エリーが心配な彼女達は上へ上がっていってから 戻ってこない。
気になるが声にも出来ない彼らもいた。
「何を こそこそ話してるんだ…(笑)自分の好きな女の素性が知りたいか?」
「班長…」
「なんだ…強くてビビったか(笑)」
「ボムとジャンを見ろ。信じてれば気にならんだろ…
ジング…お前は特殊隊員だな。好きな女はだれだ?」
「ジョー」
「ジョーは明るい(笑)男前だか根は優しい…。酒の飲みは半端ない(笑) だが可愛い女性だ、今まで話をして分かってたろ。
ジョーが同じ特殊隊員だったら好きにならなかったか?
お前らはみんな、一目惚れして くっついてるんだろ…。
好きなら全部受け止めろ…
出来ないなら帰れ…。その前に話をしていけよ…」
「班長…」
「なんだ(怒) 心が小さい奴は飲むな… なんだ?(怒) 女の過去で彼女にするか選ぶのか…
彼女達は辛い長旅をしたんだ。やっと ここに住みかを見つけたんだ。
秘密がなんだ! こいつらはまったく…
おい(笑)ダリム、カノンに勝負だと伝えろ(笑)」
「分かった…」
「班長…カノンは怪我を」
「擦り傷だろ(笑)」
下りてきたカノンは キッチンに向かう。
ダリムは瓶を並べ始めた。
「出しすぎだ…」
「…(笑)飲めるよ」
と笑うダリムに仲間が驚く姿が可笑しくて、また笑いだした。
「食べてね(笑)」
笑みながら皆に言い、班長の奥さんに言った。
「驚かせて…すみません」
「いいの(笑)負かしてね…」
「了解(笑)」
とダリムが答えた。
ウォッカをグラスに注ぎ出すダリムに笑う班長。
「平等にだぞ(笑)」
「分かってるよぉ…」
交代で飲み出す二人に呆れ顔のリカとジャン、ボムがいた。
「ジャン…」
「俺たちの口からは言えない。お前らが 受け止める自信があるなら聞いてこい。
班長の言うとおりだ。苦しむ姿は見たくないんだ」
「お前ら何人かは…裏で助けられた奴がいるだろ… 覚えてないか?」
「黒ずくめの…白い髪をした」
ジングが呟いた。
「あれは政府関係の…」
言葉につまるアレン。
「全て表に出すな。付き合わなくても…」
「カノン(笑)焼酎だ」
「しない(怒) じゃ…(笑)日本酒にする?」
立ち上がり奥へ行くカノン。
「ジャン…日本酒は旨いのか?」
「らしいですよ(笑)甘いとか」
瓶ごと持ってきたカノンに聞く
「それは大丈夫か?」
ボムが捕まえ聞いてみた。笑むカノンが歩いていった。
ダリムは大きめのグラスを持ってきた。
「ボム…。あれ一本いける…ただね(笑) ……」
と走っていく事に驚いた。
「リカ?」
「待ってね(笑)」
『皆~カノンが日本酒、飲み始めるよぉ(笑) マリンとミンはツマミの準備を頼んだ(笑)、他の皆は片づけ手伝ってぇ(笑)』
階段の上に向かって叫ぶリカ…ドタバタと慌てるような足音がしていた。
『リカ(怒)』
『なんで今よ!』
叫ぶカノンに驚いたが、バタバタと降りてきた彼女達の半分はカノンの近くへいった。
『カノン…ウォッカにしといて』
「しない(怒)」
『テキーラだけ』
「しない! かな?」
誰かが叫ぶとテキーラの瓶を持って席に行く。
「早く止めて(怒)」
「交換しよ(笑)班長~テキーラ」
「うるさい!(怒)」
班長とカノンが叫ぶ。
『飲んだ?』
頷くダリに笑み返す…
『片しといて(笑)』
とリカは言ったが…皆は肩をおとすと互いに苦笑いをして我慢するように眺めていた。
「では…(笑)半分バレたしね『諦めよ~』強さの秘密(笑)バラそ!」
回りの席を片す彼女達は諦めたように、言われるままに片付けスペースを作った。
「以外と きついよ(笑)諦めたら?」
「いやぁ~旨いぞ(笑)」
「10でいい?(笑)」
「5!」
聞いた彼女達は口を揃えて言い出すが…腹を抱えて笑うのは、リカだけだった。
「リカ(怒)一番」
「えっ」
彼女を前につきだし、彼女達は見守る。
笑みながら振り向いたカノン。
「対戦する?(笑)」
「しない!」
リカは即座に言ってカノンに近づく。
先に蹴ろうとして、避けられ返された。痛みを堪えて立ち上がるリカに笑み、席に戻る。
ジャンが行こうとして止めたジョーを振り切って向かったが、素早いカノンに蹴り飛ばされた…。
「よけたら勝ってたのに…」
リカが呟いた。
普通に飲んでいるカノンに声をかける班長だ。
「ジングもいいか?」
「いーよー(笑)」
「あ?」
小さく叫ぶジングを睨む班長。
リカはジャンをおこし、離れた。
「よければ勝ち。助けた人は(笑)倒すしかないの…負けたら次もしないとね…」
「馬鹿だろ…」
「それで強くなれた…。だから今、生きてるわ(笑)」
「ジング行けぇ(笑)」
遠慮がちに行き…飛ばされた。
「ちっ(怒)」
班長が 睨んだ。
「ダリム~持ってきて(笑) ミ~ン(笑)辛いのくださーい。」
『敬語だ…』
『けっこう飲んでるしね…』
急いで 順番を決める彼女達に笑う。
『カノン、グラスは3にして(笑)』
『はーい』
「なんだ?」ボムが呟く。
何が起きてるかわからず驚く彼らに班長が笑む。
「次、ボムなぁ…」
ギクリと驚く彼…そっと班長を眺めたが……その隣で、カノンが手招きしている事に苦笑いをした。
「マジか…」
結局……始めは優勢だったボムだが… 反撃にあう彼だった…。
そして、彼女達は一人一人…カノンと やりあうが…次々と床に倒れていった。
班長の部下は次々と向かうが、蹴り飛ばされ…端で倒れこむ。
それでも特殊隊員は、いい所まで行くが酔いで続かずに倒されていた。
「お酒が入ると…強い(笑)半端なく。いつもは手加減するの」
ジャンは気づいていた……ボムも回りを見ている。
班長の思いと……カノンの気持ちを………
そのカノンは皆をみていた。
「強さの秘密(笑)です…。やられたら死ぬの…力は弱い彼女達だから簡単に。だから殺されないように…戦うんです。
貴方達の仕事には、命はかかっていないですか?
女が強いって…(笑)いけませんか? …多少こうして練習してきました。文句あります?」
悲しく笑むカノンに言葉も出ない彼らに…ため息をついた。
「班長チームは弱いですね。こっちが強いでしょ(笑)
あー班長は年上だから、我慢しますねー。あの(笑)諦めましたか?」
「まだ飲めるぞ(笑)」
「ないよ(笑)」
ダリムが直ぐに言う。
「テキーラで行きます(笑)」
「いいぞ(笑)」
「良かった…一周ですんだ(笑)」
皆で笑い出す。
「しますよ(笑)死なないように。 5杯で…」
「飲んだぞぉ(笑)」
一気に空にしたカノンに、可笑しくて叫ぶ班長だった。
「はい(笑)」
飲んで笑むカノン。
ツマミを食べて立ち上がる…息を整え手招きをするカノンから微かな笑みは消えた。
ジョーが立ち上がるとカノンがより真剣な顔をした。
ジョーの腕をひきジングが前にでる。
互いに構え 手合わせをする。
…おしい所で、ジングが思い切り飛ばされたのだった。
特殊隊員のメンバーは全員、床に沈んだ。
「あれで守ってくれます?」
班長に聞くカノン。
グラスをあけて彼女は睨む。
今度は刑事達がカノンに向かうも…結果は散々だった。
「班長…降参しませんか(笑)」
「なんだ…負けたいのか?」
「お腹が一杯です(笑) でも余裕ですけどねぇ(笑) 」
「じゃ行こう(笑)今度はゆっくりとな…」
「厳しすぎますか?(笑)」
「 ・・・・気持ちは分かるわよ…。今ので汲み取ったはず(笑) 貴女が悲しむ事はないわ」
彼らを眺め…彼女を見返した。
「一人一人が自分で選んだはず(笑) 貴女はいい子ね… 見守るって事も大事なのよ…」
班長の奥さんが、カノンを優しく抱きしめ背中を撫でながら 耳もとで優しく言ってくれた。
カノンの泣く姿に驚く班長がいた。
「ほら飲め(笑)」
「いりません(怒) こっちでいいので、後味が悪すぎます…」
「分かるのか(笑)」
「大嫌いだから(笑) それは不味いです…お酒じゃありません」
楽しく飲んでいる姿を見ながら、それぞれに考える。
「ボム…強すぎだったな…」
「初めて知った(笑)」
「何で笑える…」
「今の…驚かないな…」
「驚いた…面白いよな(笑) 日本酒で敬語だ(笑)、テキーラは笑う、焼酎で眠る(笑)」
「ウォッカは?」
「底がない(笑) 酔えば、どれも強くなるしな。」
声に出して笑うボムに仲間は驚いた。
「話してみたか? たった数日で何が分かる? 自分で選んだ女を知りたくはないのか? どんなヤツだ(笑)?
俺は、お前らより知ってるぞ(笑) 寂しがりで、明るくて優しい、気が利いて、皆を大事にする、強い分…裏は弱いから泣く。彼女達全員も だろうが…。
サンウ…スンジェは何を知った? サンウよりは日数が多いよな… 一目惚れって言ってたな(笑)
覚めたか?…あぁ~あいつ…
リカ、カップに焼酎くれ…」
ふとカノンを見たボム……持ってきたカップにウォッカを少しまぜた。
班長とハイタッチしているカノンと班長に 渡し飲ませた。
「うまー……い?」
「旨いが?」
「これは焼酎です(怒)」
とカノンはボムを睨む。
「勝てるな(笑)」
「まいっか(笑)」
とジャンケンしたカノンが負けて飲む。
次は班長が負けてた。
「ありゃ(笑)…。飲んだぞぉ」
「すみません。参りました…飲みたくありません。
もぅ焼酎は不味いですよ…勘弁して下さい」
「寝てろ(笑)」とボムが言った
「はい…リカ~(笑)お水くださーい」
渡され飲みほすと…
「ありがとねぇ(笑)」と礼をいってリカに倒れ眠ってしまった。
一気にきたので驚き、カノンを抱きながら床に寝ころんだ。
「カノン~」
「はい…」
返事はするものの、動かないカノン…ボムがリカを助け、床に転がし上着をかけた。
「ありがとね(笑)」
リカはキッチンへ行き片づけ始めたのだった。
「とりあえず話せ(笑) それからだな…」
ジャンは班長と話をしていたが、奥さんは帰る準備を始めた。
「カノンさん(笑)ありがとね。
楽しく飲めて嬉しかった。次は一緒に食べましょ(笑)」
そう言って髪を撫でて二人で帰っていった。
ボムがカノンを部屋に連れていった。
それぞれに彼女達は片づけを始めたのだった。
彼らは三階へ上がって行くと
「名前がある。間違うな(笑)」
ジャンに言われ、彼らは部屋へ向かった。
『いいわ(笑)あとは出来るから…内容は任せる…。カノンとダリム達までの事は…秘密にして』
悲しく笑むリカに頷く彼女達が部屋へ入っていった。
片づけを終えたリカは、カウンターに座りこむ。
「ジャン、ボム…ありがとう。大丈夫よ(笑) もういいから…」
リカは店の照明を落とした。
店の入口には大量の空き瓶が勢揃いして笑い出す。
「飲んだわね(笑)」
呟きながらリカに笑む。
「日本酒は…」
「あれね(笑)なんでかな…早く鍛える為? 始めは酔うふりかと皆も思ってたけど(笑) 違ったの。
だけど悔しい時は、皆で やけ酒して(笑)カノンも飲んでた…。
他のは知らなかった。焼酎の悪酔いと二日酔い位しか…気づかなかった…」
「上手い手だな…」
「やってみたら?(笑)」
「辛い… 半端なかった(笑)」
「手加減は少しはしてたわよ(笑)大怪我はしない程度に…」
「それは分かった(笑)」
頷くボムも笑った。
「明日は大変…。頭痛と全身の痛みに苦しむわ(笑)
皆は大丈夫かしら…。明日は休もうかな。んっ?ダリム…」
「ザワザワして寝れない(怒)」
「どんな?」
「泣いて笑って…。嬉しいのか悲しんでるのか…。リカ~あれかして(笑)」
「それで寝れるの?」
「頑張る」
「じゃ行こう(笑)」
二階で、ヘッドホンを取りだしダリムに渡した。
一緒に部屋へ行くと布団をかけてやった。
「リカ…カノンは悲しかった?
ずっと泣いてたよね…」
「そうだね…」
「皆の為に泣いてばっかりだ」
突然、飛び起きて廊下に走り出して各ドアを叩き回り…、そしてダリムが叫んだ。
「カノンばっかり泣かせないでよ(怒)」
ダリムは部屋に戻り、ベッドに潜りこんだ。
驚くリカはダリムを眺めた。
悲しく笑むアレクがリカを抱きしめた。
「本当だね…。カノンの変化に気づくのが一番早い…。泣いてばっかり…」
「夜に叫んでごめんなさい…。おやすみ」
ヘッドホンをして目を閉じたダリムだった。
「スイッチは入れた…」
「ありがとう(笑) 皆早く寝よ…じゃおやすみ…」
アレクが部屋へ戻って行く。
ボムも部屋へ入った。
「皆…大丈夫かな」
「考えても仕方ないが、人生をかけた勝負をしてる気分だな…(笑)
代わりにカノンがしたか…」
リカは皆の部屋を見つめていた…抱きしめたジャンはリカに笑み呟く。
「明日を待とう(笑)」
そう言うと手をひいて部屋へ戻っていった。
気になるが声にも出来ない彼らもいた。
「何を こそこそ話してるんだ…(笑)自分の好きな女の素性が知りたいか?」
「班長…」
「なんだ…強くてビビったか(笑)」
「ボムとジャンを見ろ。信じてれば気にならんだろ…
ジング…お前は特殊隊員だな。好きな女はだれだ?」
「ジョー」
「ジョーは明るい(笑)男前だか根は優しい…。酒の飲みは半端ない(笑) だが可愛い女性だ、今まで話をして分かってたろ。
ジョーが同じ特殊隊員だったら好きにならなかったか?
お前らはみんな、一目惚れして くっついてるんだろ…。
好きなら全部受け止めろ…
出来ないなら帰れ…。その前に話をしていけよ…」
「班長…」
「なんだ(怒) 心が小さい奴は飲むな… なんだ?(怒) 女の過去で彼女にするか選ぶのか…
彼女達は辛い長旅をしたんだ。やっと ここに住みかを見つけたんだ。
秘密がなんだ! こいつらはまったく…
おい(笑)ダリム、カノンに勝負だと伝えろ(笑)」
「分かった…」
「班長…カノンは怪我を」
「擦り傷だろ(笑)」
下りてきたカノンは キッチンに向かう。
ダリムは瓶を並べ始めた。
「出しすぎだ…」
「…(笑)飲めるよ」
と笑うダリムに仲間が驚く姿が可笑しくて、また笑いだした。
「食べてね(笑)」
笑みながら皆に言い、班長の奥さんに言った。
「驚かせて…すみません」
「いいの(笑)負かしてね…」
「了解(笑)」
とダリムが答えた。
ウォッカをグラスに注ぎ出すダリムに笑う班長。
「平等にだぞ(笑)」
「分かってるよぉ…」
交代で飲み出す二人に呆れ顔のリカとジャン、ボムがいた。
「ジャン…」
「俺たちの口からは言えない。お前らが 受け止める自信があるなら聞いてこい。
班長の言うとおりだ。苦しむ姿は見たくないんだ」
「お前ら何人かは…裏で助けられた奴がいるだろ… 覚えてないか?」
「黒ずくめの…白い髪をした」
ジングが呟いた。
「あれは政府関係の…」
言葉につまるアレン。
「全て表に出すな。付き合わなくても…」
「カノン(笑)焼酎だ」
「しない(怒) じゃ…(笑)日本酒にする?」
立ち上がり奥へ行くカノン。
「ジャン…日本酒は旨いのか?」
「らしいですよ(笑)甘いとか」
瓶ごと持ってきたカノンに聞く
「それは大丈夫か?」
ボムが捕まえ聞いてみた。笑むカノンが歩いていった。
ダリムは大きめのグラスを持ってきた。
「ボム…。あれ一本いける…ただね(笑) ……」
と走っていく事に驚いた。
「リカ?」
「待ってね(笑)」
『皆~カノンが日本酒、飲み始めるよぉ(笑) マリンとミンはツマミの準備を頼んだ(笑)、他の皆は片づけ手伝ってぇ(笑)』
階段の上に向かって叫ぶリカ…ドタバタと慌てるような足音がしていた。
『リカ(怒)』
『なんで今よ!』
叫ぶカノンに驚いたが、バタバタと降りてきた彼女達の半分はカノンの近くへいった。
『カノン…ウォッカにしといて』
「しない(怒)」
『テキーラだけ』
「しない! かな?」
誰かが叫ぶとテキーラの瓶を持って席に行く。
「早く止めて(怒)」
「交換しよ(笑)班長~テキーラ」
「うるさい!(怒)」
班長とカノンが叫ぶ。
『飲んだ?』
頷くダリに笑み返す…
『片しといて(笑)』
とリカは言ったが…皆は肩をおとすと互いに苦笑いをして我慢するように眺めていた。
「では…(笑)半分バレたしね『諦めよ~』強さの秘密(笑)バラそ!」
回りの席を片す彼女達は諦めたように、言われるままに片付けスペースを作った。
「以外と きついよ(笑)諦めたら?」
「いやぁ~旨いぞ(笑)」
「10でいい?(笑)」
「5!」
聞いた彼女達は口を揃えて言い出すが…腹を抱えて笑うのは、リカだけだった。
「リカ(怒)一番」
「えっ」
彼女を前につきだし、彼女達は見守る。
笑みながら振り向いたカノン。
「対戦する?(笑)」
「しない!」
リカは即座に言ってカノンに近づく。
先に蹴ろうとして、避けられ返された。痛みを堪えて立ち上がるリカに笑み、席に戻る。
ジャンが行こうとして止めたジョーを振り切って向かったが、素早いカノンに蹴り飛ばされた…。
「よけたら勝ってたのに…」
リカが呟いた。
普通に飲んでいるカノンに声をかける班長だ。
「ジングもいいか?」
「いーよー(笑)」
「あ?」
小さく叫ぶジングを睨む班長。
リカはジャンをおこし、離れた。
「よければ勝ち。助けた人は(笑)倒すしかないの…負けたら次もしないとね…」
「馬鹿だろ…」
「それで強くなれた…。だから今、生きてるわ(笑)」
「ジング行けぇ(笑)」
遠慮がちに行き…飛ばされた。
「ちっ(怒)」
班長が 睨んだ。
「ダリム~持ってきて(笑) ミ~ン(笑)辛いのくださーい。」
『敬語だ…』
『けっこう飲んでるしね…』
急いで 順番を決める彼女達に笑う。
『カノン、グラスは3にして(笑)』
『はーい』
「なんだ?」ボムが呟く。
何が起きてるかわからず驚く彼らに班長が笑む。
「次、ボムなぁ…」
ギクリと驚く彼…そっと班長を眺めたが……その隣で、カノンが手招きしている事に苦笑いをした。
「マジか…」
結局……始めは優勢だったボムだが… 反撃にあう彼だった…。
そして、彼女達は一人一人…カノンと やりあうが…次々と床に倒れていった。
班長の部下は次々と向かうが、蹴り飛ばされ…端で倒れこむ。
それでも特殊隊員は、いい所まで行くが酔いで続かずに倒されていた。
「お酒が入ると…強い(笑)半端なく。いつもは手加減するの」
ジャンは気づいていた……ボムも回りを見ている。
班長の思いと……カノンの気持ちを………
そのカノンは皆をみていた。
「強さの秘密(笑)です…。やられたら死ぬの…力は弱い彼女達だから簡単に。だから殺されないように…戦うんです。
貴方達の仕事には、命はかかっていないですか?
女が強いって…(笑)いけませんか? …多少こうして練習してきました。文句あります?」
悲しく笑むカノンに言葉も出ない彼らに…ため息をついた。
「班長チームは弱いですね。こっちが強いでしょ(笑)
あー班長は年上だから、我慢しますねー。あの(笑)諦めましたか?」
「まだ飲めるぞ(笑)」
「ないよ(笑)」
ダリムが直ぐに言う。
「テキーラで行きます(笑)」
「いいぞ(笑)」
「良かった…一周ですんだ(笑)」
皆で笑い出す。
「しますよ(笑)死なないように。 5杯で…」
「飲んだぞぉ(笑)」
一気に空にしたカノンに、可笑しくて叫ぶ班長だった。
「はい(笑)」
飲んで笑むカノン。
ツマミを食べて立ち上がる…息を整え手招きをするカノンから微かな笑みは消えた。
ジョーが立ち上がるとカノンがより真剣な顔をした。
ジョーの腕をひきジングが前にでる。
互いに構え 手合わせをする。
…おしい所で、ジングが思い切り飛ばされたのだった。
特殊隊員のメンバーは全員、床に沈んだ。
「あれで守ってくれます?」
班長に聞くカノン。
グラスをあけて彼女は睨む。
今度は刑事達がカノンに向かうも…結果は散々だった。
「班長…降参しませんか(笑)」
「なんだ…負けたいのか?」
「お腹が一杯です(笑) でも余裕ですけどねぇ(笑) 」
「じゃ行こう(笑)今度はゆっくりとな…」
「厳しすぎますか?(笑)」
「 ・・・・気持ちは分かるわよ…。今ので汲み取ったはず(笑) 貴女が悲しむ事はないわ」
彼らを眺め…彼女を見返した。
「一人一人が自分で選んだはず(笑) 貴女はいい子ね… 見守るって事も大事なのよ…」
班長の奥さんが、カノンを優しく抱きしめ背中を撫でながら 耳もとで優しく言ってくれた。
カノンの泣く姿に驚く班長がいた。
「ほら飲め(笑)」
「いりません(怒) こっちでいいので、後味が悪すぎます…」
「分かるのか(笑)」
「大嫌いだから(笑) それは不味いです…お酒じゃありません」
楽しく飲んでいる姿を見ながら、それぞれに考える。
「ボム…強すぎだったな…」
「初めて知った(笑)」
「何で笑える…」
「今の…驚かないな…」
「驚いた…面白いよな(笑) 日本酒で敬語だ(笑)、テキーラは笑う、焼酎で眠る(笑)」
「ウォッカは?」
「底がない(笑) 酔えば、どれも強くなるしな。」
声に出して笑うボムに仲間は驚いた。
「話してみたか? たった数日で何が分かる? 自分で選んだ女を知りたくはないのか? どんなヤツだ(笑)?
俺は、お前らより知ってるぞ(笑) 寂しがりで、明るくて優しい、気が利いて、皆を大事にする、強い分…裏は弱いから泣く。彼女達全員も だろうが…。
サンウ…スンジェは何を知った? サンウよりは日数が多いよな… 一目惚れって言ってたな(笑)
覚めたか?…あぁ~あいつ…
リカ、カップに焼酎くれ…」
ふとカノンを見たボム……持ってきたカップにウォッカを少しまぜた。
班長とハイタッチしているカノンと班長に 渡し飲ませた。
「うまー……い?」
「旨いが?」
「これは焼酎です(怒)」
とカノンはボムを睨む。
「勝てるな(笑)」
「まいっか(笑)」
とジャンケンしたカノンが負けて飲む。
次は班長が負けてた。
「ありゃ(笑)…。飲んだぞぉ」
「すみません。参りました…飲みたくありません。
もぅ焼酎は不味いですよ…勘弁して下さい」
「寝てろ(笑)」とボムが言った
「はい…リカ~(笑)お水くださーい」
渡され飲みほすと…
「ありがとねぇ(笑)」と礼をいってリカに倒れ眠ってしまった。
一気にきたので驚き、カノンを抱きながら床に寝ころんだ。
「カノン~」
「はい…」
返事はするものの、動かないカノン…ボムがリカを助け、床に転がし上着をかけた。
「ありがとね(笑)」
リカはキッチンへ行き片づけ始めたのだった。
「とりあえず話せ(笑) それからだな…」
ジャンは班長と話をしていたが、奥さんは帰る準備を始めた。
「カノンさん(笑)ありがとね。
楽しく飲めて嬉しかった。次は一緒に食べましょ(笑)」
そう言って髪を撫でて二人で帰っていった。
ボムがカノンを部屋に連れていった。
それぞれに彼女達は片づけを始めたのだった。
彼らは三階へ上がって行くと
「名前がある。間違うな(笑)」
ジャンに言われ、彼らは部屋へ向かった。
『いいわ(笑)あとは出来るから…内容は任せる…。カノンとダリム達までの事は…秘密にして』
悲しく笑むリカに頷く彼女達が部屋へ入っていった。
片づけを終えたリカは、カウンターに座りこむ。
「ジャン、ボム…ありがとう。大丈夫よ(笑) もういいから…」
リカは店の照明を落とした。
店の入口には大量の空き瓶が勢揃いして笑い出す。
「飲んだわね(笑)」
呟きながらリカに笑む。
「日本酒は…」
「あれね(笑)なんでかな…早く鍛える為? 始めは酔うふりかと皆も思ってたけど(笑) 違ったの。
だけど悔しい時は、皆で やけ酒して(笑)カノンも飲んでた…。
他のは知らなかった。焼酎の悪酔いと二日酔い位しか…気づかなかった…」
「上手い手だな…」
「やってみたら?(笑)」
「辛い… 半端なかった(笑)」
「手加減は少しはしてたわよ(笑)大怪我はしない程度に…」
「それは分かった(笑)」
頷くボムも笑った。
「明日は大変…。頭痛と全身の痛みに苦しむわ(笑)
皆は大丈夫かしら…。明日は休もうかな。んっ?ダリム…」
「ザワザワして寝れない(怒)」
「どんな?」
「泣いて笑って…。嬉しいのか悲しんでるのか…。リカ~あれかして(笑)」
「それで寝れるの?」
「頑張る」
「じゃ行こう(笑)」
二階で、ヘッドホンを取りだしダリムに渡した。
一緒に部屋へ行くと布団をかけてやった。
「リカ…カノンは悲しかった?
ずっと泣いてたよね…」
「そうだね…」
「皆の為に泣いてばっかりだ」
突然、飛び起きて廊下に走り出して各ドアを叩き回り…、そしてダリムが叫んだ。
「カノンばっかり泣かせないでよ(怒)」
ダリムは部屋に戻り、ベッドに潜りこんだ。
驚くリカはダリムを眺めた。
悲しく笑むアレクがリカを抱きしめた。
「本当だね…。カノンの変化に気づくのが一番早い…。泣いてばっかり…」
「夜に叫んでごめんなさい…。おやすみ」
ヘッドホンをして目を閉じたダリムだった。
「スイッチは入れた…」
「ありがとう(笑) 皆早く寝よ…じゃおやすみ…」
アレクが部屋へ戻って行く。
ボムも部屋へ入った。
「皆…大丈夫かな」
「考えても仕方ないが、人生をかけた勝負をしてる気分だな…(笑)
代わりにカノンがしたか…」
リカは皆の部屋を見つめていた…抱きしめたジャンはリカに笑み呟く。
「明日を待とう(笑)」
そう言うと手をひいて部屋へ戻っていった。