原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

NHK連ドラ 「ひよっこ」 の視聴率が低迷を続けるワケ

2017年05月27日 | その他オピニオン
 とにかく、とことんダサくダレるドラマだ。

 これぞ、NHK連ドラ「ひよっこ」を4月から2ヶ月足らずの期間視聴した時点での原左都子の“一言まとめ”感想である。


 今回の連ドラ「ひよっこ」はNHKとしては大勝負を賭け、ヒロインに今を煌く若手超売れっ子大人気女優 有村架純氏 を抜擢し、視聴率大勝利!を目指し作成しているとの前評判だった。


 以下に、5月中旬頃発表されたと思しき当該ドラマに関するネット情報を紹介しよう。
 女優の有村架純さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」が、17日の放送で平均視聴率20.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)を記録。 13日の放送でマークした20.9%と同じ自己最高タイ記録だった。
 「ひよっこ」は96作目の朝ドラで、「ちゅらさん」などの脚本家・岡田惠和さんのオリジナル。 大家族の農家に生まれ、のんびりした少女に育った谷田部みね子(有村さん)が、出稼ぎで東京に行っていた父が行方不明になったことをきっかけに、集団就職で上京する……というストーリー。 高度経済成長期に集団就職で上京した“金の卵”が、殻を破って成長していく姿を描く。
 17日の第39回は、テレビ局のオーディションに向けて練習に励む時子(佐久間由衣さん)のため、みね子(有村さん)たちは寮で模擬オーディションを行う。 そして本番当日、「緊張する」という時子にみね子は付き添うことに。 2人は寮のみんなから盛大に送り出されるが……という展開だった。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)

 上記のネット情報に記されている通り、「ひよっこ」はここに来てやっとこさ2日間のみ視聴率が20%越えした!とメディアが騒がねばならない程に、ずっと視聴率が低迷を続けている有様だ。

 ちょうど上記ネット情報内に、主役のみね子の友人 時子が女優オーディションを受けた場面に関する記述がある事に便乗して、一旦我が私論を述べよう。
 あの場面では時子をオーディションに合格させるべきだった、と我がシナリオには書いてあるぞ。 何故ならば、時子の口から咄嗟に出た茨城弁にての演技に大いにインパクトがあったし、複数のおっさんども審査員達の前で見事に堂々とオーディション内の役柄を演じ切れた故だ。 特に茨城弁との“特異性”により十分勝負出来たと評価するからだ。
 まあおそらくドラマの時代当時は未だ女優と言えば“標準語”を使うべきとの時代背景だったのだろうし、あるいは、あの時点で時子を女優として採用してしまったのでは、その後のドラマ展開が意味を成さない故だろう。
 で、まあ要するに、今までのドラマ内でこの時子のオーディション場面が一番人気を博したとは、確かにドラマの本筋が如何に貧弱化を彷徨っているかを物語っている、との結論に至ろう。


 再び、原左都子の私論に戻ろう。

 何故、連ドラ「ひよっこ」の視聴率が低迷を続けているのだろう??

 その第一要因とは、ドラマヒロインの有村架純氏の外見があまりにもダサい故ではなかろうか?
 前情報によれば、有村氏はこのドラマ出演のために体重を5㎏増やしたらしい。 それは奥茨城の農家で農業に励む姿が板について映るよう、本人の意思で敢えて体重を増やす決断をしたと聞く。 その必要はなかったのではあるまいか? ドラマのヒロインとは、如何なる場面であれ何を演じているのであれ美しくあって欲しいと私は思うのだが。
 その意味では母親役の木村佳乃氏など、あのスリム体型で演技にてきちんと農作業に励んでいた印象がありマイナスイメージは無い。
 何故、有村架純氏は顔が“しもぶくれ状態”になるまで体重を増やしてしまったのだろう。 その“しもぶくれ顔”を隠さんと、食事時までも髪を下げている姿こそが視聴者視線としては実に鬱陶しく、食事中シーンだけでも「髪の毛をまとめろさせろ!」、と老婆心を発揮したくもなるというものだ!

 第二の要因として挙げられるのは、このドラマがまるで“少女学園物語”と化してしまっている事態ではなかろうか。
 昭和40年代のトランジスタラジオ工場を描いている真っ最中だが、その女子寮の一室を描く風景がしつこ過ぎやしないだろうか?
 ここ1ヶ月程、女子寮一室に暮らす女子6名(プラス女子長の愛子さん)の姿しか描かれていない。 いやまあ、女子それぞれの個性を描こうとシナリオ面で苦心している様子は少し伝わるのだが、皆がいつ何時でも仲良しとの結論に無理があり過ぎるし、女子長愛子さんがこれまた優し過ぎるのも嘘っぽい。 
 私など既に4月中からダレていると、今度はお盆休みに海へ海水浴に行くと言い始める。 貧乏工員女子6名に水着まで買わせるシナリオに加え、買って来た6枚の水着を敢えてドラマ場面で大っぴらに見せたのには仰天させられた。 あれなど、もしかしたらアパレル企業とNHKの間に癒着でもあったのだろうか!?? と勘ぐっている。
 
 加えて、工場内で披露される「合唱」場面もどうにかならないものか。
 単に放映時間潰しでしかなく、ドラマ監督氏の“手抜き”ではなかろうか!?? とすら、歌愛好者の私でも疑っているぞ。

 更には、主人公みね子の口から発せられる「おとうさん」との言葉もいい加減にして欲しい感覚だ。
 これに関しては、当時の昭和時代に田舎から上京して蒸発する「出稼ぎ労働者」の実態を綴りたいとのドラマ制作者の意向であることは理解している。
 それにしても、ドラマを4月から見ている身としては、みね子が発するべきは蒸発して行方知れずの「おとうさん」ではなく、いつも変わらぬ目線で郷里からみね子を見守っている「おかあさん」であるべきだろう。
 現在の我が身(就職して2年目の娘の事を一日も欠かさず影より見守り続けている母親の私だが)に照らして、みね子の口から出る言葉がいつまでも「おとうさん」とはどうしたんだ?? と、これぞ違和感を抱かされる場面だ。


 ただし、来週からはドラマが大展開する模様だ。
 どうやら、みね子が勤務していたラジオ制作会社が倒産の運命を辿りそうだ。

 工場女子寮に暮らしていた一室6名女子がバラバラになりそうな本日の予告だったが、各々のその後の人生がNHKの脚本により “丁寧に” 綴られ放映される事に期待したいものだ。