tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ガール 22

2016-10-25 08:31:19 | Girl
エリーが心配な彼女達は上へ上がっていってから 戻ってこない。
気になるが声にも出来ない彼らもいた。

「何を こそこそ話してるんだ…(笑)自分の好きな女の素性が知りたいか?」
「班長…」
「なんだ…強くてビビったか(笑)」
「ボムとジャンを見ろ。信じてれば気にならんだろ…
ジング…お前は特殊隊員だな。好きな女はだれだ?」

「ジョー」
「ジョーは明るい(笑)男前だか根は優しい…。酒の飲みは半端ない(笑) だが可愛い女性だ、今まで話をして分かってたろ。

ジョーが同じ特殊隊員だったら好きにならなかったか?
お前らはみんな、一目惚れして くっついてるんだろ…。
好きなら全部受け止めろ…
出来ないなら帰れ…。その前に話をしていけよ…」

「班長…」
「なんだ(怒) 心が小さい奴は飲むな… なんだ?(怒) 女の過去で彼女にするか選ぶのか…
彼女達は辛い長旅をしたんだ。やっと ここに住みかを見つけたんだ。
秘密がなんだ! こいつらはまったく…
おい(笑)ダリム、カノンに勝負だと伝えろ(笑)」

「分かった…」
「班長…カノンは怪我を」
「擦り傷だろ(笑)」
下りてきたカノンは キッチンに向かう。

ダリムは瓶を並べ始めた。
「出しすぎだ…」
「…(笑)飲めるよ」
と笑うダリムに仲間が驚く姿が可笑しくて、また笑いだした。

「食べてね(笑)」
笑みながら皆に言い、班長の奥さんに言った。
「驚かせて…すみません」
「いいの(笑)負かしてね…」
「了解(笑)」
とダリムが答えた。

ウォッカをグラスに注ぎ出すダリムに笑う班長。
「平等にだぞ(笑)」
「分かってるよぉ…」
交代で飲み出す二人に呆れ顔のリカとジャン、ボムがいた。

「ジャン…」
「俺たちの口からは言えない。お前らが 受け止める自信があるなら聞いてこい。
班長の言うとおりだ。苦しむ姿は見たくないんだ」

「お前ら何人かは…裏で助けられた奴がいるだろ… 覚えてないか?」
「黒ずくめの…白い髪をした」
ジングが呟いた。
「あれは政府関係の…」
言葉につまるアレン。
「全て表に出すな。付き合わなくても…」


「カノン(笑)焼酎だ」
「しない(怒) じゃ…(笑)日本酒にする?」
立ち上がり奥へ行くカノン。
「ジャン…日本酒は旨いのか?」
「らしいですよ(笑)甘いとか」

瓶ごと持ってきたカノンに聞く
「それは大丈夫か?」
ボムが捕まえ聞いてみた。笑むカノンが歩いていった。
ダリムは大きめのグラスを持ってきた。

「ボム…。あれ一本いける…ただね(笑) ……」
と走っていく事に驚いた。
「リカ?」
「待ってね(笑)」

『皆~カノンが日本酒、飲み始めるよぉ(笑) マリンとミンはツマミの準備を頼んだ(笑)、他の皆は片づけ手伝ってぇ(笑)』
階段の上に向かって叫ぶリカ…ドタバタと慌てるような足音がしていた。

『リカ(怒)』
『なんで今よ!』
叫ぶカノンに驚いたが、バタバタと降りてきた彼女達の半分はカノンの近くへいった。

『カノン…ウォッカにしといて』
「しない(怒)」
『テキーラだけ』
「しない! かな?」
誰かが叫ぶとテキーラの瓶を持って席に行く。

「早く止めて(怒)」
「交換しよ(笑)班長~テキーラ」
「うるさい!(怒)」
班長とカノンが叫ぶ。


『飲んだ?』
頷くダリに笑み返す…
『片しといて(笑)』
とリカは言ったが…皆は肩をおとすと互いに苦笑いをして我慢するように眺めていた。

「では…(笑)半分バレたしね『諦めよ~』強さの秘密(笑)バラそ!」

回りの席を片す彼女達は諦めたように、言われるままに片付けスペースを作った。

「以外と きついよ(笑)諦めたら?」
「いやぁ~旨いぞ(笑)」
「10でいい?(笑)」
「5!」
聞いた彼女達は口を揃えて言い出すが…腹を抱えて笑うのは、リカだけだった。

「リカ(怒)一番」
「えっ」
彼女を前につきだし、彼女達は見守る。

笑みながら振り向いたカノン。
「対戦する?(笑)」
「しない!」
リカは即座に言ってカノンに近づく。
先に蹴ろうとして、避けられ返された。痛みを堪えて立ち上がるリカに笑み、席に戻る。

ジャンが行こうとして止めたジョーを振り切って向かったが、素早いカノンに蹴り飛ばされた…。
「よけたら勝ってたのに…」
リカが呟いた。


普通に飲んでいるカノンに声をかける班長だ。
「ジングもいいか?」
「いーよー(笑)」
「あ?」
小さく叫ぶジングを睨む班長。
リカはジャンをおこし、離れた。

「よければ勝ち。助けた人は(笑)倒すしかないの…負けたら次もしないとね…」
「馬鹿だろ…」
「それで強くなれた…。だから今、生きてるわ(笑)」

「ジング行けぇ(笑)」
遠慮がちに行き…飛ばされた。
「ちっ(怒)」
班長が 睨んだ。

「ダリム~持ってきて(笑) ミ~ン(笑)辛いのくださーい。」
『敬語だ…』
『けっこう飲んでるしね…』
急いで 順番を決める彼女達に笑う。
『カノン、グラスは3にして(笑)』
『はーい』
「なんだ?」ボムが呟く。

何が起きてるかわからず驚く彼らに班長が笑む。

「次、ボムなぁ…」
ギクリと驚く彼…そっと班長を眺めたが……その隣で、カノンが手招きしている事に苦笑いをした。
「マジか…」

結局……始めは優勢だったボムだが… 反撃にあう彼だった…。

そして、彼女達は一人一人…カノンと やりあうが…次々と床に倒れていった。

班長の部下は次々と向かうが、蹴り飛ばされ…端で倒れこむ。
それでも特殊隊員は、いい所まで行くが酔いで続かずに倒されていた。

「お酒が入ると…強い(笑)半端なく。いつもは手加減するの」

ジャンは気づいていた……ボムも回りを見ている。
班長の思いと……カノンの気持ちを………
そのカノンは皆をみていた。

「強さの秘密(笑)です…。やられたら死ぬの…力は弱い彼女達だから簡単に。だから殺されないように…戦うんです。

貴方達の仕事には、命はかかっていないですか?
女が強いって…(笑)いけませんか? …多少こうして練習してきました。文句あります?」

悲しく笑むカノンに言葉も出ない彼らに…ため息をついた。

「班長チームは弱いですね。こっちが強いでしょ(笑)
あー班長は年上だから、我慢しますねー。あの(笑)諦めましたか?」
「まだ飲めるぞ(笑)」

「ないよ(笑)」
ダリムが直ぐに言う。
「テキーラで行きます(笑)」
「いいぞ(笑)」

「良かった…一周ですんだ(笑)」
皆で笑い出す。

「しますよ(笑)死なないように。 5杯で…」
「飲んだぞぉ(笑)」
一気に空にしたカノンに、可笑しくて叫ぶ班長だった。

「はい(笑)」
飲んで笑むカノン。
ツマミを食べて立ち上がる…息を整え手招きをするカノンから微かな笑みは消えた。

ジョーが立ち上がるとカノンがより真剣な顔をした。
ジョーの腕をひきジングが前にでる。

互いに構え 手合わせをする。
…おしい所で、ジングが思い切り飛ばされたのだった。

特殊隊員のメンバーは全員、床に沈んだ。
「あれで守ってくれます?」
班長に聞くカノン。

グラスをあけて彼女は睨む。
今度は刑事達がカノンに向かうも…結果は散々だった。

「班長…降参しませんか(笑)」
「なんだ…負けたいのか?」
「お腹が一杯です(笑) でも余裕ですけどねぇ(笑) 」

「じゃ行こう(笑)今度はゆっくりとな…」
「厳しすぎますか?(笑)」

「 ・・・・気持ちは分かるわよ…。今ので汲み取ったはず(笑) 貴女が悲しむ事はないわ」
彼らを眺め…彼女を見返した。

「一人一人が自分で選んだはず(笑) 貴女はいい子ね… 見守るって事も大事なのよ…」
班長の奥さんが、カノンを優しく抱きしめ背中を撫でながら 耳もとで優しく言ってくれた。

カノンの泣く姿に驚く班長がいた。
「ほら飲め(笑)」
「いりません(怒) こっちでいいので、後味が悪すぎます…」
「分かるのか(笑)」
「大嫌いだから(笑) それは不味いです…お酒じゃありません」


楽しく飲んでいる姿を見ながら、それぞれに考える。

「ボム…強すぎだったな…」
「初めて知った(笑)」
「何で笑える…」
「今の…驚かないな…」
「驚いた…面白いよな(笑) 日本酒で敬語だ(笑)、テキーラは笑う、焼酎で眠る(笑)」

「ウォッカは?」
「底がない(笑) 酔えば、どれも強くなるしな。」
声に出して笑うボムに仲間は驚いた。

「話してみたか? たった数日で何が分かる? 自分で選んだ女を知りたくはないのか? どんなヤツだ(笑)?

俺は、お前らより知ってるぞ(笑) 寂しがりで、明るくて優しい、気が利いて、皆を大事にする、強い分…裏は弱いから泣く。彼女達全員も だろうが…。

サンウ…スンジェは何を知った? サンウよりは日数が多いよな… 一目惚れって言ってたな(笑)
覚めたか?…あぁ~あいつ…
リカ、カップに焼酎くれ…」
ふとカノンを見たボム……持ってきたカップにウォッカを少しまぜた。


班長とハイタッチしているカノンと班長に 渡し飲ませた。
「うまー……い?」
「旨いが?」
「これは焼酎です(怒)」
とカノンはボムを睨む。

「勝てるな(笑)」
「まいっか(笑)」
とジャンケンしたカノンが負けて飲む。

次は班長が負けてた。
「ありゃ(笑)…。飲んだぞぉ」
「すみません。参りました…飲みたくありません。
もぅ焼酎は不味いですよ…勘弁して下さい」
「寝てろ(笑)」とボムが言った

「はい…リカ~(笑)お水くださーい」
渡され飲みほすと…
「ありがとねぇ(笑)」と礼をいってリカに倒れ眠ってしまった。

一気にきたので驚き、カノンを抱きながら床に寝ころんだ。
「カノン~」
「はい…」
返事はするものの、動かないカノン…ボムがリカを助け、床に転がし上着をかけた。

「ありがとね(笑)」
リカはキッチンへ行き片づけ始めたのだった。

「とりあえず話せ(笑) それからだな…」

ジャンは班長と話をしていたが、奥さんは帰る準備を始めた。

「カノンさん(笑)ありがとね。
楽しく飲めて嬉しかった。次は一緒に食べましょ(笑)」

そう言って髪を撫でて二人で帰っていった。


ボムがカノンを部屋に連れていった。
それぞれに彼女達は片づけを始めたのだった。

彼らは三階へ上がって行くと
「名前がある。間違うな(笑)」
ジャンに言われ、彼らは部屋へ向かった。

『いいわ(笑)あとは出来るから…内容は任せる…。カノンとダリム達までの事は…秘密にして』

悲しく笑むリカに頷く彼女達が部屋へ入っていった。


片づけを終えたリカは、カウンターに座りこむ。
「ジャン、ボム…ありがとう。大丈夫よ(笑) もういいから…」

リカは店の照明を落とした。

店の入口には大量の空き瓶が勢揃いして笑い出す。
「飲んだわね(笑)」
呟きながらリカに笑む。
「日本酒は…」

「あれね(笑)なんでかな…早く鍛える為? 始めは酔うふりかと皆も思ってたけど(笑) 違ったの。
だけど悔しい時は、皆で やけ酒して(笑)カノンも飲んでた…。
他のは知らなかった。焼酎の悪酔いと二日酔い位しか…気づかなかった…」

「上手い手だな…」
「やってみたら?(笑)」
「辛い… 半端なかった(笑)」
「手加減は少しはしてたわよ(笑)大怪我はしない程度に…」
「それは分かった(笑)」
頷くボムも笑った。

「明日は大変…。頭痛と全身の痛みに苦しむわ(笑)
皆は大丈夫かしら…。明日は休もうかな。んっ?ダリム…」
「ザワザワして寝れない(怒)」
「どんな?」

「泣いて笑って…。嬉しいのか悲しんでるのか…。リカ~あれかして(笑)」
「それで寝れるの?」
「頑張る」
「じゃ行こう(笑)」
二階で、ヘッドホンを取りだしダリムに渡した。

一緒に部屋へ行くと布団をかけてやった。
「リカ…カノンは悲しかった?
ずっと泣いてたよね…」
「そうだね…」
「皆の為に泣いてばっかりだ」

突然、飛び起きて廊下に走り出して各ドアを叩き回り…、そしてダリムが叫んだ。

「カノンばっかり泣かせないでよ(怒)」
ダリムは部屋に戻り、ベッドに潜りこんだ。
驚くリカはダリムを眺めた。

悲しく笑むアレクがリカを抱きしめた。
「本当だね…。カノンの変化に気づくのが一番早い…。泣いてばっかり…」
「夜に叫んでごめんなさい…。おやすみ」
ヘッドホンをして目を閉じたダリムだった。

「スイッチは入れた…」
「ありがとう(笑) 皆早く寝よ…じゃおやすみ…」
アレクが部屋へ戻って行く。

ボムも部屋へ入った。

「皆…大丈夫かな」
「考えても仕方ないが、人生をかけた勝負をしてる気分だな…(笑)
代わりにカノンがしたか…」
リカは皆の部屋を見つめていた…抱きしめたジャンはリカに笑み呟く。

「明日を待とう(笑)」
そう言うと手をひいて部屋へ戻っていった。

ガール 21

2016-10-25 08:30:43 | Girl
『やられた…』
「韓国語…」
「騙された…次はない!」
ベッドに寝かされ、大の字に寝るカノン。

「なんで焼酎だけは うけつけないかな…。やっぱり一本?」
「今回もだな(笑)」
「明日は頭痛か…やだな」
「水…」
「いらない…アレに入るかな」

「危ないから駄目だ…」
「つかりたい…」
「不安なのか?」
「なんだろね…。自分でも分からない… 怖いから?違うか…」
話をしながら服を脱いでいく。

「風呂は駄目だ…」
「ん(笑) ボムの駄目な お酒はあるの? 前はドジンと 何でも飲んでたね…」
「カノン…」
「んっ?」
「聞いてないだろ」
「なにが?」
「危ないんだ(笑)」

「分かってるけど?(笑)」
「じゃ戻ってこい」
「えっ…」
腕を引かれてベッドに入る。
「無意識に…」
優しく口づけをした彼にカノンが笑む。
腕を回して彼に身を任せていた彼女がいた…。




予想通り朝から頭痛だ…
寝ぼけたままでバスルームに向かう。体を沈めて体を温める。

「それ以上は駄目だ…(笑)」
「なんでいるの(笑)?」
「俺が先だった(笑)」
「ごめん… なれたかな(笑)前より酷くない」
目を閉じたまま縁に頭をのせ考え事のように…何かを眺めていた。

「寝るなよ(笑)」
「ん…たぶん」
抱き抱え湯船に寄りかかるボムが笑う。
「よく寝れるな… カノン?」
本当に眠るカノンに驚く彼が起こした。
「寝てた?」
シャワーで泡を落とし、早々にボムは彼女をベッドに連れていくのだった。

カノンは彼に腕を回す。
「行かなきゃね…」
「だな…」
「皆…二日酔いかな(笑)」
「ありえるな(笑)」
カノンにキスをして彼は準備を始めた。

背伸びをしたカノンも、諦めて着替え始めたのだった。


店についたカノンに皆が驚くが…似た場所に皆もいたが、自分を見ていたのだ。

『なに? なんで? 店…あけるよね?…ん?』
カノンが聞くが、苦笑いの皆がいた。
『なに?』
大声で叫んでみた……頭をかかえるみんなに笑う…楽しい彼女だ。

『二日酔い?』
『そう(笑)静かにしないと、皆は痛いってぇ…』
ダリムに笑むカノンと話をした。
『平気なの?』
『水を飲んだし(笑) アレ…ジョーまで?珍しいじゃない』
『カクテルがきいた。絶対アレのせいだ…』
『最後の? アレ何杯飲んだ?
けっこう強い日本酒だから…』

『マジか…』
『まぜてたからね(笑)あのままだったら 大丈夫だったはず(笑)』
『カノンじゃない…飲ませたの』
『ん?』
考えれば、そうかなと首をかしげるカノンに皆が苦笑いをした。

『店は?』
『あけるよぉ(笑)』
リカに苦笑いする皆がいた。

『じゃ準備しとくから、あと…5~6時間あるし寝といて(笑) 余裕で準備するねー。で(笑)荷物を部屋に…』あぁ~!と引き留める彼女達に 気づいた…ニヤけるカノン。

ジャンが下りてきて階段で立ち止まる。おそるおそる上がっていったジャンの後を笑みながらダッシュしたカノンが かけ上がり勢いよくドアをあけた。

カノンの部屋には数人が雑魚寝していた。
声を出して笑うカノン…そばにいたジャンも苦笑いした。

「全部で何人?(笑)」
「数えてない…すまん。部屋をかりた」
「女の家にね…(笑) 仕事は?」
半分は起き出し慌てている。
「バスルーム教えてあげて(笑)」
ジャンに言い 笑いながら階段を下りていった。

「エリーは?」
「泊まり…」
「大丈夫みたい?」
頷いた彼女に笑み返した。
「ほら時間まで寝な(笑)」
「カノン…」
「(笑)なに?」
「隠してた…」
振り向き驚くカノンは聞いた。

「なにを?」
「…男を泊めた事」
「(笑)禁止だった? どうせ寝かすなら、それぞれの部屋にしてよ(笑)フリーの奴ならリビングとか(笑)」

吹き出すリカに皆が笑う。
『ここは皆の家でしょ(笑) 皆で決めた事があった? 連れ込んで駄目ならリカと私はとっくにアウトじゃん…。
ただ(笑)黙って使わないで。驚くから。それは連絡してよねぇ(笑)。
リカ…今日の食材届いてた?』
キッチンで動くカノンに笑むのだった。

『あれで嬉しいのよ。楽しんでる皆がいたから(笑) 早く休んで。開店時間までには来てよね』
リカは笑みながらカノンの手伝いに向かった。


久しぶりの開店に客は並ぶ。
スジンの新作を貰った服を店用に着用した。客は服に話題をふる。

『ダリム~少しだけカウンターに入ってくれない?』
『いーよー』
上に叫ぶカノンにダリムが答えた。
手際よく回すカノンとダリムそしてリカを眺める男達がいた。

三階のリビングでダリムと見ていたようで、モニターを消して来なかったダリムだったのだ。

一人ずつ準備をして下りていく。驚く仲間に笑うジャンがいた。

『ミン~起きた?上に運んで!』
皿をトレイに乗せて渡すカノン。
『文句なしね』
頷くミンに笑う。

忙しなく動くカノンに驚いた。
モニターを眺め食べていると、ボムがきたようだ。
リカと話をして、カノンに捕まり手伝わされた。

またかと思った時…トレイを渡され上を指差す。笑むダリムと階段を上がったようだ。


出迎える仲間に苦笑いした…
「合宿みたいだな…」
言ったボムに笑うジャン。
「見事に刑事ばっかりだ…」
ジャンが言って笑うが… ボムがジャンをみた。
悲しく笑みモニターを見つめたのだった。

「しかし…すごいな(笑)」
「多国語に対応してる」
「観光関係をしてたらしいぞ(笑)」言ったジュンスにホッとした二人だ。

「ソナって名前だったか?」
「そうだ(笑)」
「習うかな(笑)」
「その頭で?」
じゃれあう仲間に笑む。
ダリムが言いかけボムが止め首をふる。笑むダリムは食べ始めた。


エリーがやってきた。
「自費で飲むなら、空いてきたし下でって…(笑) どーする?」
返事を待つエリーだが、答えを待たずに階段を下りていった。

どかどかと下りてきた男達に客は驚くが、視線を真に受け恥ずかしそうに端の席に座る…
笑う彼女達がいた。

料理を運ぶカノンに酔った客が近づくと、足で止められ固まる客は店から出された。
連れは支払いをして、そそくさと出ていった。

「足かよ(笑)」
「長い(笑)」
といいながらキッチンへ入っていった彼女だったが、驚く仲間に笑み返した。

「ジャン達もいたんだ(笑)」
「仲間か?」
「久しぶりに飲みに来た。カノン~ローズ4つお願い(笑)」
『了解(笑)』

『ねぇ…へんな男が文句言いながら帰っていったよ(笑)』
『カノン目当てのチカン(笑)』
リカに笑うカレン…

『格好がねぇ(笑)』
『動き安い(笑) ミン、火を止めて出して…。ダリは代わって(笑)
ジョー出してアイツ…あぁ~いい(笑)危ない。私が出す』
頼もうと眺めた彼女…鍋を持ったジョーが来たが、断った。

ジョーはボムの席におくと走り出した。外で暴れていたからだ。
二人で三人と対峙する。

「その辺にしとけ(笑)」
男達の後ろに班長がいた。
「女相手にナイフか…。いいぞ(笑)捕まえてやるが…」
手帳を見せると、驚き帰っていった。
抱きつき「ありがとう(笑)」と言ったカノンの腹を叩く。
「女は出すな(笑) あとで付き合え、明日は休みだ」
「奥さんも呼んだら?夕食一緒に食べればいいじゃない(笑)」
「いるぞ(笑)」
はるか後ろに奥さんを見た。

「いらっしゃい(笑)たくさん食べて下さいね」
礼をして席に案内したカノンだった。

立ち上がり班長を迎えた姿に、吹き出すリカに苦笑いしたジャン達だった。
「(笑)遅刻の理由は聞かん…」
頭をさげて、席についた…


さっきから絡み騒ぎだした客は、突然暴れだし、ナイフを振り回した……酔った勢いで暴れた…。

狙われたリカが蹴り飛ばしたが、反動で男が放り投げたモノが エリーに向かった…そのナイフを素手でカノンが止めた。

固まるエリー…
カノンに襲いかかる客をジョーが回し蹴った…。
倒れた客を直ぐにジョーが押さえたが…
「エリー…、エリー?」
大丈夫だと目を合わせ、彼女を呼ぶカノン。

「エリー…見て!大丈夫…」
目を合わせさせて ゆっくり話す
「もう大丈夫…歩ける?」
震えるエリーに笑み、ソニーが上に連れていった。

男が数人入ってきて、暴れた客を連れていく。
カノンの腕を掴み外へ連れ出すと、カノンを抱きしめた。

『すまない…見逃した奴だ』
『ゴーシュ?貴方がお兄さん?』
頷く彼に笑み、何か言いかけたが首をふったカノン。
『内緒でしょ? いいわ会えたから(笑)』
『彼はよくないだろうな…』
体を傾け後ろを見たカノンが笑う

『大丈夫(笑)彼には…』
『言っとけ(笑) じゃあな』
頭にキスをして抱きしめ、車に乗って帰って行くのを見送った。

黙ったまま、血が出ていた手を拭きタオルでくるんだ。
「兄に会えた(笑)」
そう言って彼にもたれたカノン。
「良かったな…」
彼は言って抱きしめたのだった。

「驚いた?…固まってたわよ?」
「当たり前だ…目の前から連れてかれたんだ(怒)」
笑むカノンに微笑み店へ入っていった。
幸い客は少なく、良かったと安堵したリカは、エリーの様子を見に行く。

ベッドの中で丸まり震えるエリー。
カノンは布団の上から抱きしめる。
「頑張ったね(笑)」
「会いたい」
「今、呼んだから来るよ…。大丈夫…」

「手は?」
「大丈夫だよ」
「ごめんね…私が間違えた…」
「リカのせいじゃない。避ければよかったの…。私が…」

「偶然が重なった。あの時も、だから誰のせいでもないわ。あの人も生きてるし…」
布団から顔を出してカノンをみたエリー。

「やっぱり…。聞いてなかったのね(笑) 大丈夫だった。あの人も貴女を心配してた。謝ってたわ。ごめんって…。
足がすくんで動けなかった、助けて貰ったのにって…。貴女に言ったのに…」
エリーはごめんと抱きしめた。

階段をかけ上がってくる音がした
「もの凄く心配した足音だね」
エリーを呼ぶ声に笑むリカがドアをあけた。
「君がソニー? ドジンだ(笑)」
手をだし握手するドジンに涙したソニーは頭を下げた。

ルーが部屋へ押しやった。
「ドジン…ありがとね(笑) あとは頼んだ…」
笑みながらエリーを見つめて言ったカノンは部屋を出た。

皆が閉まるドアを見つめ笑う。

そして今度は悲しくモニターを見つめて リビングに座りこんだ。
彼らは 真剣に話し込んでいたのだった。

下におりていく勇気が出ない彼女達…
不安な彼女達を悲しく見つめていたリカとカノンだった。