の働きを期待していたところ…
 凍結しているはずの氷と冷凍室のアイスクリームが溶けているではないか! これは異常事態と判断した私が、冷凍室を更に観察すると室内で水が垂れている。 そう言えば、昨日から冷蔵庫特有の機械音が全くしなくなっているような気がしていた私は、直ぐに「故障」と判断し販売元の家電量販店に電話を入れた。
 2月に購入した冷蔵庫が、何故たった3ヶ月で故障する?!?
 修理担当者氏が我が家に訪れたのは2日後の午後だった。  その間に亭主と二人で無い知恵を絞り、自力救済するべく冷蔵庫の設定をいじった。 それが功を奏したのか、「急速冷凍」「冷蔵室・冷凍室強運転」に切り替えると、冷蔵庫は修理員が来る前に復帰した。
 さて修理員が2017.5.29 に遅ればせながらやって来た。   そして言うには、「冷蔵庫は正常に機能しています。 ただコンピュータ制御に何らかのトラブルがあった事が考えられますので、コンピュータを交換して持ち帰り分析します。」  後のその回答とは「コンピュータ制御には何らの問題がありません。 ただ一点、お客様が〇月〇日(故障した5日程前)に冷蔵室に大きなものを入れませんでしたか?」 
 私が返して曰く、「へえ、そういう詳細まで機内統制コンピュータが記憶しているのですね。 確かに私が〇月〇日に狭い野菜室に入り切らないレタスとキャベツを冷蔵室に入れた事は事実です。 ただ、そういう事は過去の冷蔵庫でもいつも実施したことですし、それが原因で新しい冷蔵庫が故障したとは考えられないですよねえ。」 それに応えて修理員氏も「とにかく原因が不明ですので、また故障が発生した際には直ぐにご連絡下さい。」
 それからわずか3週間後の 2017.6.20 に我が家の新冷蔵庫は、まったく同様の故障を再度勃発させるはめと相成った。   恐らくそうなる事だろうとの事態を十分に予測していた私は、前回の修理後より冷蔵庫に“付きっきり”状態だった。 特に「冷凍庫室内」の食品を凍結融解再冷凍を繰り返す事による劣化を避けたい故に、私は常に冷蔵庫のコンピュータ制御のデータを見守りつつ冷蔵庫が発する音に注意を払っていた。  それが功を奏して、今回の故障発見は早かった。 
 さて2017.6.23 がその修理日だったのだが、前回来たメーカーの修理担当者同一人物が修理にお越し下さった。  故障が2度目ともなるとさすがに“平謝り状態”の中、やはり前回同様に「コンピュータ制御部品」を回収して分析すると言う。
 それは良しとして、私は思い切って切り出した。 「要するに、これは新品にして“欠陥商品”だったとの事ですよね。 もしも、もう一度同様の故障が発生した場合、冷蔵庫交換が叶いますか?」  それに応えて、修理担当者曰く「そういう事になります。 同様の故障が今後も発生するとしたら、それは冷蔵庫中心部のコンデンサーの異常としか考えられませんので、新品交換と致します。」
 いやはや、「欠陥商品」を販売していた事実を本日大手メーカー直属の修理担当が認めてくれた事実を持って、今回の我が家の新冷蔵庫の故障騒ぎが一件落着し、少しだけ私の気が晴れた思いもする。
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用したもの。)


 今回のエッセイの本題はここからだ。
 
 あくる日の2017.6.24 午前中、修理担当者より電話が掛かって来た。

 そして電話口で言うには、「コンピュータ制御部品の分析結果、グラフに不安定要因が出ています。 並行して貴宅の冷蔵庫のドアの開閉が多いという結果も出ています。」 

 私応えて、「ドアの開閉が多いとおっしゃいますが、自覚症状はまったくございません。 我が家は大人3人暮らしで小さい子供もいなければ、私自身が元々節電観念が強い人間でして、冷蔵庫ドアの開閉には十分に配慮しています。 今まで使用した冷蔵庫使用状況と同様の生活をして今回貴社の新品冷蔵庫が故障したとの事実ですので、ここに来て我が家の冷蔵庫使用実態を責められる事態が納得いきません!!」
 との我が発言を遮るかのように修理担当者が更に言うには、「これからの季節、更に暑くなりますので冷蔵庫ドアの開閉に関してご注意され…」

 ここで怒り心頭の私が、「冷蔵庫を新品交換するとの昨日の話は如何進んでいるのですか!?!」
 担当者曰く、「はい、交換致します。」  我が内心だが、(ならば、さっさとその話をするべきだろうに!)
 更に私が尋ねて曰く、「交換して下さるとの事は承知しましたが、同機種が他にも欠陥を多発しているとの事実はありませんか? せっかく交換してもまたもや故障続きとの事態だけは是が非でも避けたいのですが。」
 これまた担当者が我が発言を遮って曰く、「そのような事はまったくございません!!」

 要するに、メーカー側が「冷蔵庫交換」を実行するとの事実は、イコール 販売した冷蔵庫が「欠陥商品」だった事を認めている、との揺るぎない事実である事には間違いない。
 顧客側の私としては、それのみ伝えて欲しかったのに、何故交換最終段階に至って、“我が家の冷蔵庫の使用法に誤りがある” と主張して片付けたいのか!??

 本日に至って、メーカー側の意図が少し分かる気がする。
 つまるところ、冷蔵庫交換した後に一顧客庶民の私が「〇社の冷蔵庫が“欠陥商品”で、買ったばかりなのに故障続きで大変な思いをしたのよ~~」などとの悪風評を世間にばら撒く事態を回避したいのであろう。 そのために例え欠陥商品だとしても、顧客側にも使用上のミスがあったと強調せざるを得なかったものと理解した。
 ただねえ、メーカーさん、顧客も千差万別ということを弁えて欲しいものだよ。


 その交換冷蔵庫が、明後日我が家に到着する段取りと相成った。
 いやはや実際問題、金輪際冷蔵庫の故障だけは勘弁して欲しいものだ。
 欠陥品ではなく、天寿を全うしてくれる優秀な冷蔵庫が到着する事を心待ちにしているよ!