こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
冷たい風が吹いていて、それが明日の厳しい寒さを連想させます。明日の雪は、降ったとしても雪が舞い散る程度で大雪にはならないようです。助かります。
さて、今回は平成29年度灘中入試問題を取り上げます。
問題は、
「下の図で、
(ACの長さ):(ADの長さ)=1:1
(ABの長さ):(BEの長さ)=1:2
(BCの長さ):(CFの長さ)=1:3
です。このとき、三角形ADGの面積は、三角形ABCの面積の( )倍です。」
▲問題図
です。
3組の線分の長さの比が与えられているので、これらを使っていくつかの三角形の面積比を求め、最後に△ADGと△ABCの面積比にたどり着くといった感じになりそうです。
まず図1のように、与えられた3組の線分の長さの比を書き入れましょう。
▲図1.3組の線分の長さの比を書き入れました
続いて、△ABCの面積をSとして、いくつかの三角形の面積を求めましょう。
△XYZの面積をS(△XYZ)とすると、
AB:BE=1:2 ⇒ S(△ABC):S(△BEC)=1:2 ⇒ S(△BEC)=2S
BC:CF=1:3 ⇒ S(△ABC):S(△CFA)=1:3 ⇒ S(△CFA)=2S
AC:AD=1:1 ⇒ S(△ACE):S(△ADE)=1:1 ⇒ S(△ADE)=3S
⇒ S(△ACF):S(△ADF)=1:1 ⇒ S(△ADF)=3S (★)
で、これらを図2に書き入れました。
▲図2.いくつかの三角形の面積を求めました
ここで、線分FBをB側に延長し、それと線分DEとの交点をHとすると、
AB:BE=1:2 ⇒ S(△ABH):S(△BEH)=1:2
で、S(△ABH)=Tとすると、S(△BEH)=2Tになります。
さらに、
AC:AD=1:1 ⇒ S(△ACH):S(△ADH)=1:1 ⇒ S(△ADH)=S+T
から、
S(△ADE)=S(△ADH)+S(△ABH)+S(△BEH)
=S+T+T+2T
=S+4T
です。
一方、(★)から、S(△ADE)=3Sなので、
S+4T=3S
T=S/2
になります。
ここまでの結果を図3に示します。
▲図3.三角形の面積をSで表すことができました
あとは、1つの辺を共有する△ADHと△FDHに注目してAGとFGの比を求め、それを使ってS(△ADG)を計算すればお仕舞いです。
S(△ADH)=3S/2
S(△FDH)=S(△FAC)+S(△ABC)+S(△ABH)+S(△ADH)+S(△FAD)
=3S+S+S/2+3S/2+3S
=9S
なので、図4のように、
AG:FG=3S/2:9S
=1:6
になります。
▲図4.AGとFGの比が判りました
すると、
AG:AF=1:5 ⇒ S(△ADG):S(△ADF)=1:5
で、(★)からS(△ADF)=3Sなので、S(△ADG)=3S/5になり、
S(△ADG)/S(△ABC)=3S/5÷S=3/5
です。
したがって、三角形ADGの面積は、三角形ABCの面積の3/5倍で、これが答えです。
見通しのよい簡単な問題です。
冷たい風が吹いていて、それが明日の厳しい寒さを連想させます。明日の雪は、降ったとしても雪が舞い散る程度で大雪にはならないようです。助かります。
さて、今回は平成29年度灘中入試問題を取り上げます。
問題は、
「下の図で、
(ACの長さ):(ADの長さ)=1:1
(ABの長さ):(BEの長さ)=1:2
(BCの長さ):(CFの長さ)=1:3
です。このとき、三角形ADGの面積は、三角形ABCの面積の( )倍です。」
▲問題図
です。
3組の線分の長さの比が与えられているので、これらを使っていくつかの三角形の面積比を求め、最後に△ADGと△ABCの面積比にたどり着くといった感じになりそうです。
まず図1のように、与えられた3組の線分の長さの比を書き入れましょう。
▲図1.3組の線分の長さの比を書き入れました
続いて、△ABCの面積をSとして、いくつかの三角形の面積を求めましょう。
△XYZの面積をS(△XYZ)とすると、
AB:BE=1:2 ⇒ S(△ABC):S(△BEC)=1:2 ⇒ S(△BEC)=2S
BC:CF=1:3 ⇒ S(△ABC):S(△CFA)=1:3 ⇒ S(△CFA)=2S
AC:AD=1:1 ⇒ S(△ACE):S(△ADE)=1:1 ⇒ S(△ADE)=3S
⇒ S(△ACF):S(△ADF)=1:1 ⇒ S(△ADF)=3S (★)
で、これらを図2に書き入れました。
▲図2.いくつかの三角形の面積を求めました
ここで、線分FBをB側に延長し、それと線分DEとの交点をHとすると、
AB:BE=1:2 ⇒ S(△ABH):S(△BEH)=1:2
で、S(△ABH)=Tとすると、S(△BEH)=2Tになります。
さらに、
AC:AD=1:1 ⇒ S(△ACH):S(△ADH)=1:1 ⇒ S(△ADH)=S+T
から、
S(△ADE)=S(△ADH)+S(△ABH)+S(△BEH)
=S+T+T+2T
=S+4T
です。
一方、(★)から、S(△ADE)=3Sなので、
S+4T=3S
T=S/2
になります。
ここまでの結果を図3に示します。
▲図3.三角形の面積をSで表すことができました
あとは、1つの辺を共有する△ADHと△FDHに注目してAGとFGの比を求め、それを使ってS(△ADG)を計算すればお仕舞いです。
S(△ADH)=3S/2
S(△FDH)=S(△FAC)+S(△ABC)+S(△ABH)+S(△ADH)+S(△FAD)
=3S+S+S/2+3S/2+3S
=9S
なので、図4のように、
AG:FG=3S/2:9S
=1:6
になります。
▲図4.AGとFGの比が判りました
すると、
AG:AF=1:5 ⇒ S(△ADG):S(△ADF)=1:5
で、(★)からS(△ADF)=3Sなので、S(△ADG)=3S/5になり、
S(△ADG)/S(△ABC)=3S/5÷S=3/5
です。
したがって、三角形ADGの面積は、三角形ABCの面積の3/5倍で、これが答えです。
見通しのよい簡単な問題です。