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ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“十人十色” と心の処し方

2023-10-11 07:55:21 | 随筆

 職業柄なのか看護師には話し好きの人が多いようです。
先日、食道がんの定期検診のため採血を受けたのですが、
担当の看護師さんと採血中こんな世間話をすることになりました。

 話のきっかけは、血をサラサラにするバイアスピリンでした。
ここ20年来、私がこの薬を服用していたため、外科医が出血傾向を心配し、
食道がんの手術実施を断念したという経緯を話し出すと、・・・

「今でこそ、発生頻度の低い手術の危険性についてもちゃんと説明する
のが普通ですが、昔の説明と言ったら、手術のいいところぐらいしか
言わなかったんですよ。・・・医療の世界はすっかり変わりました」と、
担当の看護師さんがうまく引き取ってくれました。

「その点で言えば、新型コロナワクチンについてはやや問題だったかもですねぇ。
今でも、新型コロナワクチンの危険性を声高に誹謗中傷する人がいますが、
そもそも、あのワクチンの開発については緊急避難的なところがあったので、
安全性評価について見切り発車した側面があったとしても仕方ないでしょう。
少なくとも、圧倒的多数の人が感染しないで済んだのですから、
誹謗中傷するというのはさすがに行き過ぎだと思いますけどねぇ?!」と私。

「そうそう、世の中、いつも反対する人がいるものですよね。
それについて私はこう考えているんですよ。
人って、自分と考えの同じ人もいれば、まったく正反対の人もいます。
自分と考えの同じ人は精々半数しかいない、と私は常々考えるようにしています。
そうするとね、たとえ自分と考えが違う人がいてもそれは当たり前、
と思えて来るんです。腹も立ちませんしね」と、担当の看護師さん。

 世の中、旗幟(賛否)を鮮明にしなければならない事案は
いつでも現われるもの。

それぞれの事案ごとに、自分と同じ考えの人は半数しか期待できないとなれば、
事案が10あったら、人々の組み合わせも10通りになりかねません。

 民主主義の最も難しいところはここにあり、物事を決定するには、
いかに多数派形成に成功するかが重要なのです。

「なるほど、“十人十色” の意味合いと心の処し方ですか。
わかりやすいですね」と、感心しきりの私でした。

 人は、自分の考えと同じとは限りませんし、思い通りにならないのも普通です。
彼女の話は、そんな場合の心の処し方をサラッと言い得て妙でした。

 

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階段の上り下りが出来なくなったら転居?

2023-10-04 09:26:53 | 雑感

 階下にYoさんという、私とほぼ同年配の方がお住まいです。
60代の若さで脳梗塞を患ったそうで、今も歩行障害の後遺症に苦しんでいます。
私がそのことを知ったのは定年退職後、毎日自宅にいるようになってからでした。

 Yoさんの歩行障害は、両手で杖に縋らなければ歩けない程度。
以前は、マンション敷地内で、杖を突きながら歩行練習をよくしていましたし、
デイサービスの送迎車が来たときも、まだ自力で歩けていました。

 が、それからほぼ10年経った最近は、フレイル状態が一層進んだようです。
歩行練習はおろか、ほんの20~30歩の距離を歩くのもシンドイらしく、
マンションの出入り口からデイサービスの送迎車までの僅かな距離も、
もっぱら車椅子を使うようになっています。

 築30数年になる我がマンション、出入り口が複数あるオープン構造です。
エレベーターの止まる階は2階おきで、階段を使っての上り下りが基本です。
バリアフリーにはほど遠い構造ですが、手摺りだけは階段の両側に付いています。

 ちなみに、1階の出入り口にもたったの3段ですが階段があります。
件のYoさんは1階の住民なので、やはりその3段の上り下りが必須です。

 先日、私が目撃したのはまさにその3段を下りようとしていた場面でした。
階段の手摺りを両手でしっかり掴み、震える足を一歩一歩慎重に下ろして
いました。

 そのときふと頭に浮かんだのは、AAの年長仲間のYu さんです。
恐らくYu さん、古疵が痛む膝の所為でしょうか、
僅かな段差であっても階段の上り下りを極力避けるようにし、
バリアフリーの身障者用スロープを必ず通るようにしていました。

 片や目の前で、覚束ない足取りで歩く脳梗塞後遺症のYoさん。
彼の後ろ姿は、AAの年長者Yu さんのヨタヨタ姿に被って見えました。

 さほど間を置かず、かくも似たような光景を二度も見た私です。
現実の厳しさを目の当たりにして、すっかりうろたえてしまいました。

 私の住まいはマンション2階にあり、地面まで17段の上り下りが必要です。
この程度の僅かな段数なら、寝たきりとなって動けなくならない限り、
終の棲家はここで楽勝、と思い込んでいました。

 が、階段の上り下りができなくなるだけでも、寝たきりと本質的には違わない、
そう気づかされました。

 思いがけない突発的な事故で脚・腰を怪我してしまったら、
バリアフリーの住まいに転居せざるを得ない事態も十分にあり得るのです。

 そんなときに物を言うのはお金。
今ある僅かな貯蓄が運命を左右するやもしれません。
貯蓄には出来るだけ手を付けずに、まとまった額を温存しておかなければ・・・。
あ~ぁ、お金の心配はやはり、死ぬまで続きそうです。ガンバラナクッチャ!?

 以上、あたかも焦点がズレてぼんやりしていた眼に、
初めてピントが合ったような気持ちであります。

 

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私のところにも特殊詐欺が・・・

2023-09-27 09:52:40 | 世相

 電話による特殊詐欺が近隣のアチコチに出没している昨今です。
我が家の固定電話機は通話機能だけの安物なので、
残念ながらナンバーディスプレイ機能も留守電機能もありません。

 特殊詐欺に対し、これでは無防備で危なっかしいと
最近、遅ればせながら録音装置を市から借り受けました。

 この録音装置、着信があると、通話内容を録音する旨を発信者に警告する仕様。
これが実に効果的で、勧誘電話が近頃めっきり減っています。

 先日のこと、録音装置が警告を発した後で取り上げた受話器。
そこから聞こえてきたのは、合成された金属音のような少し割れた音声。
その内容と言ったら、こんなふうでした。

「こちらはNTTです。お宅の電話料金は、26万円未払いのままです。・・・」。

 金銭に纏わる内容の電話の場合は決まって、特殊詐欺のことが多い
と聞いていたので即、電話を切りました。

 仕事から帰ってきた相方に、この不審な電話の話をしてみたのですが、
「うち、NTTじゃなくてJ:COMだから、それは詐欺よ!
やっぱり、騙しの手口はお金が絡んでの話なのねぇ?!」の一言でチャンチャン。

 そう言えば最近、電話以外にもこんな迷惑メールもよく来ます。

 発信者は、私のメールアドレスの@以下の部分、つまりドメイン名を名乗り、
「あなたのアカウントは、○月△日□時●分を期限に無効とします。
処分停止を希望する場合は・・・」と、相談窓口のリンクを貼っているのです。

 初めてこのメールを受信したとき、ネット音痴の私はさすがに半信半疑となり、
即、プロバイダーのJ:COMに電話で確認しました。

 調べてもらった結果、やはりフィッシング詐欺目的の迷惑メールとのこと。
決して、気安く応じるなど迂闊に応対をしないよう言われました。

 地道に働きもせず、あの手この手を使っては、
楽して金を稼ごうとする輩は何時の時代にもいます。

 便利さが当たり前の現代はデジタル社会。
その便利さを逆手に取っての騙しの手口は、いかにもデジタルな現代風です。

 “悪銭身につかず” いつの世も、この警句通りのハズなんですが、
半分耄碌した年寄りから金を騙し取ろうとする輩が跋扈するなんて、
モラルの欠片もないバチ当たりな世の中に成り下がったものです。

 

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身体はウソをつかない

2023-09-20 09:13:46 | 老化現象

 日々、私が課している朝のルーティンには、
15分間の筋トレと、最短でも20分間以上の散歩があります。
散歩に課す歩数は、最低でも2000歩以上としていますし、
割り当てている時間は、朝食後から朝の連ドラの始まるまでの間と決めています。

 締めの時刻が決まっているので開始時刻が遅れれば、
スライドしてそれだけ散歩への割り当て時間が短くなるのは必定。
散歩用の時間が20分間に足りないようだったら中止にします。
それらの大前提として、起床は午前5時頃という条件でやっています。

 さて、大暑に入って直ぐの七月下旬から以降、
就寝中もクーラーを点けたまま過ごすようにしました。

 以来、起床時刻が少しずつ遅くなり始め、
遂には、散歩へ割り当てていた時間にもそのしわ寄せが行くようになりました。
なぜ、起床時刻がかくも遅くなったのか、私にはわかりません。

 お盆休みまでは、どうにか午前6時前後の起床を守れていたのですが、
お盆休みが明けた途端、その箍も外れて午前7時前後にまで遅くなり、
どう時間をやりくりしてみても、散歩は週1回のゴミ拾いを兼ねるときだけ
になりました。

 そんな状態のまま1ヵ月が過ぎた現在、結果は歴然です。
“身体はウソをつかない” は本当だったのです。

 ウォーキングでも洒落てみようと散歩に出かけたのはいいのですが、
疲れが直ぐに足や腰に来て、身体が即悲鳴を上げてしまいます。

 先ずは足ですが、700歩ほどで足首に重り着けたかのように重く感じ始めます。
次に腰ですが、たった1000歩ほどでも重苦しく痛み始めることがあります。
ヒクヒクした痛みも混じっているので、少し神経に障っているのかもしれません。

 ちなみに、老人の筋肉痛というのは、翌々日に出て来るのが普通ですが、
太腿や脹ら脛などの筋肉痛は、たとえ当日でも休憩後に早くも出たりもします。
筋肉は、たったの1ヶ月使わずにいただけで想像以上に衰えが進むようです。

 このまま散歩を怠けていたら、いずれ老化が進んでロコモになるのも必然。
かくも弱った足腰を、これからどう立て直せばいいのでしょうか?

 再び午前5時台の早起きを励行して、散歩への割り当て時間を地道に取り戻す。
これしか手はないでしょう、ねぇ皆さん?!
ちなみに、夜のクーラーは九月第2週以降切って寝ています。

 

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言葉足らずな物言いで怒らせる

2023-09-13 10:14:09 | 雑感

 筋トレというにはおこがましいですが、私は毎朝、腕立て伏せや腹筋、
スクワットなどを15分ほどかけてやっています。

 ある朝、その腕立て伏せをやっている私を見て相方が、
「腕立て伏せは、膝を立ててやっても効果は同じだってよ!
わたしでも膝を立ててなら、40回はいつでも出来ているよ!」と、
声をかけてきました。

 老人の介護予防として、市の福祉センターではピラティス(ヨガ?)や
ストレッチの実地指導をしています。
その介護予防の実地指導を継続して受講している相方ですから、
彼女の言葉は、腹に一物もない、よかれと思っての受け売りだとは思いました。

 私の方はと言えば、腕に体重をかけての屈伸に必死だったので、
「長続きしないからだよ!」と、ぶっきらぼうに返してしまいました。

この言葉足らずの言い方によほどカチンときたのか、
一言も発せず無言で出勤して行った相方でした。

 ご承知のように腕立て伏せは、両腕と両足首だけで全体重を支えます。
が、実際にやってみるとわかりますが、腰からお尻、太腿の裏、
さらに脹ら脛、足首にかけての身体の裏部分に体重のほとんどが掛かります。

 腕の屈伸の回数が続けられなくなるのは、
身体の裏部分がその荷重に耐えかねてが実情なのです。

決して、腕っ節の強さだけで回数をこなせるわけではありません。

 さて、久々にやってみるかと1年前、試しに始めたのが腕立て伏せ。
そのときは、たったの1回も出来ないで終わりました。
“継続は力なり”。 今では、ギリギリ30回は出来ています。

 相方に腹を立てられたことで、やっと気づかされた言葉足らずでしたが、
ならば一体何と言えばよかったのでしょう?

「無理して頑張ってやっても、大抵は長続きしないからだよ」
がよかったのか、あるいは、
「長続きさせるなら、出来るだけ楽なやり方で始めるのがいい」なのか?
今になっても、何が最も相応しい言い方だったのかわかりません。

 “微妙なニュアンスは端折った言い方では伝わらない”
間違いなかったのはこの考えだけ、と思うのみです。やれやれ・・・。

 

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